ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下部下にトロトロに溺愛されてます。
中途採用の新人です⑻
朝だ。
今日はとてつもなく憂鬱なイベントがある。
松田の歓迎会が今日の終業後に開かれるのだ。
お酒を飲むのはむしろ好きだが、松田がいると思うと気が抜けない。
重い足取りで会社に向かう。
「水野さん、おはようございます」
「あ……松田君おはよう」
今日も一番に出社している松田と二人きりになってしまった。
明日から少し遅く出社しよう……二人きりになる事をなるべく避けたい。でないとまたいつの間にかキスされそうで気が抜けない。
「今日の歓迎会楽しみです、わざわざありがとうございます」
「私は幹事じゃないから、楽しんでね」
「一緒に楽しみましょうね?」
「はいはい」
そんな会話をしているとゾロゾロ社員が出社してきたので、会話をやめ仕事に取り掛かる。
本当に教える事は殆どないんじゃないかってくらい淡々と仕事を覚えていく松田のお陰でスムーズに業務が進む。
あっという間に終業時刻になった。
「じゃあ今日は松田君の歓迎会なので行ける人からお店に向かってください~」
幹事の呼び掛けで仕事が終わった社員からお店に向かう。
会社からすぐ近くの居酒屋の個室を貸切にしたそうだ。
松田は木島部長と一緒に向かうらしく、私は涼子と一緒に会社を出て居酒屋に向かう。
「涼子、今日は何時まで大丈夫なの?」
「今日は旦那に子供預けて来たけど心配だからサクッと呑んで二十時には帰ろうと思ってるよ」
「大変だね……今日は飲みまくろう! 経費だし!」
「経費最高ー!!」
居酒屋は会社から五分とかからない所にあるのですぐに着いた。
もう殆どの社員が集まっていて後は部長と松田くらいだった。
なるべく主役の松田からは遠い席に座ろうと思い一番隅の席に座った。
「お待たせ、全員集まってるかー?」
木島部長と松田も到着し真ん中の席に二人並んで座った。
私の席からはかなり離れているので絡まれる事なく安心してお酒が飲めそうだ。
「じゃあ松田君、入社おめでとう! これから宜しく頼むな!! じゃあ乾杯!!」
「「かんぱーい」」
木島部長の乾杯で皆んな飲み物に手をつける。
私はビールを頼んであったので、グイッと一口飲む。
疲れた後のビールは美味いと良く言うが本当にそれは正解だ。
キンキンに冷えたビールが渇いた喉に染み渡る。
目の前に並んだコース料理の海鮮サラダを近くにいる人達に配り、自分も口にする。
久しぶりのアルコールで三杯目を飲み始めた時には少し良い気分になってきた。
「やば、もう二十時じゃん! そろそろ帰るわ」
「ん、涼子お疲れ様、気をつけて帰ってね」
「お疲れ様、じゃあ皆さんお先に失礼します」
荷物を持ち帰り際に木島部長に挨拶をし涼子は家族の元へ帰っていった。
今日はとてつもなく憂鬱なイベントがある。
松田の歓迎会が今日の終業後に開かれるのだ。
お酒を飲むのはむしろ好きだが、松田がいると思うと気が抜けない。
重い足取りで会社に向かう。
「水野さん、おはようございます」
「あ……松田君おはよう」
今日も一番に出社している松田と二人きりになってしまった。
明日から少し遅く出社しよう……二人きりになる事をなるべく避けたい。でないとまたいつの間にかキスされそうで気が抜けない。
「今日の歓迎会楽しみです、わざわざありがとうございます」
「私は幹事じゃないから、楽しんでね」
「一緒に楽しみましょうね?」
「はいはい」
そんな会話をしているとゾロゾロ社員が出社してきたので、会話をやめ仕事に取り掛かる。
本当に教える事は殆どないんじゃないかってくらい淡々と仕事を覚えていく松田のお陰でスムーズに業務が進む。
あっという間に終業時刻になった。
「じゃあ今日は松田君の歓迎会なので行ける人からお店に向かってください~」
幹事の呼び掛けで仕事が終わった社員からお店に向かう。
会社からすぐ近くの居酒屋の個室を貸切にしたそうだ。
松田は木島部長と一緒に向かうらしく、私は涼子と一緒に会社を出て居酒屋に向かう。
「涼子、今日は何時まで大丈夫なの?」
「今日は旦那に子供預けて来たけど心配だからサクッと呑んで二十時には帰ろうと思ってるよ」
「大変だね……今日は飲みまくろう! 経費だし!」
「経費最高ー!!」
居酒屋は会社から五分とかからない所にあるのですぐに着いた。
もう殆どの社員が集まっていて後は部長と松田くらいだった。
なるべく主役の松田からは遠い席に座ろうと思い一番隅の席に座った。
「お待たせ、全員集まってるかー?」
木島部長と松田も到着し真ん中の席に二人並んで座った。
私の席からはかなり離れているので絡まれる事なく安心してお酒が飲めそうだ。
「じゃあ松田君、入社おめでとう! これから宜しく頼むな!! じゃあ乾杯!!」
「「かんぱーい」」
木島部長の乾杯で皆んな飲み物に手をつける。
私はビールを頼んであったので、グイッと一口飲む。
疲れた後のビールは美味いと良く言うが本当にそれは正解だ。
キンキンに冷えたビールが渇いた喉に染み渡る。
目の前に並んだコース料理の海鮮サラダを近くにいる人達に配り、自分も口にする。
久しぶりのアルコールで三杯目を飲み始めた時には少し良い気分になってきた。
「やば、もう二十時じゃん! そろそろ帰るわ」
「ん、涼子お疲れ様、気をつけて帰ってね」
「お疲れ様、じゃあ皆さんお先に失礼します」
荷物を持ち帰り際に木島部長に挨拶をし涼子は家族の元へ帰っていった。
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