最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~

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第123話 獲得賞金ランキング

ダンジョンセンターをあとにしようとしたまさにその時だった。


「「「おおーっ!!」」」
と後ろから大きな歓声がどっと沸いた。


何事かと俺と人志さんと綾子さんは振り返る。
するとさっきまでは気付かなかったがそこには大きな電光掲示板が設置してあってそしてその上部にはでかでかと獲得賞金ランキングという文字が表示されていたのだった。


「おい、九千万だってよ!」
「マジかよっ。嘘だろっ」
「あっ、神代様も入ってるわっ!」
「さすが閃光の紅蓮団ね~」


電光掲示板に表示されたランキングを見て沸き立つプレイヤーたち。


「何? 獲得賞金ランキングって……?」


綾子さんの声が聞こえたのか出入り口付近にいた女性職員が近寄ってくると、
「本日から全国でのこれまでの総獲得賞金の上位十五名の方々の名前を公表することになったんです」
と話し始める。


「へー、そうだったんですか。でもなんでそんなことを?」
と人志さん。


「政府ははっきりとは明言していませんが公表することによってプレイヤーの皆さんの士気を上げるのが狙いだとも言われていますね」
女性は続けて、
「未踏破ダンジョンクリアの報酬とアイテムの売り上げ金額の合計でこのランキングは算出されています。チームに支払われたお金はそのチームのメンバーで割った金額が個人の金額として反映されていますので、そのあたりはもしかしたら実際とは少し異なる結果が出ているかもしれませんが、基本的にはランキングに載った方々はそれだけ稼いでいらっしゃるということですね。ちなみに外国の方でも日本国籍を有する方ならランキングに入ることは可能なようです」
と説明してくれた。


周りの熱気に触発されたのか綾子さんも声を上げる。
「ねえ人志、あれ見てよ。一位の子、九千万円も稼いでるわよっ」
「どれどれ……あ、本当だっ。すごいな、まだ十八歳の女の子なのに」


十八歳の女の子?
俺は二人の会話でもしやと思い一位の名前を確認した。


するとそこには[磯美樹]の文字。


「磯さん!?」
「何、佐倉くん。一位の子と知り合いなの?」
「え、ええ、まあ」
「へーすごいわね……ってちょっと待ってっ!? 佐倉くんの名前も載ってるわよっ!」
「えっ……!?」


綾子さんの言葉で俺は再び顔を上げる。
電光掲示板を見上げランキングの一位から視線を落としていくと、




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第一位 磯美樹(十八歳)――九千二百十二万五千五百円


第二位 斎藤春子(十七歳)――六千百五十二万円


第三位 玉川朝日(二十八歳)――五千九百万円


第四位 櫛江田洋一(四十歳)――五千六百二万五千円


第五位 天童唯我(十五歳)――五千三百九十九万円


第六位 佐倉真琴(十七歳)――五千三百九十万五千円


第七位 加藤まさる(三十六歳)――四千八百五十六万六千円


第八位 栗田信二(二十歳)――三千二百五十七万円


第九位 大山清十郎(三十三歳)――二千九百三十三万七千五百円


第十位 神代閃一(十七歳)――二千万円


第十位 海道光(十七歳)――二千万円


第十位 長澤紅子(十七歳)――二千万円


第十位 水川蓮華(十七歳)――二千万円


第十四位 マリア・ファインゴールド(十三歳)――千九百八十万五百円


第十五位 伊集院陽太(十七歳)――千八百三十五万五千円


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「げっ……本当だ」
六位に自分の名前があった。
獲得賞金まで載っている。


「いやあ、佐倉くんてすごいプレイヤーだったんだね」
「わたしたち佐倉くんのことかなり下に見ちゃってたわね、ごめんなさい」
「いや、別にそんなことは気にしてないのでいいですけど……」
しかし、こんな風に名前を大々的に発表されるのはとても気になる。というよりいい迷惑だ。


政府は一体何を考えているんだよ……。

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