俺【死神】になりました ~喧嘩もしたことない俺の、選べる職業が【死神】だった!?~

伝説の孫の手

第32話 VSゴブリンナイト

  六日目の朝が来た、いまだに爺からの連絡はなく、外がどんな状態なのかわからない。連絡がないことが、問題なく進んでいるということなのか、それとも緊急連絡も取れないような緊急事態に巻き込まれたのか、不安になってくる時期だ。

 まあ爺のことなので、緊急事態の場合でも、なんとしても連絡を取ってくれるという信頼があるので、そこまで心配はしていない。

 そして、六日目になると屋敷の中の非戦闘員の職業も、ちらほらと中級職に転職をしている。鈴木さんも使用人から家政婦に転職しており。どんどんみんなのできることが増えている。

 そして俺はというと、昨日のメンバーと一緒にまたしてもダンジョンに来ていた。毎日休みなく動いているが、今は世界が改変されたという緊急事態だ、そんなことも言ってられない。もし少しさぼってその結果誰かの命が失われたらと考えると、無理しない範囲にやれることをやっていかないといけない。

 ダンジョンに到着し、ダンジョンの成長度合いを調べるために、鑑定すると(589/10000)と成長していたが、まだまだ時間はありそうだ。

 そして昨日の作戦通りに一気に第二地区へとやってきた。

「よし、取り敢えず第二地区まで来ることができたね。今日の目標はこの地区の攻略だ、気を引き締めて頑張っていこう」

 そこから、第二地区に現れる上位種たちを相手に、しっかりと連携を取りながら進んでいく。

 道中の魔物との戦闘の時は、三人が中級ジョブに転職したことにより、戦力アップしており。いつもよりも戦いやすい。

 中でも一番戦力アップしたのは二子さんだ。魔法系ジョブの特性で、一人での戦闘は得意ではないが、しっかりと壁役がいて、固定砲台としての役割はとても強力だ。

 新たに手に入れたスキルの中級火魔術が、レベル1に上がって使えるようになったアビリティ【フレイムランス 10MP】は消費MPこそ多いが、試しに使ってみてもらった時、一発で上位種三体を貫き、倒すことができた。また火系魔術の特徴である爆発も起こり、それによって周囲の敵に対してもかなりのダメージを与えていた。

 正直火力だけで言ったらケビンを上回る威力で、今後より強力になっていくであろう敵に対しての、十分な切り札になるだろう。

 そうして、やっと第二地区の最奥の広場まで到着するころには、皆レベルも上がっており、より強くなっていた。

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 名前:黒神(くろがみ) 色人(しきと)
 種族:人族
 職業:死神
 ジョブレベル:4
 必要経験値:89/700
 【ステータス】
 M  P:10+10×0.9×4+(10×0.1×4)=34/50
 攻撃力:8+8×1.2×4+(8×0.4×4)  =59
 耐久力:8+8×0.5×4+(8×0×4)   =24
 速 度:13+13×1.2×4+(13×0.4×4)=96
 知 力:10+10×0.8×4+(10×0.1×4)=46
 【所持スキル】
 暗殺術 レベル 2 【属性付与(毒)1MP】【切れ味強化 1MP】
 鑑定  レベル 2 【物品鑑定 1MP】【魔物鑑定 1MP】
 【所持SP】
903,420P
 【装備品】
 死神の短剣 レベル 4
 【その他】
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 名前:ケビン・マイケル・フォースター
 種族:人族
 職業:戦鬼
 ジョブレベル:4
 必要経験値:120/700
 【ステータス】
 M  P:7+7×0.5×4        =18/21
 攻撃力:12+12×1.1×4+(12×2)  =94
 耐久力:12+12×1.1×4       =70
 速 度:9+9×0.8×4        =38
 知 力:8+8×0.2×4        =14
 【所持スキル】
 怪力 レベル 2 【爆裂拳 5MP】【投擲 1MP】
 【所持SP】
 1640P
【装備品】
 なし
 【その他】
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 名前:加藤 元輝かとう げんき
 種族:人族
 職業:格闘家
 ジョブレベル:11
 必要経験値:94/400
 【ステータス】
 M  P:5+5×0.1×11=11/11
 攻撃力:8+8×0.3×11=34
 耐久力:8+8×0.3×11=34
 速 度:7+7×0.4×11=38
 知 力:5+5×0.1×11=11
 【所持スキル】
 身体強化 レベル 2【攻撃力増強 1MP/s】【耐久力増強 1MP/m】
 護身術 レベル 1 【受け流し 1MP】
 【所持SP】
 520P
 【装備品】
 なし
 【その他】
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 名前:小田 英子おだ えいこ
 種族:人族
 職業:防人さきもり
 ジョブレベル:11
 必要経験値:68/400
 【ステータス】
 M  P:6+6×0.1×11=13/13
 攻撃力:6+6×0.3×11=26
 耐久力:9+9×0.4×11=49
 速 度:6+6×0.3×11=26
 知 力:6+6×0.1×11=13
 【所持スキル】
 盾術 レベル 2 【硬化 1MP】【シールドバッシュ 2MP】
 身体強化 レベル 1 【攻撃力増強 1MP/s】
 【所持SP】
  300P
 【装備品】
 無骨な盾
 【その他】
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 名前:二子 小美華にこ おびか
 種族:人族
 職業:火系魔術師
 ジョブレベル:11
 必要経験値:118/400
 【ステータス】
 M  P:8+8×0.6×11=61/61
 攻撃力:5+5×0×11 =5
 耐久力:8+8×0.1×11=17
 速 度:5+5×0.1×11=11
 知 力:7+7×0.6×11=53
 【所持スキル】
 低級魔術 レベル 2 【瞑想】【攻撃魔術 2MP】【マジックバフ 1MP/m】
 中級火魔術 レベル 1 【ファイアランス 10MP】
 【所持SP】
  750P
 【装備品】
 なし
 【その他】
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 こうしてみると、やっぱり固有ジョブのステータス加算は大きすぎるな。その分レベルは上がりずらいが、上がった時の値が桁違いだ。俺とケビンの一番大きい値は次のレベルで三桁を超える。

 ここまで準備は整ったので、広場へと入ることにする。

「みんな準備はいいか?おそらく傾向からいってホブゴブリンなんかよりも上位の魔物が出てくる可能性がある。その時はすぐに俺が【魔物鑑定】して共有する。」

「魔物の強さによって方針を変えたりしますか?」

 そう聞いてきたのは二子さんだ。

「そうだね、今まで戦った来たレベルの魔物だったらこのままでいいだろうけど。もしより上位の魔物が強くて、攻撃が通らない場合はケビンと二子さんで攻めてもらうことになると思う。
 それに今後ドンドンスキルを活用していかないといけなくもなるかもしれない。とりあえずは、加藤さんと小田さんで二子さんを守りながら、二子さんの魔法、そして俺とケビンで敵を削っていくことにしよう。」

「わかりました」

 そうして俺たちは広場の中に足を踏み入れた。

 中は第一地区の時とさほど変わっていなかったが、出てくる魔物から感じる力が異なった。

「【魔物鑑定】」

 すぐさま今回出てきた魔物に鑑定を行った。

 今回の敵は、ホブゴブリン二体、ゴブリンソルジャーが四体、ゴブリンソードマンが二体、ゴブリンアーチャーが二体、ゴブリンシャーマン二体の計十ニ体と、明らかに感じるプレッシャーが異なる全身鎧のゴブリンの計十三体だった。

 初見のゴブリンアーチャーと全身鎧のゴブリン(ゴブリンナイト)のステータスがこうだ。
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 名前:なし
 種族:ゴブリンアーチャー
 レベル:8
 【ステータス】
 M  P:7
 攻撃力:40
 耐久力:25
 速 度:25
 知 力:3
 【所持スキル】
 弓術 
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 名前:なし
 種族:ゴブリンナイト
 レベル:17
 【ステータス】
 M  P:15
 攻撃力:89
 耐久力:88
 速 度:32
 知 力:10
 【所持スキル】
 剣術 
 盾術
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 ゴブリンアーチャは遠距離攻撃が厄介だが、ステータス的にはそこまで強力ではない。問題はゴブリンナイトの方だ。

 ゴブリンナイトは明らかにホブゴブリンやゴブリンソードマンのさらに上位の魔物であり、ステータスの値も俺やケビンと同等レベル。とてもじゃないが三人で相手になるレベルではない。

「みんな、作戦は基本的には同じだ、でも真ん中の全身鎧のゴブリンナイトはかなり強い。あいつの相手はケビンが当たってくれ、その間に俺と三人で分かれてホブゴブリンたちを殲滅する。その間二子さんはホブゴブリンたちを攻撃しながら隙があればゴブリンナイトに【ファイアランス】を打ってください。」

 そう作戦を説明していると、しびれを切らしたのか、ゴブリンナイトが掛け声をかけて、一気に奴らが動き出した。

 戦闘開始だ。

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