テイマーと錬金術の職業で冒険したい!
バルグの邸宅でお仕事
 ポーションと魔力ポーションを作り終え、弾作りに勤しむ。
 ……残りのMPは2。今日のところはこのぐらいにしておこうか。
 カイリはそう思うと、テーブルに置いているアイテムを全てアイテムボックスの中へと入れた。
 「もう終わりにするのですか?」
 「はい。残りのMPが2しかないんで、この辺で止めておこうかと」
 「そうですね。魔力欠乏症になってしまわれては、元もこうもありませんしね。
 カイリ様、ご休憩にお茶でも如何でしょうか?」
 「いえ…そこまでして頂かなくても」
 色々とお世話になっているから、これ以上世話になるのはよくないと思う。
 「カイリくん。サシャの好意を遠慮しないで受けてあげるべきですよ」
 「そうですか?」
 「ええ…彼女の顔を見て下さい。ちょっと残念そうな顔をさせてますよ」
 バルグさんにそう言われたので、サシャさんを顔を見つめてみるが全く表情が変わってない。
 本当に残念そうな顔をさせてる?
 「カイリ様が不要と仰るのであれば、ご用意致しませんよ」
 ……うん。いつも通りのサシャさんにしか見えない。
 そんなことを思っていたらプル太郎が俺に擦り寄って来た。
 「…ん? どうしたんだプル太郎?」
 プルンッ ︎
 「え? ……お菓子食べたいのか?」
 プルンッ ︎
 プル太郎が「うん!」と言いたそうな感じで震えた。
 ちょっと小腹が空いたのか?
 なんて思っていたら今度は膝に乗っているルルが見上げて来た。
 「キャンッ ︎」
 「オヤツって……俺は用意してないぞ」
 「クゥン……」
 ルルが「ええ〜……」と残念そうに鳴き、今度は俺の下にファニーちゃんが飛んで来た。
 「〜〜〜♪」
 「ファニーちゃんもお菓子が欲しいのか?」
 「〜〜〜♪」
 ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうな感じに答えた。
 みんなこう言ってるから仕方ないか。
 「サシャさん。申し訳ないんだけど、ルル達にお菓子を持って来てくれますか?」
 「かしこまりました。少々お待ち下さい」
 あれ? サシャさんの声がさっきと違って嬉しそうに聞こえたのは、俺の気のせいなのか?
 カイリが疑問に思っている中、サシャは部屋を出て行ってしまった。
 「……さてと。私も仕事が残っているので書斎に戻ります。何かあったらマナに言って下さい」
 「わかりました」
 バルグさんはそう言うと部屋を出て行った。
 「う〜ん……ホントここまでして貰うと、ちょっと罪悪感と言うか……こっちが迷惑掛けてるような気がして来るな」
 「カイリのことを迷惑と思ってたら追い出してるよ」
 マナさんはそう言うと俺の隣りに座った。
 「それにカイリにはご主人様を助けてくれた大きな恩があるからね」
 「恩……かなぁ?」
 まぁ……成り行きでああなった感じだし。街まで行くのに歩くしか方法がなかったから、むしろ俺の方が助けて貰えた感がある。
 「カイリはホントいい子だよぉ〜。そう言うところがサシャやご主人様達が好きになるんだよぉ」
 マナさんはそう言いながら俺に抱き付いて来た。
 「ちょっ ︎ 抱き付くのを止めて下さいよぉ」
 危うくファニーちゃんが挟まって潰れるところだったし!
 「イヤだもんね。それに抱き付くのは猫人族の友好の印なんだから、受けないと泣かれちゃうんだよ」
 マジかぁ……。
 「マナの仰る通りです。しかしマナの場合スキンシップが激しいので抑えるように言っております」
 「へぇ〜……そうな…えっ ︎」
 正面を向くとサシャさんが部下と思わしき執事と共にティーセットを持って来ていた。
 「サ…サシャさん。いつの間に?」
 「今来たばかりです」
 そう言ってテーブルにお茶菓子を用意してくれるが、隣りにいるマナさんが怯えているのか強く抱き締めて来る。
 「カ…カイリィ〜……」
 「マナさん。サシャさんは怒ってないから、怯えなくても大丈夫だと思うよ」
 多分って話だけどな。
 「そ…そう? ならこのままカイリに抱き付いていよう」
 マナさんはそう言って俺の頬に自身の頬をくっ付けると、すりすりして来た。
 「〜〜〜♪」
 潰されそうになったファニーちゃんの方はピクピク動くマナさん耳に興味を持ったのか、触って遊び始めた。
 「アハハッ ︎ 擽ったいから止めてよ。ファニーちゃん」
 「〜〜〜♪」
 ファニーちゃんは「わかった!」と言いたそうな返事をすると、マナさんの頭の上に乗った。
 「〜〜〜♪」
 「マナさん。ファニーちゃんが遊びたいみたい」
 「そうなの? 何して遊ぶ?」
 「〜〜〜♪」
 「えっとぉ〜……ダンスって言いたいんだよな?」
 「〜〜〜♪」
 ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうに返事をした。
 「わかった! ダンスね!」
 マナさんはそう返事をすると部屋の隅っこに行き、ファニーちゃんと踊り始めた。
 「マナったら……後でお仕置きしないといけませんね」
 「まぁまぁ、そう言わないであげて下さい」
 こっちとしてはファニーちゃんの相手をしてくれて助かるし。
 なんて思っていたら、今度はプル太郎がサシャさんのところへ行ってしまった。
 「どうされました?」
 プルンッ ︎
 「えっとぉ〜……プル太郎が抱っこして欲しいみたい」
 「そうですか。わかりました」
 サシャさんはそう言うとプル太郎を抱き上げたら、嬉しそうに身体をウネウネさせる。
 「喜びを身体で表現していますね」
 サシャさんは嬉しいのかプル太郎を見つめて微笑んでいるが、主人である俺の方は複雑な気持ちだ。
 まぁプル太郎やファニーちゃんも仲良くしてるからいいことだよ。……うん、本当にいいことなんだよ。
 「……キャンッ ︎」
 今度はルルが俺に対して「構って!」言わんばかりに前足を俺の身体に乗っけて顔をペロペロ舐めて来た。
 「やっぱりルルは俺の味方だよな!」
 カイリはルルへの愛の感情を爆発させたのか、ルルを抱き締めながら身体を撫でてあげていたんだけれどもぉ……。
 「みんなカイリちゃんの従魔達と遊んでてズルイわ!」
 ここで今まで顔を見せなかったミレイさんが部屋の中にやって来て早々、プンプン怒りながらこう言って来たので俺達はポカーンとした顔になってしまった。
 「えっとぉ〜……ルル達のお世話をしているだけです」
 「そうですね。プル太郎様が遊んでお相手になって欲しいみたいでしたので、こうして撫でて可愛がっています」
 プルンッ ︎
 プル太郎は「うん、そうだよ!」と言いたそうに身体を震わせた。
 「ムゥ〜……私が居なかったせいなのはわかってるけど、この光景を見ちゃうとちょっと羨ましく感じちゃうわ」
 ミレイさんは俺への抗議なのか、不満そうに頬を膨らませて見つめて来る。
 普段おっとりとした顔をしてるのに、怒るとこんな表情になるんだなぁ。
 「カイリ…このままミレイ様を放っておいたら、泣くかもしれないよ」
 「えっ ︎ 泣くの?」
 「うん。泣く」
 そんなバカな。いい歳した大人がそんなこと……あ。
 ミレイさんの目元を見てみると、うっすら涙っぽいのが見える。
 「……ルル」
 「キャ…キャンッ ︎」
 ルルもミレイさんの様子を察したのか、「うん」と頷いてくれた。
 「ミ…ミレイさん。こっちに来てルルの身体を撫でてあげてくれる?」
 「えっ ︎ いいの、ルルちゃん?」
 「キャンッ ︎」
 「ルルもいいよ。って言っているので大丈夫ですよ」
 俺がそう言うとミレイさんは笑顔になってルルの下に来ると、ルルの身体を撫でて遊び始めた。
 ルル……お前はホントにいい子や。
 何て思っていると今度はファニーちゃんがミレイさんの下へ飛んで来た。
 「〜〜〜♪」
 「ファニーちゃんも構って欲しいみたいです」
  「まぁ ︎ まぁまぁまぁ ︎」
 ミレイさんは目を輝かせるとファニーちゃんの頭を撫でてあげた。
 「うんうん」
 ファニーちゃんもいい子だぁ〜。
 そう思っていると今度はプル太郎がサシャさんから離れてミレイさんの下へ行った。
 「…ん? もしかしてプル太郎ちゃんも私と遊びたいの?」
 プルンッ ︎
 プル太郎が「うん!」と言いたそうに身体を震わせた。
 「そうなの! よしよし…いい子いい子」
 ニュアンスで伝わったのかどうかわからないけど、ミレイさんはプル太郎の身体を撫でてあげるとプル太郎は嬉しそうに震えた。
 プル太郎……みんな本当にいい子だよ。
 カイリは微笑ましい顔でミレイがルル達と戯れる光景を見ていたのであった。
 ……残りのMPは2。今日のところはこのぐらいにしておこうか。
 カイリはそう思うと、テーブルに置いているアイテムを全てアイテムボックスの中へと入れた。
 「もう終わりにするのですか?」
 「はい。残りのMPが2しかないんで、この辺で止めておこうかと」
 「そうですね。魔力欠乏症になってしまわれては、元もこうもありませんしね。
 カイリ様、ご休憩にお茶でも如何でしょうか?」
 「いえ…そこまでして頂かなくても」
 色々とお世話になっているから、これ以上世話になるのはよくないと思う。
 「カイリくん。サシャの好意を遠慮しないで受けてあげるべきですよ」
 「そうですか?」
 「ええ…彼女の顔を見て下さい。ちょっと残念そうな顔をさせてますよ」
 バルグさんにそう言われたので、サシャさんを顔を見つめてみるが全く表情が変わってない。
 本当に残念そうな顔をさせてる?
 「カイリ様が不要と仰るのであれば、ご用意致しませんよ」
 ……うん。いつも通りのサシャさんにしか見えない。
 そんなことを思っていたらプル太郎が俺に擦り寄って来た。
 「…ん? どうしたんだプル太郎?」
 プルンッ ︎
 「え? ……お菓子食べたいのか?」
 プルンッ ︎
 プル太郎が「うん!」と言いたそうな感じで震えた。
 ちょっと小腹が空いたのか?
 なんて思っていたら今度は膝に乗っているルルが見上げて来た。
 「キャンッ ︎」
 「オヤツって……俺は用意してないぞ」
 「クゥン……」
 ルルが「ええ〜……」と残念そうに鳴き、今度は俺の下にファニーちゃんが飛んで来た。
 「〜〜〜♪」
 「ファニーちゃんもお菓子が欲しいのか?」
 「〜〜〜♪」
 ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうな感じに答えた。
 みんなこう言ってるから仕方ないか。
 「サシャさん。申し訳ないんだけど、ルル達にお菓子を持って来てくれますか?」
 「かしこまりました。少々お待ち下さい」
 あれ? サシャさんの声がさっきと違って嬉しそうに聞こえたのは、俺の気のせいなのか?
 カイリが疑問に思っている中、サシャは部屋を出て行ってしまった。
 「……さてと。私も仕事が残っているので書斎に戻ります。何かあったらマナに言って下さい」
 「わかりました」
 バルグさんはそう言うと部屋を出て行った。
 「う〜ん……ホントここまでして貰うと、ちょっと罪悪感と言うか……こっちが迷惑掛けてるような気がして来るな」
 「カイリのことを迷惑と思ってたら追い出してるよ」
 マナさんはそう言うと俺の隣りに座った。
 「それにカイリにはご主人様を助けてくれた大きな恩があるからね」
 「恩……かなぁ?」
 まぁ……成り行きでああなった感じだし。街まで行くのに歩くしか方法がなかったから、むしろ俺の方が助けて貰えた感がある。
 「カイリはホントいい子だよぉ〜。そう言うところがサシャやご主人様達が好きになるんだよぉ」
 マナさんはそう言いながら俺に抱き付いて来た。
 「ちょっ ︎ 抱き付くのを止めて下さいよぉ」
 危うくファニーちゃんが挟まって潰れるところだったし!
 「イヤだもんね。それに抱き付くのは猫人族の友好の印なんだから、受けないと泣かれちゃうんだよ」
 マジかぁ……。
 「マナの仰る通りです。しかしマナの場合スキンシップが激しいので抑えるように言っております」
 「へぇ〜……そうな…えっ ︎」
 正面を向くとサシャさんが部下と思わしき執事と共にティーセットを持って来ていた。
 「サ…サシャさん。いつの間に?」
 「今来たばかりです」
 そう言ってテーブルにお茶菓子を用意してくれるが、隣りにいるマナさんが怯えているのか強く抱き締めて来る。
 「カ…カイリィ〜……」
 「マナさん。サシャさんは怒ってないから、怯えなくても大丈夫だと思うよ」
 多分って話だけどな。
 「そ…そう? ならこのままカイリに抱き付いていよう」
 マナさんはそう言って俺の頬に自身の頬をくっ付けると、すりすりして来た。
 「〜〜〜♪」
 潰されそうになったファニーちゃんの方はピクピク動くマナさん耳に興味を持ったのか、触って遊び始めた。
 「アハハッ ︎ 擽ったいから止めてよ。ファニーちゃん」
 「〜〜〜♪」
 ファニーちゃんは「わかった!」と言いたそうな返事をすると、マナさんの頭の上に乗った。
 「〜〜〜♪」
 「マナさん。ファニーちゃんが遊びたいみたい」
 「そうなの? 何して遊ぶ?」
 「〜〜〜♪」
 「えっとぉ〜……ダンスって言いたいんだよな?」
 「〜〜〜♪」
 ファニーちゃんは「うん!」と言いたそうに返事をした。
 「わかった! ダンスね!」
 マナさんはそう返事をすると部屋の隅っこに行き、ファニーちゃんと踊り始めた。
 「マナったら……後でお仕置きしないといけませんね」
 「まぁまぁ、そう言わないであげて下さい」
 こっちとしてはファニーちゃんの相手をしてくれて助かるし。
 なんて思っていたら、今度はプル太郎がサシャさんのところへ行ってしまった。
 「どうされました?」
 プルンッ ︎
 「えっとぉ〜……プル太郎が抱っこして欲しいみたい」
 「そうですか。わかりました」
 サシャさんはそう言うとプル太郎を抱き上げたら、嬉しそうに身体をウネウネさせる。
 「喜びを身体で表現していますね」
 サシャさんは嬉しいのかプル太郎を見つめて微笑んでいるが、主人である俺の方は複雑な気持ちだ。
 まぁプル太郎やファニーちゃんも仲良くしてるからいいことだよ。……うん、本当にいいことなんだよ。
 「……キャンッ ︎」
 今度はルルが俺に対して「構って!」言わんばかりに前足を俺の身体に乗っけて顔をペロペロ舐めて来た。
 「やっぱりルルは俺の味方だよな!」
 カイリはルルへの愛の感情を爆発させたのか、ルルを抱き締めながら身体を撫でてあげていたんだけれどもぉ……。
 「みんなカイリちゃんの従魔達と遊んでてズルイわ!」
 ここで今まで顔を見せなかったミレイさんが部屋の中にやって来て早々、プンプン怒りながらこう言って来たので俺達はポカーンとした顔になってしまった。
 「えっとぉ〜……ルル達のお世話をしているだけです」
 「そうですね。プル太郎様が遊んでお相手になって欲しいみたいでしたので、こうして撫でて可愛がっています」
 プルンッ ︎
 プル太郎は「うん、そうだよ!」と言いたそうに身体を震わせた。
 「ムゥ〜……私が居なかったせいなのはわかってるけど、この光景を見ちゃうとちょっと羨ましく感じちゃうわ」
 ミレイさんは俺への抗議なのか、不満そうに頬を膨らませて見つめて来る。
 普段おっとりとした顔をしてるのに、怒るとこんな表情になるんだなぁ。
 「カイリ…このままミレイ様を放っておいたら、泣くかもしれないよ」
 「えっ ︎ 泣くの?」
 「うん。泣く」
 そんなバカな。いい歳した大人がそんなこと……あ。
 ミレイさんの目元を見てみると、うっすら涙っぽいのが見える。
 「……ルル」
 「キャ…キャンッ ︎」
 ルルもミレイさんの様子を察したのか、「うん」と頷いてくれた。
 「ミ…ミレイさん。こっちに来てルルの身体を撫でてあげてくれる?」
 「えっ ︎ いいの、ルルちゃん?」
 「キャンッ ︎」
 「ルルもいいよ。って言っているので大丈夫ですよ」
 俺がそう言うとミレイさんは笑顔になってルルの下に来ると、ルルの身体を撫でて遊び始めた。
 ルル……お前はホントにいい子や。
 何て思っていると今度はファニーちゃんがミレイさんの下へ飛んで来た。
 「〜〜〜♪」
 「ファニーちゃんも構って欲しいみたいです」
  「まぁ ︎ まぁまぁまぁ ︎」
 ミレイさんは目を輝かせるとファニーちゃんの頭を撫でてあげた。
 「うんうん」
 ファニーちゃんもいい子だぁ〜。
 そう思っていると今度はプル太郎がサシャさんから離れてミレイさんの下へ行った。
 「…ん? もしかしてプル太郎ちゃんも私と遊びたいの?」
 プルンッ ︎
 プル太郎が「うん!」と言いたそうに身体を震わせた。
 「そうなの! よしよし…いい子いい子」
 ニュアンスで伝わったのかどうかわからないけど、ミレイさんはプル太郎の身体を撫でてあげるとプル太郎は嬉しそうに震えた。
 プル太郎……みんな本当にいい子だよ。
 カイリは微笑ましい顔でミレイがルル達と戯れる光景を見ていたのであった。
コメント