テイマーと錬金術の職業で冒険したい!
サニーさんからの注意!
 色々と問題があったが錬金術ギルドに魔法薬を売ることが出来そうでよかった。
 「それじゃあ、今回はポーション3本とマナポーション1本をお願いします!」
 「あら? 今日は少ないのね」
 「新しいことが出来るようになったんで、それの研究を……」
 「新しいことっ ︎」
 サニーさんはそう言いながら手を握って来た! まるで逃がさないぞ! と言いたそう気な感じもしなくもない。
 「キャンッ ︎」
 …うん。「スゴイんだよ!」って言いたいのはわかるよ。でもルルの言葉はサニーさんに伝わらないって。
 「その新しい能力を聞きたいから、私の部屋に行きましょう!」
 「えっ ︎ ちょっ…待って! この後ルル達とお散歩に行かなきゃ行けないからぁ ︎」
 「なるべく手短に済ませるから!」
 「絶対長くなるだろ!」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 プル太郎が「諦めた方がいいよ」と言いたそうに震え、ファニーちゃんが「プル太郎の言う通りだよ」と言いたそうな声を出した。
 こんなことなら余計なことを言わなきゃよかったぁ ︎
 何て思っていたら、サニーさんの仕事部屋に着いてしまった。
 「さぁここに座って! 紅茶を用意するから新しい能力に付いてじっくり教えてね!」
 「さっきの手短って言葉は何処に行った?」
 「…………フ〜ン…フフ〜ン……♪」
 あっ ︎ この人誤魔化したよ ︎
 「キャンッ ︎」
 しかもルルがソファーに座ってるし! 何でここでゆっくりする気満々なんだ?
 なんて思っていたら、ルルがチラチラと紅茶を淹れているサニーさんの方を見つめるのでそちらに視線を移してみたら、何とイヌ用の骨と歯ブラシをポケットに入れていたのだ!
 「この人、ルルを買収しやがった ︎」
 「買収なんてしてないわ。大人しくしていたら、ご褒美をあげようと思っててね」
 「キャンッ ︎」
 うわぁ…ルルも「いい子にしてる!」って言い出したよ!
 「はいこれ。お茶菓子も用意したから食べてね」
 「〜〜〜♪」
 プルンッ ︎
 今度はプル太郎達はサニーさんが用意したお茶菓子に飛び付いた!
 「えっ? ……ええっ ︎」
 何で? どうしてっ ︎
 カイリが混乱している最中、サニーがカイリに近づき肩に手を置いた。
 「テイマーなら、自分の従魔の好みを把握しなきゃダメよ」
 「好みって……もしかしてみんな、今出されているものが好きなものなのか?」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 カイリの言葉にルル達は「うん!」と言いた気な返事をする。
 ルルが手頃な骨付き肉でプル太郎が飴。ファニーちゃんはクッキーかぁ〜……。
 「みんなの好みを把握してない俺って……」
 「キャンッ ︎」
 ルルが「気にしなくていいよ!」と言いたそうな鳴き声を上げた。
 「ルルゥ〜……」
 やっぱりこの子はいい子だよぉ!
 「……ねぇカイリ。そろそろ新しい能力について話して欲しいんだけど、いいかな?」
 「あ…ああ! そうでしたね! みんなお昼ご飯もあるから、ほどほどにな」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 ルル達は「はぁ〜い!」という感じにカイリに返事をした。その後、カイリはサニーに武具のステータスを錬成で上げられることを事細かに話した。
 「……なるほどね。【錬成】でそんなことまで出来るようになったの」
 「はい」
 「まぁでも……10回までで素材次第で上がり幅が変わるってところを考えると、万能とまで言えないのねぇ。
 それにMPの消費も素材次第ってのもねぇ……」
 「MPは技量を上げて行けば軽減出来ると思うし。何よりもメリットなのはボロくなった装備を新品同様に出来ることだよね?」
 「壊れたやつは出来ないですけどね」
 「そうね。でも今のカイリのLVを考えると気兼ねに頼めないわよねぇ〜」
 「やっぱりそう思います?」
 「ええ。またカイリをダンジョンに連れて行ってレベル上げしようかしら?」
 今後の為にそうした方がいいかもな。なんて思っていたら、ルル達がサニーさんの言葉に反応している。
 「まだ予定を立ててないからな」
 そう言うとルル達はシュン…としたように残念そうな顔をさせる。
 ダンジョンで戦うの気に入ったのか?
 「この子達は今よりももっと強くなってカイリの役に立ちたいのよ。そうよね?」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 ルル達は「うん!」と言いたそうに頷いた!
 みんな…本当にいい子。
 そう思いながらルル達の頭を撫でるカイリに対して、サニーはちょっと呆れた顔でカイリを見つめていた。
 「それと、カイリにもう1つ話しておかないといけないことがあるのよ」
 「ちゃんと話しておかないといけないこと? 何ですか?」
 「ちょっと前から懸念していたことだったんだけど……今さらってところもあるわね。さっきアナタに絡んで来た商人のこと知ってる?」
 「全く知らない」
 つーか何様のつもりだったんだ?
 「アイツはね。ブンドロー商会会長の ブンゼ・オモノ•ブンドロー よ」
 嫌な名前の商会だなぁ〜……。
 「あの人有名なの?」
 「有名と言えば有名ね。…ゼラフよりも」
 有名人だったんだ。
 「あの男の商売はさっきアナタがやられたように、怒鳴って金にものをいわせて買い付けるのはもちろん。暴利とも言えるようなやり方で品物を高く売り付けることもするわ」
 「それって、商売としてダメなことやってない? てか金額安かったし……」
 「そうね。だから商業ギルドで注意されたみたいなのだけれども、本人は全く反省してないみたいなのよ」
 「ああ〜……」
 カイリは困った表情を浮かべるサニーを見て納得する。
 「そう言えば、自分が経営している店を利用云々言ってましたけど……気にしなくても平気?」
 「そうね。この街でブンゼが経営している店は2店舗しかないから、気にしなくても平気よ」
 「一応聞きますが、アイツは何のお店をやってるの?」
 「冒険者向けの雑貨屋と武器屋。評判が落ちて来ているから、店を畳むのも時間の問題かもしれないわ」
 ……とんでもなくダメなヤツに脅されたんじゃないか?
 「まぁ怯えなくてもいい人だった。ってのはわかった。そろそろお昼ご飯を食べに行きたいんだけど、大丈夫?」
 「う〜ん……さっきのこともあるから、一緒に行きましょう」
 サニーさんと一緒か。……この人がいればブンゼも黙ると思うから一緒にいた方がよさそうな気がする。
 「ルル、プル太郎、ファニーちゃん。サニーさんと一緒に昼食を取ろうと思ってるんだけどぉ……どうかな?」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 「……なるほど。みんな一緒がいいって言ってる」
 「そう! 私がオススメするお店に行きましょう! 結構美味しいわよ」
 目を輝かせて言うのだから、間違いないんだろうなぁ。
 「へぇ〜……なんか楽しみだなぁ〜……」
 「近くだから、そんなに歩かないわよ。あっ ︎ そう言えばポーションの報酬だけど、帰って来てから渡してもいいかしら?」
 「時間に余裕はあるので大丈夫です」
 「じゃあ、行きましょうか」
 ルンルン気分でいるサニーさんとルル達共に、サニーさんがオススメするお店へと向かった。……のだけれども。
 「こ…ここは……」
 看板に見覚えがあるぞ! しかもルルがサニーさんから渡された骨に夢中なって齧り付いてるし。いつの間に渡されたんだ?
 「あれ? カイリはレストランゼラフを知ってるの?」
 「知ってるも何も、ゼラフさん本人に会ったことあるんですけどぉっ ︎」
 そのゼラフさん本人のお店にくるなんて思いもしてなかったわ ︎
 「そうなの?」
 「そうです!」
 なんて会話をしていたら、後ろから抱き付かれた。
 「会いたかったよぉ! カイリィ!」
 「マナさん? どうしてここにいるんだ?」
 「それは〜……奥様の護衛をしているからだよ!」
 「奥様?」
 もしかして……ミレイさんが?
 「マナちゃんったら、抜け駆けしてズルイですよぉ〜!」
 その声と共にカイリの身体にミレイが抱き付いたのだ。
 「それじゃあ、今回はポーション3本とマナポーション1本をお願いします!」
 「あら? 今日は少ないのね」
 「新しいことが出来るようになったんで、それの研究を……」
 「新しいことっ ︎」
 サニーさんはそう言いながら手を握って来た! まるで逃がさないぞ! と言いたそう気な感じもしなくもない。
 「キャンッ ︎」
 …うん。「スゴイんだよ!」って言いたいのはわかるよ。でもルルの言葉はサニーさんに伝わらないって。
 「その新しい能力を聞きたいから、私の部屋に行きましょう!」
 「えっ ︎ ちょっ…待って! この後ルル達とお散歩に行かなきゃ行けないからぁ ︎」
 「なるべく手短に済ませるから!」
 「絶対長くなるだろ!」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 プル太郎が「諦めた方がいいよ」と言いたそうに震え、ファニーちゃんが「プル太郎の言う通りだよ」と言いたそうな声を出した。
 こんなことなら余計なことを言わなきゃよかったぁ ︎
 何て思っていたら、サニーさんの仕事部屋に着いてしまった。
 「さぁここに座って! 紅茶を用意するから新しい能力に付いてじっくり教えてね!」
 「さっきの手短って言葉は何処に行った?」
 「…………フ〜ン…フフ〜ン……♪」
 あっ ︎ この人誤魔化したよ ︎
 「キャンッ ︎」
 しかもルルがソファーに座ってるし! 何でここでゆっくりする気満々なんだ?
 なんて思っていたら、ルルがチラチラと紅茶を淹れているサニーさんの方を見つめるのでそちらに視線を移してみたら、何とイヌ用の骨と歯ブラシをポケットに入れていたのだ!
 「この人、ルルを買収しやがった ︎」
 「買収なんてしてないわ。大人しくしていたら、ご褒美をあげようと思っててね」
 「キャンッ ︎」
 うわぁ…ルルも「いい子にしてる!」って言い出したよ!
 「はいこれ。お茶菓子も用意したから食べてね」
 「〜〜〜♪」
 プルンッ ︎
 今度はプル太郎達はサニーさんが用意したお茶菓子に飛び付いた!
 「えっ? ……ええっ ︎」
 何で? どうしてっ ︎
 カイリが混乱している最中、サニーがカイリに近づき肩に手を置いた。
 「テイマーなら、自分の従魔の好みを把握しなきゃダメよ」
 「好みって……もしかしてみんな、今出されているものが好きなものなのか?」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 カイリの言葉にルル達は「うん!」と言いた気な返事をする。
 ルルが手頃な骨付き肉でプル太郎が飴。ファニーちゃんはクッキーかぁ〜……。
 「みんなの好みを把握してない俺って……」
 「キャンッ ︎」
 ルルが「気にしなくていいよ!」と言いたそうな鳴き声を上げた。
 「ルルゥ〜……」
 やっぱりこの子はいい子だよぉ!
 「……ねぇカイリ。そろそろ新しい能力について話して欲しいんだけど、いいかな?」
 「あ…ああ! そうでしたね! みんなお昼ご飯もあるから、ほどほどにな」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 ルル達は「はぁ〜い!」という感じにカイリに返事をした。その後、カイリはサニーに武具のステータスを錬成で上げられることを事細かに話した。
 「……なるほどね。【錬成】でそんなことまで出来るようになったの」
 「はい」
 「まぁでも……10回までで素材次第で上がり幅が変わるってところを考えると、万能とまで言えないのねぇ。
 それにMPの消費も素材次第ってのもねぇ……」
 「MPは技量を上げて行けば軽減出来ると思うし。何よりもメリットなのはボロくなった装備を新品同様に出来ることだよね?」
 「壊れたやつは出来ないですけどね」
 「そうね。でも今のカイリのLVを考えると気兼ねに頼めないわよねぇ〜」
 「やっぱりそう思います?」
 「ええ。またカイリをダンジョンに連れて行ってレベル上げしようかしら?」
 今後の為にそうした方がいいかもな。なんて思っていたら、ルル達がサニーさんの言葉に反応している。
 「まだ予定を立ててないからな」
 そう言うとルル達はシュン…としたように残念そうな顔をさせる。
 ダンジョンで戦うの気に入ったのか?
 「この子達は今よりももっと強くなってカイリの役に立ちたいのよ。そうよね?」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 ルル達は「うん!」と言いたそうに頷いた!
 みんな…本当にいい子。
 そう思いながらルル達の頭を撫でるカイリに対して、サニーはちょっと呆れた顔でカイリを見つめていた。
 「それと、カイリにもう1つ話しておかないといけないことがあるのよ」
 「ちゃんと話しておかないといけないこと? 何ですか?」
 「ちょっと前から懸念していたことだったんだけど……今さらってところもあるわね。さっきアナタに絡んで来た商人のこと知ってる?」
 「全く知らない」
 つーか何様のつもりだったんだ?
 「アイツはね。ブンドロー商会会長の ブンゼ・オモノ•ブンドロー よ」
 嫌な名前の商会だなぁ〜……。
 「あの人有名なの?」
 「有名と言えば有名ね。…ゼラフよりも」
 有名人だったんだ。
 「あの男の商売はさっきアナタがやられたように、怒鳴って金にものをいわせて買い付けるのはもちろん。暴利とも言えるようなやり方で品物を高く売り付けることもするわ」
 「それって、商売としてダメなことやってない? てか金額安かったし……」
 「そうね。だから商業ギルドで注意されたみたいなのだけれども、本人は全く反省してないみたいなのよ」
 「ああ〜……」
 カイリは困った表情を浮かべるサニーを見て納得する。
 「そう言えば、自分が経営している店を利用云々言ってましたけど……気にしなくても平気?」
 「そうね。この街でブンゼが経営している店は2店舗しかないから、気にしなくても平気よ」
 「一応聞きますが、アイツは何のお店をやってるの?」
 「冒険者向けの雑貨屋と武器屋。評判が落ちて来ているから、店を畳むのも時間の問題かもしれないわ」
 ……とんでもなくダメなヤツに脅されたんじゃないか?
 「まぁ怯えなくてもいい人だった。ってのはわかった。そろそろお昼ご飯を食べに行きたいんだけど、大丈夫?」
 「う〜ん……さっきのこともあるから、一緒に行きましょう」
 サニーさんと一緒か。……この人がいればブンゼも黙ると思うから一緒にいた方がよさそうな気がする。
 「ルル、プル太郎、ファニーちゃん。サニーさんと一緒に昼食を取ろうと思ってるんだけどぉ……どうかな?」
 「キャンッ ︎」
 プルンッ ︎
 「〜〜〜♪」
 「……なるほど。みんな一緒がいいって言ってる」
 「そう! 私がオススメするお店に行きましょう! 結構美味しいわよ」
 目を輝かせて言うのだから、間違いないんだろうなぁ。
 「へぇ〜……なんか楽しみだなぁ〜……」
 「近くだから、そんなに歩かないわよ。あっ ︎ そう言えばポーションの報酬だけど、帰って来てから渡してもいいかしら?」
 「時間に余裕はあるので大丈夫です」
 「じゃあ、行きましょうか」
 ルンルン気分でいるサニーさんとルル達共に、サニーさんがオススメするお店へと向かった。……のだけれども。
 「こ…ここは……」
 看板に見覚えがあるぞ! しかもルルがサニーさんから渡された骨に夢中なって齧り付いてるし。いつの間に渡されたんだ?
 「あれ? カイリはレストランゼラフを知ってるの?」
 「知ってるも何も、ゼラフさん本人に会ったことあるんですけどぉっ ︎」
 そのゼラフさん本人のお店にくるなんて思いもしてなかったわ ︎
 「そうなの?」
 「そうです!」
 なんて会話をしていたら、後ろから抱き付かれた。
 「会いたかったよぉ! カイリィ!」
 「マナさん? どうしてここにいるんだ?」
 「それは〜……奥様の護衛をしているからだよ!」
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