チートなお家と精霊とスローライフ!
私もうお家に帰るのっ!!
 〜〜〜  イズナ side 〜〜〜
 「ラ、ラスト・・・・・・一枚」
 彼女は最後の力を振り絞っているのか、身体震わせながら書類の山に紙を重ねた。その瞬間!!
 バタッッッ!!?
 彼女は机に倒れ込んださかい、せやからウチは慌てて駆け寄る。え、スティアはんをなんで心配するかやって? 理由は簡単や、過労で倒れたらウチの責任やからな。意識なかったら無理矢理でも起こさんと、ウチがクビになる。
 「もう・・・・・・なにもしなくて・・・・・・・・・・・・良いわよね?」
 意識があってよかったで・・・・・・ホンマ。
 「お、おお・・・・・・頑張りはったな、スティアはん」
 「スティアさーん! ちょうど良かったぁ。こちらの書類なんですけどおねg」
 ギロリッッッ!!!
 「ヒィッ!?」
 「なにか・・・・・・よう?」
 ス、スティアはん。いままで見たことのないぐらいの恐ろしゅう顔をしているで、そんなにリィンはんに会いたいんかアンタはっ!!
 「あ! いや、そのぉ・・・・・・こ、この書類をスティアさんにお任せしようと思ったのですが、私の方で出来るので持って帰りますっ!!」
 「そう・・・・・・なら私の前から・・・・・・・・・・・・消えてくれない?」
 「は、はいぃっ!! 失礼しましたぁぁぁああああああ!!?」
 部屋に入って来た女神はそう言うたら、駆け足で部屋を出て行ってしもうた。これは上首として、なんか言っといた方が良かったんやろうか?
 「・・・・・・イズナ様ァ〜〜〜」
 「な、なんや?」
 スティアはんがホラー映画のようにゆっくり顔をこっちに向けてくるさかい、正直言うてメッチャ怖いで。
 「もう・・・・・・お家に帰って・・・・・・良いですよね?」
 「あ、ああ・・・・・・大丈夫やで」
 まだ定時にはなってないんやけどぉ、ウチが言ってしもうたことやからなぁ、う〜〜〜ん・・・・・・仕方ない。
 「ウチの方は任せる仕事があらへんから帰ってもええで」
 「ほ、ホンマでっか!?」
 ウチとキャラが被るから、その喋り方は止めい。
 「ホンマや」
 「ウヒョォォォオオオオオオオオオオオオオッッッ!!? お家に帰れるうううううううううううううううううううっっっっっっ!!!!?」
 なっ! なんやコイツ、さっきまで死んだ魚のような目をしながら机に突っ伏していたのに、帰れると言うた瞬間この状態や・・・・・・きみ悪いったらあらへん。
 「まぁぁぁああああああっっっててねぇぇぇええええええ!!わたすぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいの、ルゥィイイイイイインちゅわぁぁぁああああああああああああああああああああああああんッッッッッッ!!!!?」
 スティアが自分の荷物をまとめている姿を、イズナは引きつった顔をしながら見ながらこう思っていた。 ・・・・・・明日からスティアはんと距離を置くことにしはろう。 と。
 「すみませぇ〜ん、あっ! スティアさんいたいた!」
 目の前の阿呆に用事? また この書類を任せたい。 ちゅう話しやないやろうな?
 「スティアさん、会議室に来てください」
 「えっ!? 会議室? なんで私が会議室に行かなきゃいけないの?」
 「スティアさんが関わっている世界創生の件があの人たちだけじゃ中々話が進まないので、その・・・・・・あのぉ、ですね」
 「私が指揮を取ってくれ。と言いたいのね」
 「は、はい! なので」
 「イヤッ!!」
 「・・・・・・え?」
 「私もうお家に帰るのっ!!」
 「イヤイヤイヤイヤ、帰られたら困りますよっ!? てかまだ定時にもなってませんよっ!!」
 「イズナ様が帰っていいって言ったもん! だから私は帰るんだぁぁぁぁぁぁああああああああああああっっっ!!!?」
 「ダメですっ!!」
 スティアは逃げ出そうとドアに向かって走り出したのだが、あとドアから一歩のところで捕まってしまった。
 「離せぇ〜〜〜・・・・・・私にはリィンちゃんのラブラブエネルギーが足りないんだぁぁぁああああああ!!」
 「逃がしませんよ! 会議室まで来てくださいっ!!」
 「イヤよっ!! 私は、私は、私はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・お家でお留守番をしている可愛いリィンちゃんの元へ行かなきゃいけないのよぉぉぉおおおおおおおおおおおおっっっ!!?」
 スティアは柱にしがみついたり暴れたりして抵抗したのだが、無駄に終わってしまい連れて行かれてしまった。その様子を最後まで見ていたイズナは何事もなかったかのように自分の仕事の続きをするのであったが、一言ボヤいていた。
 「めちゃくちゃになった部屋の掃除はアイツに任せることにしましょうかぁ」
 〜〜〜 リィン side 〜〜〜
「よいしょっと!」 
 エターナルボックスを開いて中に置いてあるポーションを全部取り出す。
 「一、二、三、四、五、六、七、八、全部で八本だけかぁ・・・・・・」
 ポーションをあと二本は作って十本にしていれば、少し高めに買ってくれたかもしれない・・・・・・いや、ズルい人だったら逆に減らされるかもしれない。
 「う〜〜〜ん」
 「どうしたのですか、リィン様」
 「あ、セラ!」
 いつの間にか後ろにいたセラ話そうと振り返ったのだけれども、街に出掛けると言うのに昨日着ていたドレスではなく、メイド服のままで立っていた。
 いや、まさかそんなことはないよね?
 「もしかして、その格好で行くつもりなの?」
 「はい、このままの姿で街に行きますが、なにか問題があるのですか?」
 イヤイヤイヤイヤ! 問題しかないよっ!!
 「メイド服で街を歩くなんてことしたら、絶対絡まれるでしょっ!!」
 「そうかもしれませんが、リィン様は私その辺の人間に負けると思いますか?」
 「・・・・・・まぁ、負けそうにないね」
 だって女神であるお姉ちゃんを一撃で倒してたからね。並大抵の相手じゃセラに敵わないかもしれない。
 「それにこの服は見た目と違ってかなりの力を秘めていますので、私が着ていた防具よりもこちらの服を着ていた方が良いかと思います」
 「へぇ〜、そうなんだぁ」
 あのドレスみたいな服よりもメイド服の方がはるかに優秀って、一体どんな加護が付いてんだろう?
 「この服と私の剣があれば、あのクソ女神を倒せる。リィン様の身になにかあれば私の全ての力を出して・・・・・・」
 う、うん・・・・・・いまの言葉は聞かなかったことにしよう。リィン自身の身のためにも。
 「セラ、全部で八本あるよ」
 「では六本持っていきますね」
 持って行くの六本だけ?
 「残り二本も持ってて良いんだよ」
 「リィン様、残り二本のポーションはもしもの時のために残しておきましょう」
 「う〜〜〜ん・・・・・・セラがそう言うのなら置いておこう」
 「リィン様は良い子ですね」
 「えへへ〜・・・・・・」
 セラに褒められて嬉しい。しかも頭を撫でられて気持ちいいよぉ〜。
 「気持ちいい〜・・・・・・ん?」
 「どうしました、リィン様?」
 「セラ、バック持ってたんだ」
 肩がけカバンを背中に回してた気づかなかった。
 「ああこれですか? 部屋に転がっていたので使わせて頂くことにしました」
 「部屋? リィンの部屋にはそんなのなかったよね」
 たしかリビングには肩がけカバンなんて一つも転がってなかったからなぁ、ひょっとしてセラがタブレットを操作して購入した。なんて有り得ないよねぇ〜、だって部屋に転がってたって言うし・・・・・・ん? どこの部屋のどこに転がってたんだろう? まさか。
 「もしかして、まだリィンに案内してない部屋があるの? 隠し部屋とか」
 「いいえ、このカバンがあったところはリィン様の部屋の隣にある部屋です」
 えっ! リィンの部屋の隣にある部屋って、たしか・・・・・・。
 「お姉ちゃんの部屋?」
 「リィン様、正解です」
 「イヤイヤイヤイヤイヤイヤっ!! ダメだよ、人の物を無断で使ったら!!」
 「無断ではありませんよリィン様。私はちゃんとお借りしますと駄女g、スティア様に言いましたよ」
 「あ、許可取ったんだ。なら大丈夫だね」
 「その通り、大丈夫です」
 セラはそう言ったあとにポーションを肩がけカバンの中に閉まっていくのだが。
 「まぁ、もう一つ言えば“本人はその場いませんでしたけどね”」
 「え“っ!?」
 「それではリィン様、行ってきます」
 「結局無断で使ってるじゃんっ!!?」
 部屋を出て行くセラに向かって、リィンは大声でそう言うのであった。
 「ラ、ラスト・・・・・・一枚」
 彼女は最後の力を振り絞っているのか、身体震わせながら書類の山に紙を重ねた。その瞬間!!
 バタッッッ!!?
 彼女は机に倒れ込んださかい、せやからウチは慌てて駆け寄る。え、スティアはんをなんで心配するかやって? 理由は簡単や、過労で倒れたらウチの責任やからな。意識なかったら無理矢理でも起こさんと、ウチがクビになる。
 「もう・・・・・・なにもしなくて・・・・・・・・・・・・良いわよね?」
 意識があってよかったで・・・・・・ホンマ。
 「お、おお・・・・・・頑張りはったな、スティアはん」
 「スティアさーん! ちょうど良かったぁ。こちらの書類なんですけどおねg」
 ギロリッッッ!!!
 「ヒィッ!?」
 「なにか・・・・・・よう?」
 ス、スティアはん。いままで見たことのないぐらいの恐ろしゅう顔をしているで、そんなにリィンはんに会いたいんかアンタはっ!!
 「あ! いや、そのぉ・・・・・・こ、この書類をスティアさんにお任せしようと思ったのですが、私の方で出来るので持って帰りますっ!!」
 「そう・・・・・・なら私の前から・・・・・・・・・・・・消えてくれない?」
 「は、はいぃっ!! 失礼しましたぁぁぁああああああ!!?」
 部屋に入って来た女神はそう言うたら、駆け足で部屋を出て行ってしもうた。これは上首として、なんか言っといた方が良かったんやろうか?
 「・・・・・・イズナ様ァ〜〜〜」
 「な、なんや?」
 スティアはんがホラー映画のようにゆっくり顔をこっちに向けてくるさかい、正直言うてメッチャ怖いで。
 「もう・・・・・・お家に帰って・・・・・・良いですよね?」
 「あ、ああ・・・・・・大丈夫やで」
 まだ定時にはなってないんやけどぉ、ウチが言ってしもうたことやからなぁ、う〜〜〜ん・・・・・・仕方ない。
 「ウチの方は任せる仕事があらへんから帰ってもええで」
 「ほ、ホンマでっか!?」
 ウチとキャラが被るから、その喋り方は止めい。
 「ホンマや」
 「ウヒョォォォオオオオオオオオオオオオオッッッ!!? お家に帰れるうううううううううううううううううううっっっっっっ!!!!?」
 なっ! なんやコイツ、さっきまで死んだ魚のような目をしながら机に突っ伏していたのに、帰れると言うた瞬間この状態や・・・・・・きみ悪いったらあらへん。
 「まぁぁぁああああああっっっててねぇぇぇええええええ!!わたすぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいの、ルゥィイイイイイインちゅわぁぁぁああああああああああああああああああああああああんッッッッッッ!!!!?」
 スティアが自分の荷物をまとめている姿を、イズナは引きつった顔をしながら見ながらこう思っていた。 ・・・・・・明日からスティアはんと距離を置くことにしはろう。 と。
 「すみませぇ〜ん、あっ! スティアさんいたいた!」
 目の前の阿呆に用事? また この書類を任せたい。 ちゅう話しやないやろうな?
 「スティアさん、会議室に来てください」
 「えっ!? 会議室? なんで私が会議室に行かなきゃいけないの?」
 「スティアさんが関わっている世界創生の件があの人たちだけじゃ中々話が進まないので、その・・・・・・あのぉ、ですね」
 「私が指揮を取ってくれ。と言いたいのね」
 「は、はい! なので」
 「イヤッ!!」
 「・・・・・・え?」
 「私もうお家に帰るのっ!!」
 「イヤイヤイヤイヤ、帰られたら困りますよっ!? てかまだ定時にもなってませんよっ!!」
 「イズナ様が帰っていいって言ったもん! だから私は帰るんだぁぁぁぁぁぁああああああああああああっっっ!!!?」
 「ダメですっ!!」
 スティアは逃げ出そうとドアに向かって走り出したのだが、あとドアから一歩のところで捕まってしまった。
 「離せぇ〜〜〜・・・・・・私にはリィンちゃんのラブラブエネルギーが足りないんだぁぁぁああああああ!!」
 「逃がしませんよ! 会議室まで来てくださいっ!!」
 「イヤよっ!! 私は、私は、私はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・お家でお留守番をしている可愛いリィンちゃんの元へ行かなきゃいけないのよぉぉぉおおおおおおおおおおおおっっっ!!?」
 スティアは柱にしがみついたり暴れたりして抵抗したのだが、無駄に終わってしまい連れて行かれてしまった。その様子を最後まで見ていたイズナは何事もなかったかのように自分の仕事の続きをするのであったが、一言ボヤいていた。
 「めちゃくちゃになった部屋の掃除はアイツに任せることにしましょうかぁ」
 〜〜〜 リィン side 〜〜〜
「よいしょっと!」 
 エターナルボックスを開いて中に置いてあるポーションを全部取り出す。
 「一、二、三、四、五、六、七、八、全部で八本だけかぁ・・・・・・」
 ポーションをあと二本は作って十本にしていれば、少し高めに買ってくれたかもしれない・・・・・・いや、ズルい人だったら逆に減らされるかもしれない。
 「う〜〜〜ん」
 「どうしたのですか、リィン様」
 「あ、セラ!」
 いつの間にか後ろにいたセラ話そうと振り返ったのだけれども、街に出掛けると言うのに昨日着ていたドレスではなく、メイド服のままで立っていた。
 いや、まさかそんなことはないよね?
 「もしかして、その格好で行くつもりなの?」
 「はい、このままの姿で街に行きますが、なにか問題があるのですか?」
 イヤイヤイヤイヤ! 問題しかないよっ!!
 「メイド服で街を歩くなんてことしたら、絶対絡まれるでしょっ!!」
 「そうかもしれませんが、リィン様は私その辺の人間に負けると思いますか?」
 「・・・・・・まぁ、負けそうにないね」
 だって女神であるお姉ちゃんを一撃で倒してたからね。並大抵の相手じゃセラに敵わないかもしれない。
 「それにこの服は見た目と違ってかなりの力を秘めていますので、私が着ていた防具よりもこちらの服を着ていた方が良いかと思います」
 「へぇ〜、そうなんだぁ」
 あのドレスみたいな服よりもメイド服の方がはるかに優秀って、一体どんな加護が付いてんだろう?
 「この服と私の剣があれば、あのクソ女神を倒せる。リィン様の身になにかあれば私の全ての力を出して・・・・・・」
 う、うん・・・・・・いまの言葉は聞かなかったことにしよう。リィン自身の身のためにも。
 「セラ、全部で八本あるよ」
 「では六本持っていきますね」
 持って行くの六本だけ?
 「残り二本も持ってて良いんだよ」
 「リィン様、残り二本のポーションはもしもの時のために残しておきましょう」
 「う〜〜〜ん・・・・・・セラがそう言うのなら置いておこう」
 「リィン様は良い子ですね」
 「えへへ〜・・・・・・」
 セラに褒められて嬉しい。しかも頭を撫でられて気持ちいいよぉ〜。
 「気持ちいい〜・・・・・・ん?」
 「どうしました、リィン様?」
 「セラ、バック持ってたんだ」
 肩がけカバンを背中に回してた気づかなかった。
 「ああこれですか? 部屋に転がっていたので使わせて頂くことにしました」
 「部屋? リィンの部屋にはそんなのなかったよね」
 たしかリビングには肩がけカバンなんて一つも転がってなかったからなぁ、ひょっとしてセラがタブレットを操作して購入した。なんて有り得ないよねぇ〜、だって部屋に転がってたって言うし・・・・・・ん? どこの部屋のどこに転がってたんだろう? まさか。
 「もしかして、まだリィンに案内してない部屋があるの? 隠し部屋とか」
 「いいえ、このカバンがあったところはリィン様の部屋の隣にある部屋です」
 えっ! リィンの部屋の隣にある部屋って、たしか・・・・・・。
 「お姉ちゃんの部屋?」
 「リィン様、正解です」
 「イヤイヤイヤイヤイヤイヤっ!! ダメだよ、人の物を無断で使ったら!!」
 「無断ではありませんよリィン様。私はちゃんとお借りしますと駄女g、スティア様に言いましたよ」
 「あ、許可取ったんだ。なら大丈夫だね」
 「その通り、大丈夫です」
 セラはそう言ったあとにポーションを肩がけカバンの中に閉まっていくのだが。
 「まぁ、もう一つ言えば“本人はその場いませんでしたけどね”」
 「え“っ!?」
 「それではリィン様、行ってきます」
 「結局無断で使ってるじゃんっ!!?」
 部屋を出て行くセラに向かって、リィンは大声でそう言うのであった。
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