高校を退学させられた後、異世界へ留学することになりました。
異世界で問題になっていた件について!
 何だかんだあったものの、身支度を整えられた。
 「それじゃあ行ってくる」
 「うん、気を付けてね」
 『イレイラさんの事は心配しなくてもいいから、洸夜達は勉強に励むんだよ』
 父さん達ならその辺のことは心配しなくてもいいだろう。
 「ああ、わかった。行こうセリア、リタ」
 「行って来まぁ〜す!」
 「それでは、失礼いたします」
 挨拶の済んだ2人を連れて自室へと向かい、セリアの部屋へと転移する。
 「さて、今日も勉学に励みますか」
 「うん。でも・・・・・・」
 「どうした? 」
 「イレイラ王女様が学園に向かわないのは、ちょっと問題じゃないかなぁ? って私は思っているの。コウヤくんはどう思う?」
 確かにイレイラ王女様は学園の生徒会長だからな。
 「生徒会長の不在は、ちょっとした問題が起きると俺自身も思っている。だけど、その点は生徒会のメンバーや他の先生達が何とかカバーをするんじゃないか?」
 生徒会のメンバーとは会ったことがないけどさ。
 「そうだよ。コウヤの言う通り、誰か欠席したときは他の人がカバーをしてくれている筈だから、心配をしなくてもいいと思うよ」
 「うん。そうかな」
 「それよりも、セリアのお父さんとお母さんに挨拶しに行こう!」
 「うん」
 何処か不安そうな顔をしているセリアを引き連れてマーガレットさん達がいるコテージへと向かう。
 「おはようございます、お母様」
 「おはようございます、マーガレットさん」
 「おはようセリアのお母さん!」
 俺達がそう言うと、マーガレットさんは貴族らしく優雅に俺達のところへやって来た。
 「おはよう、3人共。昨日はよく眠れましたか?」
 「昨日は凄かったんだよ! 向こうの世界で雷が鳴っていたんだよ!」
 「そうなのですか。セリア、大丈夫ですか?」
 「うん、私は平気でした。ところでお父様の姿がお目見えしないのですが、お仕事の方へ行かれたのですか?」
 セリアがそう聞くと、マーガレットさんは少し困った表情を浮かべた。
 「ええ、アナタ達がここに来る前に出て行ってしまいましたよ。しかもイレイラ王女を暗殺を企てた者達を探す仕事をしているので、帰りが遅くなりそうとか言ってました」
 ああ〜、なるほど。殺害を企てた人達を調査に回ったんだなぁ。
 「オルコシスさんも大変ですね」
 「はい、コウヤさんの仰る通りです。しかしこの問題を放置する訳にはいけませんからね。旦那様には頑張って貰わなければなりません」
 王族暗殺暗殺を企てた連中を放置していたら、王族は殺されそうになっても気にしない。と言われそうな気がするしな。
 「おっと、セリアとコウヤさん。学園の方に向かわなくてもよろしいのですか?」
 「あっ! そうだね。そろそろ行かないといけないね」
 「ああ、すみませんマーガレットさん。学園の方に向かいます」
 「3人共、気を付けて下さいね。もしかしたら誰かがアナタ達を狙っている可能性がありますから」
 えっ!? 俺達マークされてんのかよ。
 「あんなことをしたら仕方ないよ。それじゃあ行って来るよぉ!」
 「リタさん、2人のことをよろしくお願いします」
 「任せてちょうだい! 行こう、2人共!」
 「あ、ちょっ!?」
 「待ってリタさぁん!」
 こうしてリタを追い掛けるようにして学園へと向かった。
 「みんなおはよう」
 そう言ってクラスに入ると、クラスメイトの1人が慌てたようすで俺達元へやって来た。
 「3人共、大変だよ!」
 「大変って、何かあったのか?」
 「イレイラ王女様が何者かに襲われたらしいんだ! 幸い通り掛かった人に助けて貰えたから、助かったんだけれども・・・・・・その話で持ちきりなんだよ!」
 「「「うん、知ってる」」」
 だって俺が助けたんだからさ。
 「あ、そう。ならそのイレイラ王女が何処かに姿を隠しているのは知ってる?」
 「・・・・・・まぁ、何処かに行ったのまでは聞いているからさ」
 「うん、そうだね。てっきり他の話題で盛り上がっていると思っていたよ」
 「・・・・・・うん」
 もうセリアに関しては、何も言えないって顔になっているよ。
 「ああ、そう。でも本当に誰が助けたんだろうなぁ。それにイレイラ王女様は何処に行ったんだろう?」
 「・・・・・・さぁ。わかんないな」
 俺の一言を聞いたクラスメイトは、そのまま自分が座っていた席へと戻って行く。
 これは結構ヤバイかもしれないな。
 そう思いながら席に座り、隣を見てみるとリタとセリアが動揺した表情になっていた。
 「2人共、そんな顔をするなよ」
 「だ、だって・・・・・・」
 「こんなの状況が続くと思うと、いつバレるのか心配にならないの?」
 まぁ、2人の言うことを最もだけど。
 「その点は心配しなくてもいいと思う。何かあったときはアニス学園長とかが何とかしてくれると思うし」
 最悪の事態に陥ったら、熱りがさめるまで向こうんお世界にいればいいし。
 「おっはよぉ〜3人共ぉ! ってあれ? 何でセリアが心配した顔をしているの? 何かあったの?」
 「まぁちょっとね。それよりもルノアは今日の放課後は何か用事とかある?」
 「何もないけどぉ・・・・・・どうしたん?」
 「今日セリアの家で遊ぼうか。って話をしていたところなんだ。予定が空いてなければ、別の日でもいいんだけど」
 その言葉を聞いたルノアは、目を輝かせていた。何故ならこの“セリアの家で遊ぶ”と言う言葉は、向こうの世界へ行こう。って合言葉なのだから。
 って言うか、2人共筋肉痛が治ったのか。
 「行く行く!」
 「そう。なら放課後に一緒に行こうか」
 「うん!」
 「我々もご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか?」
 その声がした後、教室の出入口からカーシャさんとアンリネットさんが入って来た。
 「今の話、聞かれてた?」
 「ええ、我々エルフは耳がいいですから聞こえてましたよ。それよりも、どうなのですか? 付いて行っても構わないですか?」
 「えっとぉ〜・・・・・・」
 ダメって言ったら、何でですか? って聞かれそうな気がして面倒そうだなぁ。
 「今回は“4人だ・け・な・の・で! ”アンリネット様はご遠慮願いますか?」
 今言葉を強調しなかったか?
 「・・・・・・どうしてもですか?」
 「はい! どうしてもです」
 「・・・・・・コウヤ」
 潤んだ目で見つめて来るアンリネットだが、セリアが間に入って来た。
 「お引き取り願います」
 「・・・・・・いじわる」
 2人の間に火花が散っているのは、気のせいだろうか?
 「ああ〜、ゴメン。今回はルノア達とやりたいことがあるからさ、また今度ってことでいいかな?」
 「今度っていつ?」
 「えっとぉ〜。それはぁ・・・・・・」
 何と言ったらいいのだろうか?
 「今度と言うのは今度の機会って意味ですよ。アンリネット様」
 「私だってそれぐらいのこと知ってる」
 そう言うとまた睨み合うので止めようと思ったら、カーシャさんに肩を掴まれてしまった。
 「お話はわかりました。今回は引くとしましょう。次の機会には我々を誘って下さいね。ミヤマ様」
 笑顔でそう言って来る反面、次断ったらどうなるのか、わかってますよね? と脅されている気がしてならない。
 「あ、はい。わかりました」
 「よろしい。帰りましょう、アンリネット様」
 「ムゥ、まだ話は終わってない」
 「私の方で会う約束をしたので、心配せずともいいですよ」
 「「「えっ!?」」」
 いや待てっ! いつ会う約束をしたんだよ!
 「ミヤマ様、今度の休みときに我々使用人一同がアナタ様方を歓迎いたしますので、楽しみにしていて下さい」
 「コウヤそんな約束をしたの?」
 「してないしてない! 身に覚えすらないっ!!」
 カーシャさんが勝手に話を進めているだけだ!
 「それでは、また会いましょう。行きますよ、アンリネット様」
 「・・・・・・うん」
 カーシャさんは戸惑っている俺達を他所に上機嫌なアンリネットさんを引き連れて、教室を出て行ってしまったのであった。
 「それじゃあ行ってくる」
 「うん、気を付けてね」
 『イレイラさんの事は心配しなくてもいいから、洸夜達は勉強に励むんだよ』
 父さん達ならその辺のことは心配しなくてもいいだろう。
 「ああ、わかった。行こうセリア、リタ」
 「行って来まぁ〜す!」
 「それでは、失礼いたします」
 挨拶の済んだ2人を連れて自室へと向かい、セリアの部屋へと転移する。
 「さて、今日も勉学に励みますか」
 「うん。でも・・・・・・」
 「どうした? 」
 「イレイラ王女様が学園に向かわないのは、ちょっと問題じゃないかなぁ? って私は思っているの。コウヤくんはどう思う?」
 確かにイレイラ王女様は学園の生徒会長だからな。
 「生徒会長の不在は、ちょっとした問題が起きると俺自身も思っている。だけど、その点は生徒会のメンバーや他の先生達が何とかカバーをするんじゃないか?」
 生徒会のメンバーとは会ったことがないけどさ。
 「そうだよ。コウヤの言う通り、誰か欠席したときは他の人がカバーをしてくれている筈だから、心配をしなくてもいいと思うよ」
 「うん。そうかな」
 「それよりも、セリアのお父さんとお母さんに挨拶しに行こう!」
 「うん」
 何処か不安そうな顔をしているセリアを引き連れてマーガレットさん達がいるコテージへと向かう。
 「おはようございます、お母様」
 「おはようございます、マーガレットさん」
 「おはようセリアのお母さん!」
 俺達がそう言うと、マーガレットさんは貴族らしく優雅に俺達のところへやって来た。
 「おはよう、3人共。昨日はよく眠れましたか?」
 「昨日は凄かったんだよ! 向こうの世界で雷が鳴っていたんだよ!」
 「そうなのですか。セリア、大丈夫ですか?」
 「うん、私は平気でした。ところでお父様の姿がお目見えしないのですが、お仕事の方へ行かれたのですか?」
 セリアがそう聞くと、マーガレットさんは少し困った表情を浮かべた。
 「ええ、アナタ達がここに来る前に出て行ってしまいましたよ。しかもイレイラ王女を暗殺を企てた者達を探す仕事をしているので、帰りが遅くなりそうとか言ってました」
 ああ〜、なるほど。殺害を企てた人達を調査に回ったんだなぁ。
 「オルコシスさんも大変ですね」
 「はい、コウヤさんの仰る通りです。しかしこの問題を放置する訳にはいけませんからね。旦那様には頑張って貰わなければなりません」
 王族暗殺暗殺を企てた連中を放置していたら、王族は殺されそうになっても気にしない。と言われそうな気がするしな。
 「おっと、セリアとコウヤさん。学園の方に向かわなくてもよろしいのですか?」
 「あっ! そうだね。そろそろ行かないといけないね」
 「ああ、すみませんマーガレットさん。学園の方に向かいます」
 「3人共、気を付けて下さいね。もしかしたら誰かがアナタ達を狙っている可能性がありますから」
 えっ!? 俺達マークされてんのかよ。
 「あんなことをしたら仕方ないよ。それじゃあ行って来るよぉ!」
 「リタさん、2人のことをよろしくお願いします」
 「任せてちょうだい! 行こう、2人共!」
 「あ、ちょっ!?」
 「待ってリタさぁん!」
 こうしてリタを追い掛けるようにして学園へと向かった。
 「みんなおはよう」
 そう言ってクラスに入ると、クラスメイトの1人が慌てたようすで俺達元へやって来た。
 「3人共、大変だよ!」
 「大変って、何かあったのか?」
 「イレイラ王女様が何者かに襲われたらしいんだ! 幸い通り掛かった人に助けて貰えたから、助かったんだけれども・・・・・・その話で持ちきりなんだよ!」
 「「「うん、知ってる」」」
 だって俺が助けたんだからさ。
 「あ、そう。ならそのイレイラ王女が何処かに姿を隠しているのは知ってる?」
 「・・・・・・まぁ、何処かに行ったのまでは聞いているからさ」
 「うん、そうだね。てっきり他の話題で盛り上がっていると思っていたよ」
 「・・・・・・うん」
 もうセリアに関しては、何も言えないって顔になっているよ。
 「ああ、そう。でも本当に誰が助けたんだろうなぁ。それにイレイラ王女様は何処に行ったんだろう?」
 「・・・・・・さぁ。わかんないな」
 俺の一言を聞いたクラスメイトは、そのまま自分が座っていた席へと戻って行く。
 これは結構ヤバイかもしれないな。
 そう思いながら席に座り、隣を見てみるとリタとセリアが動揺した表情になっていた。
 「2人共、そんな顔をするなよ」
 「だ、だって・・・・・・」
 「こんなの状況が続くと思うと、いつバレるのか心配にならないの?」
 まぁ、2人の言うことを最もだけど。
 「その点は心配しなくてもいいと思う。何かあったときはアニス学園長とかが何とかしてくれると思うし」
 最悪の事態に陥ったら、熱りがさめるまで向こうんお世界にいればいいし。
 「おっはよぉ〜3人共ぉ! ってあれ? 何でセリアが心配した顔をしているの? 何かあったの?」
 「まぁちょっとね。それよりもルノアは今日の放課後は何か用事とかある?」
 「何もないけどぉ・・・・・・どうしたん?」
 「今日セリアの家で遊ぼうか。って話をしていたところなんだ。予定が空いてなければ、別の日でもいいんだけど」
 その言葉を聞いたルノアは、目を輝かせていた。何故ならこの“セリアの家で遊ぶ”と言う言葉は、向こうの世界へ行こう。って合言葉なのだから。
 って言うか、2人共筋肉痛が治ったのか。
 「行く行く!」
 「そう。なら放課後に一緒に行こうか」
 「うん!」
 「我々もご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか?」
 その声がした後、教室の出入口からカーシャさんとアンリネットさんが入って来た。
 「今の話、聞かれてた?」
 「ええ、我々エルフは耳がいいですから聞こえてましたよ。それよりも、どうなのですか? 付いて行っても構わないですか?」
 「えっとぉ〜・・・・・・」
 ダメって言ったら、何でですか? って聞かれそうな気がして面倒そうだなぁ。
 「今回は“4人だ・け・な・の・で! ”アンリネット様はご遠慮願いますか?」
 今言葉を強調しなかったか?
 「・・・・・・どうしてもですか?」
 「はい! どうしてもです」
 「・・・・・・コウヤ」
 潤んだ目で見つめて来るアンリネットだが、セリアが間に入って来た。
 「お引き取り願います」
 「・・・・・・いじわる」
 2人の間に火花が散っているのは、気のせいだろうか?
 「ああ〜、ゴメン。今回はルノア達とやりたいことがあるからさ、また今度ってことでいいかな?」
 「今度っていつ?」
 「えっとぉ〜。それはぁ・・・・・・」
 何と言ったらいいのだろうか?
 「今度と言うのは今度の機会って意味ですよ。アンリネット様」
 「私だってそれぐらいのこと知ってる」
 そう言うとまた睨み合うので止めようと思ったら、カーシャさんに肩を掴まれてしまった。
 「お話はわかりました。今回は引くとしましょう。次の機会には我々を誘って下さいね。ミヤマ様」
 笑顔でそう言って来る反面、次断ったらどうなるのか、わかってますよね? と脅されている気がしてならない。
 「あ、はい。わかりました」
 「よろしい。帰りましょう、アンリネット様」
 「ムゥ、まだ話は終わってない」
 「私の方で会う約束をしたので、心配せずともいいですよ」
 「「「えっ!?」」」
 いや待てっ! いつ会う約束をしたんだよ!
 「ミヤマ様、今度の休みときに我々使用人一同がアナタ様方を歓迎いたしますので、楽しみにしていて下さい」
 「コウヤそんな約束をしたの?」
 「してないしてない! 身に覚えすらないっ!!」
 カーシャさんが勝手に話を進めているだけだ!
 「それでは、また会いましょう。行きますよ、アンリネット様」
 「・・・・・・うん」
 カーシャさんは戸惑っている俺達を他所に上機嫌なアンリネットさんを引き連れて、教室を出て行ってしまったのであった。
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