高校を退学させられた後、異世界へ留学することになりました。
第29話 レッツ、インタビュー!!
 家に来てくれた警察官が来てくれたのだけれども早く終わらせたいのか、それとも信じていないのか聞き流している感じがした。
 「なるほど、そうですか・・・・・・向こうにね。また現れるようでしたら何時でも連絡を下さい。それでは」
 「はい。よろしくお願いします」
 姉さんがそう言って頭を下げたのを見ると、警察官がパトカーに乗って何処かへ行ってしまった。
 「なぁ姉さん」
 「ん、どうした洸夜?」
 「あの警察官やる気なさそうだったけど、俺達は安心していいのか?」
 「ん〜・・・・・・ちょっと難しいところね」
 おいおい、難しいところって・・・・・・。
 「でもまぁ警察に相談したってところが重要よ」
 「と、言うと?」
 「向こうが襲って来たら、家を見ていたのは偵察の為に家まで来た。って事で捜査を進める筈よ」
 言っている意味がわからん。
 『つまり私達を襲う為の準備をする為に、家までやって来た。と警察は考えるんだね?』
 姿を消しているリタが姉さんにそう言った。
 「そういうこと。まぁ違ったら違ったで、よしとしておきましょう」
 姉さんはそう言うと俺の手を取った。
 「ちょっと早いけど行きましょうか。リタちゃん、私達の代わりに警戒をお願いね」
 『任せて!』
 リタがそう言うと辺りをキョロキョロと見渡し始めた。警戒すんの早くない?
 「そうれじゃあ、行ってきます!」
 「気を付け・・・・・・やっぱり心配だからお母さんも行くぅっ!!」
 「『『「それはダメ!」』』」
 家族全員でツッコミを入れた後、タクシーで学校へと向かうのであった。
 『スゴイスゴイ! 本当に馬がいないのに動いてる!』
 目をキラキラさせながら窓の外を見つめているリタを横目で見つめた。
 「ところで姉さん。どうしてタクシーで向かうんだ? バスでも行けたのに」
 「なるべく面倒ごとは避けたいの」
 姉さんはそう言うと、タクシー運転所がバッグミラー越しにチラッと見て話し掛けて来た。
 「お兄さんもしかして、SNSで有名になってる冤罪掛けられた高校生?」
 「え、まぁ・・・・・・はい」
 「そうですか! お気の毒に。ウチの息子も中学校のときにあの校長の息子に嫌な思いをさせられました」
 「「『ウチの息子?』」」
 外を見つめていたリタも、運転手には聞こえてないが見つめてそう言う。
 「ああ、ウチの息子は気が弱いタイプでね。アイツに虐められたんです。もちろん学校にそのことを訴えたんだが、相手にされなくてね。違う中学校に転校を余儀なくされました」
 「そうなんですか。その子は大丈夫何ですか?」
 「ああ、今は楽しく高校を過ごしていますよ。しかし、あの校長がここまでするとは・・・・・・あの時に学校だけではなく、私が教育委員会にも話を通しておけばこうならなかったかもしれない。すみません」
 「あ、いえ。アナタが謝ることじゃないですよ」
 むしろ謝らなければいけないのは、俺にこんなことをしたハゲ校長だ。
 「これからインタビューの方にも出るので、その時にことの真相を話すつもりです」
 「それに今回タクシーを使っているわけは、誰かに自宅を見られていたからなのです」
 「自宅をですか?」
 バックミラー越しにタクシー運転手の顔が険しくなったのがわかった。
 「あの校長に関しては前々からロクな噂しか聞いていないので、気を付けていた方がいいです。お帰りの方はどうしますか?」
 「タクシーを拾おうと思っています」
 「それでしたらタクシーを外で探すよりも、私の会社に連絡をして呼んで貰った方が安全かと思います。
 降りる際に名刺を渡しておきますので、終わったら会社の方に連絡をして頂けないでしょうか?」
 何とも有り難い提案だ。
 「・・・・・・そうね。アナタの言う通りかもしれないわ。念には念を入れたいから、お願いします」
 「わかりました。後ほど渡しますね」
 テレビ局に指定されたビルの前までやって来たら、運転手はお釣りと共に名刺を渡して来た。
 「では、お気を付けて下さいね」
 タクシー運転手はそう言うと、走り去って行った。
 『今のところ怪しそうな人はいないよ』
 「そう、今のところ周りにいないのなら、安心してよさそうだ」
 「まだわからないわよ。ビルの中に入るまで警戒していて。って伝えて」
 「あーうん。俺達の会話リタに聞こえているから、そのまま言えば大丈夫だから」
 リタも ラジャー! と言って辺りを見渡しているし。
 そのままビルの中へ入ると、姉さんはスマホを取り出して机に置いてあった受話器を取る。
 「えっと、番号は23・・・・・・あ、もしもし。キューティーベル社の海山と申しますが、私の弟のコウヤを連れてやって来ました。
 ・・・・・・ええ・・・・・・・・・・・・はい、わかりました。お待ちしております」
 姉さんはそう言うと受話器を元に戻す。
 「すぐに来るって」
 「ねぇ、コハルは誰と話していたの?」
 「洸夜を取材する人達と話していたの」
 「ふ〜ん。ん?」
 ガラスドアの向こうから、スーツ姿の女性がこちらにやって来た。
 「お待ちしておりました、海山様」
 「他の子達は?」
 「全員来ていて、先にインタビューを受けましたよ」
 マジか、真吾達早いな。
 「それじゃあ私達も向かいましょうか」
 「そうだな」
 姉さんの後に付いて行くようにしてエレベーターに乗った。
 『え!? 何これ、動いてるの? スゴイスゴイッ!』
 リタがはしゃいでるのが気になるが、指摘したらバレそうだから何も言わない。4階にたどり着くと見知った人達が俺を出迎えてくれた。
 「元気にしていたか、洸夜」
 「久しぶり、真吾」
 目の前にいるメガネをかけたインテリ系の男子こそが、俺の親友の 四条 真吾 だ。
 「それで、他のクラスメイトは?」
 リタが この子が真吾くんなんだねぇ〜。 と言って、真吾の周りを飛んで確認している。
 「ああ、向こうで雑談しているよ。みんなお前に会いたがっていたぞ」
 「そうか、一応顔をあわせておこう」
 「なら案内するよ。こっちだ」
 真吾に付いて行くと同級生の男女がいて、俺を見つけたら駆け寄って来た。そしてそのクラスメイト達から、俺が退学てからの数日間の学校のようすを話してくれた。
 「なるほど、流石に昨日は普通に授業をしたんだな」
 「ああ、でも納錦先生が来なかったのは不可解だったよな?」
 「周りからの評判が悪いから、いてもいなくてもって感じがあったよ」
 「まぁなぁ・・・・・・」
 今思い返してみても、あの教師はロクな指導をしてなかったなぁ。
 「そういえば、金刈のようすもおかしかったよな?」
 「ああ、授業中でも何かに怯えたようすだったからな。あの教師が今回の件に関して関わっているのは、絶対に間違いないって! 海山くんはどう思う?」
 「俺を追い出す時に協力していたから、俺もそうだろうと思っている」
 やっぱり金刈は、納錦がハゲ校長のところへ向かったのを、知っているから怯えていたのか?
 「海山さん。準備が出来ました」
 「あ、はい! そんじゃあ行ってくる」
 「行ってらっしゃい!」
 同級生達に見送られながら女性に付いて行くと、個室へと案内された。中にはバインダーを持ったアナウンサーと撮影用のカメラを持った人が待機していた。
 「ディレクターの河西と申します。本日は遠いところお越し頂きまして、ありがとうございます」
 「海山 洸夜と申します。こちらこそお忙しい中このような場所をご用意して下さって、ありがとうございます」
 そう言って頭を下げて挨拶をする。
 「早速ですが、インタビューをしようと思うので、そこに座って頂けないでしょうか」
 「あ、はい。わかりました」
 椅子に座るとカメラマンが俺にカメラを向けて調整すると、ディレクターが指で3、2、1とカウントした後に撮影が始まった。
 アナウンサーの質問一つ一つに丁寧に答えて終わった。
 「最後に何か聞きたいこと、もしくは言いたいことがありますか?」
 「そうですね・・・・・・今日自宅を出ようとする前に誰かに見張られていたんですよね」
 「見張られていた? 具体的に教えて頂けませんか?」
 「はい、実は朝起きた時にカーテンを開いて窓の外を見たら、十字路の影でこっちを見つめて来ていた人がいたんですよ。
 その人と目が合った瞬間、逃げるような感じで何処か行ってしまったんです」
 俺がそう言うと、何かをメモった。
 「気のせいという可能性がありますよ」
 「いいえ、その人また戻って来て家のようすをまた見ていたので、姉さんが怪しいと感じたので、警察に相談してからここに来ました」
 このことに関しては俺自身は大丈夫だと思っているんだけど、言ったら姉さんが怒りそうだから言わずにいる。
 「そうですかぁ・・・・・・他にお話しはありますか?」
 「いいえ、ありません」
「それではインタビューを終わります。お疲れ様でした」
 「お疲れ様でした」
 そう言ってから椅子から立ち上がり、姉さんの元へ行く。
「ハァ〜・・・・・・緊張したぁ〜」
 「お疲れ洸夜。疲れているところ悪いけど、さっさと帰るわよ」
 「えっ!?」
 どうして? と言おうとしたら、両肩をガシッと掴まれた。
 「さっきアナタの同級生からビルを見つめている集団がいる。って連絡が来たの。もしかしたら、あの校長の差し金かもしれないわ」
 「そ、そうか? 考えすぎな・・・・・・」
 『大変! そいつらコウヤのことを襲うつもりよっ!!』
 マジか? 目線でそう伝えると マジ。 と答えて来た。てかリタ何処にもいないなぁと思ってたら、偵察に行ってたのか。
 「とりあえず、タクシーを呼んでから行こうか?」
 「それじゃあ乗る前に襲われるわよ!」
 てか、どうやってこの場所を割り出したのだ?
 「とにかくエントランスまで行って、確認しようか」
 セキュリティドアの向こうまで行かなきゃいいことだし。
 「・・・・・・そうね」
 「不束者ですが、私達も付いて行きましょうか?」
 「そうして頂けると有り難いです」
 取材班達と共にエレベーターに乗り、エントランスへと向かうのであった。
 「なるほど、そうですか・・・・・・向こうにね。また現れるようでしたら何時でも連絡を下さい。それでは」
 「はい。よろしくお願いします」
 姉さんがそう言って頭を下げたのを見ると、警察官がパトカーに乗って何処かへ行ってしまった。
 「なぁ姉さん」
 「ん、どうした洸夜?」
 「あの警察官やる気なさそうだったけど、俺達は安心していいのか?」
 「ん〜・・・・・・ちょっと難しいところね」
 おいおい、難しいところって・・・・・・。
 「でもまぁ警察に相談したってところが重要よ」
 「と、言うと?」
 「向こうが襲って来たら、家を見ていたのは偵察の為に家まで来た。って事で捜査を進める筈よ」
 言っている意味がわからん。
 『つまり私達を襲う為の準備をする為に、家までやって来た。と警察は考えるんだね?』
 姿を消しているリタが姉さんにそう言った。
 「そういうこと。まぁ違ったら違ったで、よしとしておきましょう」
 姉さんはそう言うと俺の手を取った。
 「ちょっと早いけど行きましょうか。リタちゃん、私達の代わりに警戒をお願いね」
 『任せて!』
 リタがそう言うと辺りをキョロキョロと見渡し始めた。警戒すんの早くない?
 「そうれじゃあ、行ってきます!」
 「気を付け・・・・・・やっぱり心配だからお母さんも行くぅっ!!」
 「『『「それはダメ!」』』」
 家族全員でツッコミを入れた後、タクシーで学校へと向かうのであった。
 『スゴイスゴイ! 本当に馬がいないのに動いてる!』
 目をキラキラさせながら窓の外を見つめているリタを横目で見つめた。
 「ところで姉さん。どうしてタクシーで向かうんだ? バスでも行けたのに」
 「なるべく面倒ごとは避けたいの」
 姉さんはそう言うと、タクシー運転所がバッグミラー越しにチラッと見て話し掛けて来た。
 「お兄さんもしかして、SNSで有名になってる冤罪掛けられた高校生?」
 「え、まぁ・・・・・・はい」
 「そうですか! お気の毒に。ウチの息子も中学校のときにあの校長の息子に嫌な思いをさせられました」
 「「『ウチの息子?』」」
 外を見つめていたリタも、運転手には聞こえてないが見つめてそう言う。
 「ああ、ウチの息子は気が弱いタイプでね。アイツに虐められたんです。もちろん学校にそのことを訴えたんだが、相手にされなくてね。違う中学校に転校を余儀なくされました」
 「そうなんですか。その子は大丈夫何ですか?」
 「ああ、今は楽しく高校を過ごしていますよ。しかし、あの校長がここまでするとは・・・・・・あの時に学校だけではなく、私が教育委員会にも話を通しておけばこうならなかったかもしれない。すみません」
 「あ、いえ。アナタが謝ることじゃないですよ」
 むしろ謝らなければいけないのは、俺にこんなことをしたハゲ校長だ。
 「これからインタビューの方にも出るので、その時にことの真相を話すつもりです」
 「それに今回タクシーを使っているわけは、誰かに自宅を見られていたからなのです」
 「自宅をですか?」
 バックミラー越しにタクシー運転手の顔が険しくなったのがわかった。
 「あの校長に関しては前々からロクな噂しか聞いていないので、気を付けていた方がいいです。お帰りの方はどうしますか?」
 「タクシーを拾おうと思っています」
 「それでしたらタクシーを外で探すよりも、私の会社に連絡をして呼んで貰った方が安全かと思います。
 降りる際に名刺を渡しておきますので、終わったら会社の方に連絡をして頂けないでしょうか?」
 何とも有り難い提案だ。
 「・・・・・・そうね。アナタの言う通りかもしれないわ。念には念を入れたいから、お願いします」
 「わかりました。後ほど渡しますね」
 テレビ局に指定されたビルの前までやって来たら、運転手はお釣りと共に名刺を渡して来た。
 「では、お気を付けて下さいね」
 タクシー運転手はそう言うと、走り去って行った。
 『今のところ怪しそうな人はいないよ』
 「そう、今のところ周りにいないのなら、安心してよさそうだ」
 「まだわからないわよ。ビルの中に入るまで警戒していて。って伝えて」
 「あーうん。俺達の会話リタに聞こえているから、そのまま言えば大丈夫だから」
 リタも ラジャー! と言って辺りを見渡しているし。
 そのままビルの中へ入ると、姉さんはスマホを取り出して机に置いてあった受話器を取る。
 「えっと、番号は23・・・・・・あ、もしもし。キューティーベル社の海山と申しますが、私の弟のコウヤを連れてやって来ました。
 ・・・・・・ええ・・・・・・・・・・・・はい、わかりました。お待ちしております」
 姉さんはそう言うと受話器を元に戻す。
 「すぐに来るって」
 「ねぇ、コハルは誰と話していたの?」
 「洸夜を取材する人達と話していたの」
 「ふ〜ん。ん?」
 ガラスドアの向こうから、スーツ姿の女性がこちらにやって来た。
 「お待ちしておりました、海山様」
 「他の子達は?」
 「全員来ていて、先にインタビューを受けましたよ」
 マジか、真吾達早いな。
 「それじゃあ私達も向かいましょうか」
 「そうだな」
 姉さんの後に付いて行くようにしてエレベーターに乗った。
 『え!? 何これ、動いてるの? スゴイスゴイッ!』
 リタがはしゃいでるのが気になるが、指摘したらバレそうだから何も言わない。4階にたどり着くと見知った人達が俺を出迎えてくれた。
 「元気にしていたか、洸夜」
 「久しぶり、真吾」
 目の前にいるメガネをかけたインテリ系の男子こそが、俺の親友の 四条 真吾 だ。
 「それで、他のクラスメイトは?」
 リタが この子が真吾くんなんだねぇ〜。 と言って、真吾の周りを飛んで確認している。
 「ああ、向こうで雑談しているよ。みんなお前に会いたがっていたぞ」
 「そうか、一応顔をあわせておこう」
 「なら案内するよ。こっちだ」
 真吾に付いて行くと同級生の男女がいて、俺を見つけたら駆け寄って来た。そしてそのクラスメイト達から、俺が退学てからの数日間の学校のようすを話してくれた。
 「なるほど、流石に昨日は普通に授業をしたんだな」
 「ああ、でも納錦先生が来なかったのは不可解だったよな?」
 「周りからの評判が悪いから、いてもいなくてもって感じがあったよ」
 「まぁなぁ・・・・・・」
 今思い返してみても、あの教師はロクな指導をしてなかったなぁ。
 「そういえば、金刈のようすもおかしかったよな?」
 「ああ、授業中でも何かに怯えたようすだったからな。あの教師が今回の件に関して関わっているのは、絶対に間違いないって! 海山くんはどう思う?」
 「俺を追い出す時に協力していたから、俺もそうだろうと思っている」
 やっぱり金刈は、納錦がハゲ校長のところへ向かったのを、知っているから怯えていたのか?
 「海山さん。準備が出来ました」
 「あ、はい! そんじゃあ行ってくる」
 「行ってらっしゃい!」
 同級生達に見送られながら女性に付いて行くと、個室へと案内された。中にはバインダーを持ったアナウンサーと撮影用のカメラを持った人が待機していた。
 「ディレクターの河西と申します。本日は遠いところお越し頂きまして、ありがとうございます」
 「海山 洸夜と申します。こちらこそお忙しい中このような場所をご用意して下さって、ありがとうございます」
 そう言って頭を下げて挨拶をする。
 「早速ですが、インタビューをしようと思うので、そこに座って頂けないでしょうか」
 「あ、はい。わかりました」
 椅子に座るとカメラマンが俺にカメラを向けて調整すると、ディレクターが指で3、2、1とカウントした後に撮影が始まった。
 アナウンサーの質問一つ一つに丁寧に答えて終わった。
 「最後に何か聞きたいこと、もしくは言いたいことがありますか?」
 「そうですね・・・・・・今日自宅を出ようとする前に誰かに見張られていたんですよね」
 「見張られていた? 具体的に教えて頂けませんか?」
 「はい、実は朝起きた時にカーテンを開いて窓の外を見たら、十字路の影でこっちを見つめて来ていた人がいたんですよ。
 その人と目が合った瞬間、逃げるような感じで何処か行ってしまったんです」
 俺がそう言うと、何かをメモった。
 「気のせいという可能性がありますよ」
 「いいえ、その人また戻って来て家のようすをまた見ていたので、姉さんが怪しいと感じたので、警察に相談してからここに来ました」
 このことに関しては俺自身は大丈夫だと思っているんだけど、言ったら姉さんが怒りそうだから言わずにいる。
 「そうですかぁ・・・・・・他にお話しはありますか?」
 「いいえ、ありません」
「それではインタビューを終わります。お疲れ様でした」
 「お疲れ様でした」
 そう言ってから椅子から立ち上がり、姉さんの元へ行く。
「ハァ〜・・・・・・緊張したぁ〜」
 「お疲れ洸夜。疲れているところ悪いけど、さっさと帰るわよ」
 「えっ!?」
 どうして? と言おうとしたら、両肩をガシッと掴まれた。
 「さっきアナタの同級生からビルを見つめている集団がいる。って連絡が来たの。もしかしたら、あの校長の差し金かもしれないわ」
 「そ、そうか? 考えすぎな・・・・・・」
 『大変! そいつらコウヤのことを襲うつもりよっ!!』
 マジか? 目線でそう伝えると マジ。 と答えて来た。てかリタ何処にもいないなぁと思ってたら、偵察に行ってたのか。
 「とりあえず、タクシーを呼んでから行こうか?」
 「それじゃあ乗る前に襲われるわよ!」
 てか、どうやってこの場所を割り出したのだ?
 「とにかくエントランスまで行って、確認しようか」
 セキュリティドアの向こうまで行かなきゃいいことだし。
 「・・・・・・そうね」
 「不束者ですが、私達も付いて行きましょうか?」
 「そうして頂けると有り難いです」
 取材班達と共にエレベーターに乗り、エントランスへと向かうのであった。
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