高校を退学させられた後、異世界へ留学することになりました。
第24話 みんなで仲良く・・・・・・食事?
 右側にはセリアさん、左側にはアンリネットさん。その二人は食事を取りつつ互いを睨み合っていた。
 正直言おう、非常に食べづらい。
 そう思いながら肉が入ってないミートパスタを食べ進め、この重い空気を打破する話題を考える。
 「こ、このミートパスタ美味しいね」
 「そう? コウヤが作ったパスタの方が美味しいと思うけど」
 おいリタ! そこは そうだね。 って言ってくれよ! スゲェ雰囲気が悪くなったじゃねぇか!
 「うん、そうだね。コウヤくんが”作ってくれたパスタ”の方が、美味しいよね」
 「いやセリアさん、アナタが頼んでいるのパスタじゃないよな?」
 アクアパッツァっぽい料理だし。
 そう思っていたら、ナイフとフォークをピタリと止めて俺の顔を見つめて来た。
 「私は学園に通っているときは、ここをよく利用してるんだ。だからそのパスタの味もわかるよ」
 「あ、そうなんだ」
 重い雰囲気のせいで味がわからなかったが言われてからパスタを口にしてみると、ソースがしつこく感じる上にパタがねっとりしていて、お世辞にも美味しいとは言えない味だ。
 「これはパタを煮過ぎている感じがするなぁ。ソースの方も野菜を加えてまた煮た方が、しつこさを軽減出来るかもしれない」
 「あら、ミヤマ様は料理にお詳しいのですか?」
 「母親に教わった程度なので、そんなに詳しくはありません」
 実際は俺が11歳のときまで両親が共働きだったから、家事を姉さんと共にやることが多かった。
 「コウヤ」
 アンリネットがそう言って服の袖をクイックイッと引っ張ってくる。
 「どうしたアンリネットさん」
 「ゴハン作って」
 「ダメ」
 「ムゥ〜・・・・・・」
 アンリネットはムスッとした顔をさせて洸夜の顔を見つめるが、、その背後でセリアが勝ち誇った顔でアンリネットを見つめていたのは、洸夜本人は気付いていない。
 「コウヤの作った料理食べる」
 「お嬢様、お昼はもう食べてしまったので諦めて下さい」
 「なら夕食を作って貰う」
 「使用人がご用意しているのでダメです」
 即答で答えていくカーシャさんスゲェ!
 「ムゥ〜・・・・・・」
 「頬を膨らませてもダメなものはダメです。諦めて下さい」
 「わかった。諦める」
 アンリネットはセリアを恨めかしそうに見つめながら、そう言った。
 「リタ、デザートに飴玉いるか? 一応持って来たんだけど」
 「ちょうだい!」
 「今用意するから待っててくれ」
 ポケットから飴玉を取り出すと、魔法で結晶の器と金槌サイズのハンマーを作って器の中に飴玉を入れる。
 「ユニーク魔法っ!?」
 カーシャさんが驚いているのを余所に、ハンマーを振るい飴玉を砕く。
 「よし、好きなの取ってくれ」
 「う〜〜〜んとぉ・・・・・・これにしよう!」
 彼女はそう言って飴玉のカケラを拾い、口の中へ放り込んだ。
 「甘くて美味しい〜、これイチゴ味だったっけ?」
 「これは、パイナップル味だ」
 「パイナップル味だったのねぇ〜。これはこれで美味しい!」
 幸せそうな顔をさせながら味わっているリタの見た後に、残りの飴を頬張って皿とハンマーを消した。
 「ミヤマ様はユニーク魔法の使い手でしたか」
 「ええ、自分の魔力を結晶にする結晶化というユニーク魔法を使えます」
 「なるほど、ユニーク魔法をここまで扱えているとは・・・・・・う〜む」
 何か、わからないけどカーシャさんが考え込んたぞ。
 「コウヤくん、一昨日よりも上手く扱えるようになったね」
 「自分が思い描いているイメージに対しての、どれぐらい魔力の込めればいいのか、感覚でわかって来たからさ」
 同じ硬度の皿とハンマーを使って飴を砕くことぐらい、容易に出来るようになった。
 「それに昨日、クリスタルブレードを改良してみたらスゴイのが出来た」
 「ああ、後で見せるよ」
 リタも俺の改良したクリスタルブレードを自慢したいのか、飴を味わいながら目を輝かしている。
 「・・・・・・ムゥ〜」
 アンリネットさんは不満そうな顔をしている。
 どうしてこの子は不満そうにしているんだ?
 「お嬢様、そんなに不満そうな顔をさえていても仕方がありませんよ」
 「だって、ズルイ」
 一体何がズルイんだ?
 「ズルイも何も彼と出会ったのが昨日なのですから、先に出会っているセリア様よりも知らないのは当たり前です」
 「どうすればいい?」
 「これからミヤマ様のことを知っていけばいいのですが、人付き合いが苦手なアンリネット様では難しいでしょう」
 「私得意」
 そうアンリネットさんは反論するが、カーシャさんは口に手を当てて クスッ! と笑った。
 「何がおかしいの?」
 「私は産まれたときからアンリネット様を見守ってきましたが、他人に気を使うところを見たことがありませんよ」
 「コウヤに気を使ってる」
 アンリネットさんはそう言ってしがみ付いて来たら、何故かセリアが威圧感があるニコニコ笑顔で俺を見つめて来た。
 「そうですか? 私にはアンリネット様がミヤマ様に、お子様のように抱き付いている姿にしか見えませんよ」
 「それ禁句」
 「私は事実を述べただけですから」
 カーシャさんはそう言うと、紅茶の入ったティーカップに口を付ける。てかそれを何処から出したんだよ!
 「それに、今のままではセリア様に負けてますよ」
 「負けてない!」
 ミステリアス系ロリ女子が、声を荒げたのでちょっと驚いてしまった。
 「好きよ! 大好きよ! と言って男女がベタベタとくっ付くだけが、よい印象を貰えると思ったら大間違いですよ」
 「コウヤ振り解かない。だから私のこと好き」
 「残念ですがそれはお嬢様の勘違いです」
 「勘違いじゃない」
 そう言いつつ腕に力を込めて抱きしめる姿に、ちょっと可愛いと思ってしまった。反対側にいるセリアさんが恐い。
 「ミヤマ様にとってのお嬢様の印象は、妹的な立ち位置か可愛い小動物的な印象です」
 「・・・・・・そうなのか」
 そこで話を俺に振るんかい! しかも、カーシャさんの威圧がスゲェ!
 「まぁ・・・・・・可愛い妹って感じかな」
 その言葉を聞いたアンリネットは、目を見開きこっちを見つめて来た。それと同時にセリアさんが小さくガッツポーズをしていたのは知らない。
 「妹・・・・・・」
 何かわからないけど、この子から威圧感を感じるぞ。
 「ご自身の立ち位置がお判り頂けたでしょうか?」
 「不服」
 「お嬢様、現実なので受け止めて下さい」
 キッパリとカーシャさんにそう言われたアンリネットさんは、しょんぼりさせた。
 「まぁあくまで現状ではの話なので、挽回余地はありますよ」
 「ホント?」
 「ええ、アンリネット様の頑張り次第です」
 その言葉を聞いたアンリネットは、セリアを睨むように見つめる。
 「負けない」
 「フフッ」
 2人はまた俺を挟んで睨み合いをする。
 「あの、2人共。そろそろ校庭の方へ行きたいんだけど」
 食堂に飾られている時計を見てみると12時47分なので、そろそろ行かないとマズイ感じなのだ。
 「そうだね! 2人共、準備準備!」
 リタがそう言うと2人はそれぞれ食器の乗ったお盆を持ち俺と共に返却口に食器を返したら、また俺の腕にくっ付いて来た。
 「もぉ〜! そんなことしたらコウヤが歩きづらいでしょ!」
 「アンリネットさんが手を離したら、私も離します」
 「そっちが先」
 また一触即発の状況。もうヤダァ。
 「お2人共、その辺にしといた方がよろしいかと思いますが?」
 カーシャさんがそう言うと、何故か2人は怯えた顔になる。
 「わかった」
  「はい」
 2人はそれぞれ返事をすると、俺から離れてくれた。
 「素直でよろしいです。では校庭へ向かいましょう。私の後に付いて来て下さい」
 「「は、はい!」」
 2人はそう返事をすると、カーシャさんの後に付いて行く。
 「リタ、カーシャさん何か2人に魔法を掛けたのか?」
 「そんな感じがしないよ」
 ただ単に、言い聞かせただけなのか? それにしては2人がカーシャさんに対して恐怖を感じているようなきがぁ・・・・・・。
 「何をしているのですかミヤマ様? 遅れてしまいますよ」
 「あ、はい」
 深く考えるのを止めてカーシャさんの後を追うのであった。
 正直言おう、非常に食べづらい。
 そう思いながら肉が入ってないミートパスタを食べ進め、この重い空気を打破する話題を考える。
 「こ、このミートパスタ美味しいね」
 「そう? コウヤが作ったパスタの方が美味しいと思うけど」
 おいリタ! そこは そうだね。 って言ってくれよ! スゲェ雰囲気が悪くなったじゃねぇか!
 「うん、そうだね。コウヤくんが”作ってくれたパスタ”の方が、美味しいよね」
 「いやセリアさん、アナタが頼んでいるのパスタじゃないよな?」
 アクアパッツァっぽい料理だし。
 そう思っていたら、ナイフとフォークをピタリと止めて俺の顔を見つめて来た。
 「私は学園に通っているときは、ここをよく利用してるんだ。だからそのパスタの味もわかるよ」
 「あ、そうなんだ」
 重い雰囲気のせいで味がわからなかったが言われてからパスタを口にしてみると、ソースがしつこく感じる上にパタがねっとりしていて、お世辞にも美味しいとは言えない味だ。
 「これはパタを煮過ぎている感じがするなぁ。ソースの方も野菜を加えてまた煮た方が、しつこさを軽減出来るかもしれない」
 「あら、ミヤマ様は料理にお詳しいのですか?」
 「母親に教わった程度なので、そんなに詳しくはありません」
 実際は俺が11歳のときまで両親が共働きだったから、家事を姉さんと共にやることが多かった。
 「コウヤ」
 アンリネットがそう言って服の袖をクイックイッと引っ張ってくる。
 「どうしたアンリネットさん」
 「ゴハン作って」
 「ダメ」
 「ムゥ〜・・・・・・」
 アンリネットはムスッとした顔をさせて洸夜の顔を見つめるが、、その背後でセリアが勝ち誇った顔でアンリネットを見つめていたのは、洸夜本人は気付いていない。
 「コウヤの作った料理食べる」
 「お嬢様、お昼はもう食べてしまったので諦めて下さい」
 「なら夕食を作って貰う」
 「使用人がご用意しているのでダメです」
 即答で答えていくカーシャさんスゲェ!
 「ムゥ〜・・・・・・」
 「頬を膨らませてもダメなものはダメです。諦めて下さい」
 「わかった。諦める」
 アンリネットはセリアを恨めかしそうに見つめながら、そう言った。
 「リタ、デザートに飴玉いるか? 一応持って来たんだけど」
 「ちょうだい!」
 「今用意するから待っててくれ」
 ポケットから飴玉を取り出すと、魔法で結晶の器と金槌サイズのハンマーを作って器の中に飴玉を入れる。
 「ユニーク魔法っ!?」
 カーシャさんが驚いているのを余所に、ハンマーを振るい飴玉を砕く。
 「よし、好きなの取ってくれ」
 「う〜〜〜んとぉ・・・・・・これにしよう!」
 彼女はそう言って飴玉のカケラを拾い、口の中へ放り込んだ。
 「甘くて美味しい〜、これイチゴ味だったっけ?」
 「これは、パイナップル味だ」
 「パイナップル味だったのねぇ〜。これはこれで美味しい!」
 幸せそうな顔をさせながら味わっているリタの見た後に、残りの飴を頬張って皿とハンマーを消した。
 「ミヤマ様はユニーク魔法の使い手でしたか」
 「ええ、自分の魔力を結晶にする結晶化というユニーク魔法を使えます」
 「なるほど、ユニーク魔法をここまで扱えているとは・・・・・・う〜む」
 何か、わからないけどカーシャさんが考え込んたぞ。
 「コウヤくん、一昨日よりも上手く扱えるようになったね」
 「自分が思い描いているイメージに対しての、どれぐらい魔力の込めればいいのか、感覚でわかって来たからさ」
 同じ硬度の皿とハンマーを使って飴を砕くことぐらい、容易に出来るようになった。
 「それに昨日、クリスタルブレードを改良してみたらスゴイのが出来た」
 「ああ、後で見せるよ」
 リタも俺の改良したクリスタルブレードを自慢したいのか、飴を味わいながら目を輝かしている。
 「・・・・・・ムゥ〜」
 アンリネットさんは不満そうな顔をしている。
 どうしてこの子は不満そうにしているんだ?
 「お嬢様、そんなに不満そうな顔をさえていても仕方がありませんよ」
 「だって、ズルイ」
 一体何がズルイんだ?
 「ズルイも何も彼と出会ったのが昨日なのですから、先に出会っているセリア様よりも知らないのは当たり前です」
 「どうすればいい?」
 「これからミヤマ様のことを知っていけばいいのですが、人付き合いが苦手なアンリネット様では難しいでしょう」
 「私得意」
 そうアンリネットさんは反論するが、カーシャさんは口に手を当てて クスッ! と笑った。
 「何がおかしいの?」
 「私は産まれたときからアンリネット様を見守ってきましたが、他人に気を使うところを見たことがありませんよ」
 「コウヤに気を使ってる」
 アンリネットさんはそう言ってしがみ付いて来たら、何故かセリアが威圧感があるニコニコ笑顔で俺を見つめて来た。
 「そうですか? 私にはアンリネット様がミヤマ様に、お子様のように抱き付いている姿にしか見えませんよ」
 「それ禁句」
 「私は事実を述べただけですから」
 カーシャさんはそう言うと、紅茶の入ったティーカップに口を付ける。てかそれを何処から出したんだよ!
 「それに、今のままではセリア様に負けてますよ」
 「負けてない!」
 ミステリアス系ロリ女子が、声を荒げたのでちょっと驚いてしまった。
 「好きよ! 大好きよ! と言って男女がベタベタとくっ付くだけが、よい印象を貰えると思ったら大間違いですよ」
 「コウヤ振り解かない。だから私のこと好き」
 「残念ですがそれはお嬢様の勘違いです」
 「勘違いじゃない」
 そう言いつつ腕に力を込めて抱きしめる姿に、ちょっと可愛いと思ってしまった。反対側にいるセリアさんが恐い。
 「ミヤマ様にとってのお嬢様の印象は、妹的な立ち位置か可愛い小動物的な印象です」
 「・・・・・・そうなのか」
 そこで話を俺に振るんかい! しかも、カーシャさんの威圧がスゲェ!
 「まぁ・・・・・・可愛い妹って感じかな」
 その言葉を聞いたアンリネットは、目を見開きこっちを見つめて来た。それと同時にセリアさんが小さくガッツポーズをしていたのは知らない。
 「妹・・・・・・」
 何かわからないけど、この子から威圧感を感じるぞ。
 「ご自身の立ち位置がお判り頂けたでしょうか?」
 「不服」
 「お嬢様、現実なので受け止めて下さい」
 キッパリとカーシャさんにそう言われたアンリネットさんは、しょんぼりさせた。
 「まぁあくまで現状ではの話なので、挽回余地はありますよ」
 「ホント?」
 「ええ、アンリネット様の頑張り次第です」
 その言葉を聞いたアンリネットは、セリアを睨むように見つめる。
 「負けない」
 「フフッ」
 2人はまた俺を挟んで睨み合いをする。
 「あの、2人共。そろそろ校庭の方へ行きたいんだけど」
 食堂に飾られている時計を見てみると12時47分なので、そろそろ行かないとマズイ感じなのだ。
 「そうだね! 2人共、準備準備!」
 リタがそう言うと2人はそれぞれ食器の乗ったお盆を持ち俺と共に返却口に食器を返したら、また俺の腕にくっ付いて来た。
 「もぉ〜! そんなことしたらコウヤが歩きづらいでしょ!」
 「アンリネットさんが手を離したら、私も離します」
 「そっちが先」
 また一触即発の状況。もうヤダァ。
 「お2人共、その辺にしといた方がよろしいかと思いますが?」
 カーシャさんがそう言うと、何故か2人は怯えた顔になる。
 「わかった」
  「はい」
 2人はそれぞれ返事をすると、俺から離れてくれた。
 「素直でよろしいです。では校庭へ向かいましょう。私の後に付いて来て下さい」
 「「は、はい!」」
 2人はそう返事をすると、カーシャさんの後に付いて行く。
 「リタ、カーシャさん何か2人に魔法を掛けたのか?」
 「そんな感じがしないよ」
 ただ単に、言い聞かせただけなのか? それにしては2人がカーシャさんに対して恐怖を感じているようなきがぁ・・・・・・。
 「何をしているのですかミヤマ様? 遅れてしまいますよ」
 「あ、はい」
 深く考えるのを止めてカーシャさんの後を追うのであった。
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