高校を退学させられた後、異世界へ留学することになりました。
第7話 頼りなる親友、真吾くん!
 リタの講義を受けている内に魔法についてわかったことがある。魔法を使うと言う説明をパンケーキでわかりやすいかもしれない。
 パンケーキを魔法で魔力が生地と例えるとする。
 パンケーキを1枚作りたい場合は1人前の生地量を作りあげ、ホットプレートに乗せて焼けば完成。2人前が欲しいのなら、その分の生地を作り焼き上げればいい。大きいのを作りたいと思えばその分の生地を作ればいい。しかし、この生地を作っている最中に、材料の配分を間違えてしまってはダメなのだ。
 牛乳を入れすぎて生地が緩ければベタベタした液体のまま形にならない。逆にふくらまし粉が多ければパンのような生地になってしまい、使い物にならなくなってしまう。
 なので、作りたいパンケーキに見合った生地作りをしなければならない。
 「む、難しい」
 現在は講義が進み、自分のユニークスキルの訓練をしているのだが、成果が芳しくないので難しい顔になっているのだ。
 魔力をクリスタルに変えようとすると、サイズが小さくなる。何でだ?
 「・・・・・・多分原因は、扱い馴れてないからって可能性があるかもしれないわね。それに、もうこの辺にしましょう」
 「え、続けても大丈夫だぞ」
 出来ないままでいるのは、悔しいぞ。
 「あまりやり過ぎると魔力の枯渇で倒れちゃうから、その辺にしておきましょう」
 「なぁ、察しはついているんだけれども、その魔力の枯渇をしたらマズイのか?」
 「マズイに決まってるでしょ。気分が悪くてフラフラするのは当たり前。最悪の場合、気絶どころか死ぬ恐れがあるから注意しないとダメなの」
 魔力の枯渇で倒れるのは予想していたけど、死ぬ恐れもあるとは思ってもなかった。
 「そうだなぁ。リタの言う通り、この辺で切り上げようか。そういえばリタはどうするんだ?」
 「どうするって何を?」
 「夕ご飯を食べて行くか、それとも帰るか」
 「ああ、そういうことね。そろそろ帰らせて貰うわ。用があったら私を呼んでちょうだい。いつでもそっちに行けるから」
 リタはそう言うと、向こうの世界へ繋がるゲートと思わしき魔法陣を作り出す。
 「あ、そうそう。明日の朝7時ぐらいにここに来るから、その時に私の分もよろしくね。それと、ティアラ様達が伝えて忘れていたことなんだけど、向こうの世界とこっちの世界の時間にズレはないみたいだから、心配しなくてもいいみたいよ」
 「あ、そうなんだ。わかった、用意いておくよ」
 リタはニコリと笑顔を見せると、魔法陣の中へ入って行った。
「さてと、今日のご飯どうしようかなぁ」
 姉さんもいるから、相談して決めようか。
 イスから立ち上がり、姉さんの部屋へと向かう。そしてドアの前でノックをしてから話しかける。
 「姉さん、夕ご飯どうするか聞きに来たんだけど? てか今大丈夫?」
 『ああ、平気! 平気! 大丈夫よ。ちょうどいいところに来たわ。入って来て!』
 「ああ、うん。わかった。入るよ、姉さん」
 そう言ってから部屋へ入って行くと、何と姉さんは上着とスカートを脱いでいて、ワイシャツ姿でイスに座っていたのだ。
 「姉さんスカートぐらい履いて」
 前々から家にいるときはこの姿だったので、見ても何とも思わない。
 「我が家なんだから、別に構わないだろう。それよりも、このSNSを見て!」
 「またSNS。さっき見た、ん? ・・・・・・ええっ!?」
 内容を見た瞬間驚いてしまった。何せそこに書かれているコメントが、さっきよりも荒れていたからだ。しかも、その中には気になる内容があった。
 「“校長の息子とは中学の同期で、彼は中学生時代は赤点ばかり取っていた。この高校に入学出来たこと聞いたときは、私はビックリしました。
 もちろん私と一緒にこの高校に進学をしたクラスメートも驚いていました。一部では“不正入学をしたんじゃないか。囁かれてもいました。”私自身もそう疑っています。 か」
 スレッドには“私もそう思った”と書かれたいたのがズラーッとあった。
 「おいおい、コネ入学の可能性もあるのかよ」
 「もしかしたら、真吾くんが何か知っているから連絡してみれば?」
 「それもそうか」
 俺はスマホを取り出して、LI◯Eで 校長の息子がコネで入学したかも。ってSNSで書かれているけど、実際どうなのかわかる? と書いて送ったら、すぐにピーコン! という音がした。
 俺も気になって徹底的に確認しみた。“その結果は黒だった。”
 「マジか!」
 「どうしたの?」
 「コネで入学したらしい。真吾がそう言うのだから間違いない」
 続け様にピーコン!
 それに、今日は授業にならなかったぞ。俺を含めた同じ中学から来た連中が、 アイツがそんなことをするわけがない! 何かの間違えだ! と校長室に詰め寄った。
 「みんな、俺の為に・・・・・・」
 胸の奥がジーンと熱くなった。
 それに校長の息子と同じ中学出身のヤツらと俺らの担任も、 まさか自分の息子の為に洸夜に冤罪をかけたんっじゃないんですか? って詰め寄っていてな。もうどうにもならなくなったから、今日は昼からの授業はなしで解散することになったんだ。
 そうなのか。と連絡をすると、またピーコン! と音がなった。てか文字打つの早いな。
 しかし、気になることが一つあったんだ。お前がすり替えした証拠の答案用紙を  ”なくした。” ってあの校長が言ったんだ。
 おいおい、どう言うことだ。なくしたって?
 疑問に思ったので、即座に返信を書いた。
 俺は朝呼び出されたときに、その証拠を突き付けられたんだぞ。しかも5教科の答案用紙をなくすって、一体どういうわけだ?
 そう送った後に、すぐさま返事が来た。
 恐らくは証拠を揉み消したんだろう。
 おいおい、あれがなくなったらマズイって! 俺の無実が証明出来なくなるじゃないか!
 などと思っていたら、またピーコン! と音が鳴った。
 心配しなくても大丈夫だ。他にも突破口になりそうなネタはまだあるから、何とかなるさ。
 マジか! その短時間で調べ上げたのか。流石真吾! あ、そうだ。
 「あのさ、姉さん」
 「ん、何かしら?」
 「俺がインタビューに受けるときに、真吾も呼んでいいかな? アイツなら頼りになるし」
 「いい考えね。真吾くんに聞いてみて」
 姉さんの了承も得たので、早速確認を取ることにした。
 あのさ真吾、お願いがあるんだけど聞いて貰ってもいいか?
 内容による。
 日程は決まってはないけど、姉さんの伝でインタビューを受けることになった。それで真吾にも証人として出て貰いたいんだけど、いいかな?
 それなら大丈夫だ。
 俺の他に担任とクズ校長の息子と同期のヤツを連れて行こう思う。ちょっと待っててくれ。
 その連絡から数分後、また真吾から連絡が来た。
 担任の先生と、校長(中略)の同期の女子1人と男子1人から了承を得た。今週の金曜日にインタビューを受けられるようにしてくれれば、助かる。
 「今週の金曜日? あ、そっか! あの学園の創立記念日の振替日だ!」
 わかった。 姉さんにそう言っておく。ありがとう、俺の為に色々やってくれて。
 決まったらすぐに連絡するから。
 いいや、気にするな。
連絡を待っているぞ。
 
 「姉さん、今週の金曜日に真吾インタビュー受けるって。しかも担任の教師と、あのクズ校長の息子と同期の子を連れて来るって、どうかな?」
 「流石真吾くん、仕事が早いわね。ならちょっと待ってて、確認取るから」
 姉さんはそう言うと、自身のスマホを取り出して誰かに電話を掛ける。
 「もしもし、キューティーベル株式会社の海山です。お世話になっております・・・・・・はい・・・・・・はい。ええ今弟が側にいます。落ち着いているので大丈夫です・・・・・・ああ、SNSの方をもう確認しましたか。そうですか。それで、インタビューについて弟からご相談があったんですけど、ちょっといいですか? 実はですねぇ・・・・・・・」
 その後も色々とやり取りをした後に、 あ、わかりました。弟に伝えておきます。はい、残りはメールで送りますね。ありがとうございました。 と言って電話を切った。
 「願ったり叶ったりで、日程も合うからOKだってさ。で、日時は今週の金曜日、11時から学校から最寄りの駅にあるオフィスの3階を借りてインタビューするのは、どうかな? って」
 「ちょっと確認取ってみるね。ところで姉さん、夕ご飯どうするの?」
 「私が回転寿司を奢るわ。可愛い弟の為にね!」
 「ありがとう姉さん」
 その後、インタビューの日時をそのまま真吾に送って確認してみたら、OKが出たのであった。
 パンケーキを魔法で魔力が生地と例えるとする。
 パンケーキを1枚作りたい場合は1人前の生地量を作りあげ、ホットプレートに乗せて焼けば完成。2人前が欲しいのなら、その分の生地を作り焼き上げればいい。大きいのを作りたいと思えばその分の生地を作ればいい。しかし、この生地を作っている最中に、材料の配分を間違えてしまってはダメなのだ。
 牛乳を入れすぎて生地が緩ければベタベタした液体のまま形にならない。逆にふくらまし粉が多ければパンのような生地になってしまい、使い物にならなくなってしまう。
 なので、作りたいパンケーキに見合った生地作りをしなければならない。
 「む、難しい」
 現在は講義が進み、自分のユニークスキルの訓練をしているのだが、成果が芳しくないので難しい顔になっているのだ。
 魔力をクリスタルに変えようとすると、サイズが小さくなる。何でだ?
 「・・・・・・多分原因は、扱い馴れてないからって可能性があるかもしれないわね。それに、もうこの辺にしましょう」
 「え、続けても大丈夫だぞ」
 出来ないままでいるのは、悔しいぞ。
 「あまりやり過ぎると魔力の枯渇で倒れちゃうから、その辺にしておきましょう」
 「なぁ、察しはついているんだけれども、その魔力の枯渇をしたらマズイのか?」
 「マズイに決まってるでしょ。気分が悪くてフラフラするのは当たり前。最悪の場合、気絶どころか死ぬ恐れがあるから注意しないとダメなの」
 魔力の枯渇で倒れるのは予想していたけど、死ぬ恐れもあるとは思ってもなかった。
 「そうだなぁ。リタの言う通り、この辺で切り上げようか。そういえばリタはどうするんだ?」
 「どうするって何を?」
 「夕ご飯を食べて行くか、それとも帰るか」
 「ああ、そういうことね。そろそろ帰らせて貰うわ。用があったら私を呼んでちょうだい。いつでもそっちに行けるから」
 リタはそう言うと、向こうの世界へ繋がるゲートと思わしき魔法陣を作り出す。
 「あ、そうそう。明日の朝7時ぐらいにここに来るから、その時に私の分もよろしくね。それと、ティアラ様達が伝えて忘れていたことなんだけど、向こうの世界とこっちの世界の時間にズレはないみたいだから、心配しなくてもいいみたいよ」
 「あ、そうなんだ。わかった、用意いておくよ」
 リタはニコリと笑顔を見せると、魔法陣の中へ入って行った。
「さてと、今日のご飯どうしようかなぁ」
 姉さんもいるから、相談して決めようか。
 イスから立ち上がり、姉さんの部屋へと向かう。そしてドアの前でノックをしてから話しかける。
 「姉さん、夕ご飯どうするか聞きに来たんだけど? てか今大丈夫?」
 『ああ、平気! 平気! 大丈夫よ。ちょうどいいところに来たわ。入って来て!』
 「ああ、うん。わかった。入るよ、姉さん」
 そう言ってから部屋へ入って行くと、何と姉さんは上着とスカートを脱いでいて、ワイシャツ姿でイスに座っていたのだ。
 「姉さんスカートぐらい履いて」
 前々から家にいるときはこの姿だったので、見ても何とも思わない。
 「我が家なんだから、別に構わないだろう。それよりも、このSNSを見て!」
 「またSNS。さっき見た、ん? ・・・・・・ええっ!?」
 内容を見た瞬間驚いてしまった。何せそこに書かれているコメントが、さっきよりも荒れていたからだ。しかも、その中には気になる内容があった。
 「“校長の息子とは中学の同期で、彼は中学生時代は赤点ばかり取っていた。この高校に入学出来たこと聞いたときは、私はビックリしました。
 もちろん私と一緒にこの高校に進学をしたクラスメートも驚いていました。一部では“不正入学をしたんじゃないか。囁かれてもいました。”私自身もそう疑っています。 か」
 スレッドには“私もそう思った”と書かれたいたのがズラーッとあった。
 「おいおい、コネ入学の可能性もあるのかよ」
 「もしかしたら、真吾くんが何か知っているから連絡してみれば?」
 「それもそうか」
 俺はスマホを取り出して、LI◯Eで 校長の息子がコネで入学したかも。ってSNSで書かれているけど、実際どうなのかわかる? と書いて送ったら、すぐにピーコン! という音がした。
 俺も気になって徹底的に確認しみた。“その結果は黒だった。”
 「マジか!」
 「どうしたの?」
 「コネで入学したらしい。真吾がそう言うのだから間違いない」
 続け様にピーコン!
 それに、今日は授業にならなかったぞ。俺を含めた同じ中学から来た連中が、 アイツがそんなことをするわけがない! 何かの間違えだ! と校長室に詰め寄った。
 「みんな、俺の為に・・・・・・」
 胸の奥がジーンと熱くなった。
 それに校長の息子と同じ中学出身のヤツらと俺らの担任も、 まさか自分の息子の為に洸夜に冤罪をかけたんっじゃないんですか? って詰め寄っていてな。もうどうにもならなくなったから、今日は昼からの授業はなしで解散することになったんだ。
 そうなのか。と連絡をすると、またピーコン! と音がなった。てか文字打つの早いな。
 しかし、気になることが一つあったんだ。お前がすり替えした証拠の答案用紙を  ”なくした。” ってあの校長が言ったんだ。
 おいおい、どう言うことだ。なくしたって?
 疑問に思ったので、即座に返信を書いた。
 俺は朝呼び出されたときに、その証拠を突き付けられたんだぞ。しかも5教科の答案用紙をなくすって、一体どういうわけだ?
 そう送った後に、すぐさま返事が来た。
 恐らくは証拠を揉み消したんだろう。
 おいおい、あれがなくなったらマズイって! 俺の無実が証明出来なくなるじゃないか!
 などと思っていたら、またピーコン! と音が鳴った。
 心配しなくても大丈夫だ。他にも突破口になりそうなネタはまだあるから、何とかなるさ。
 マジか! その短時間で調べ上げたのか。流石真吾! あ、そうだ。
 「あのさ、姉さん」
 「ん、何かしら?」
 「俺がインタビューに受けるときに、真吾も呼んでいいかな? アイツなら頼りになるし」
 「いい考えね。真吾くんに聞いてみて」
 姉さんの了承も得たので、早速確認を取ることにした。
 あのさ真吾、お願いがあるんだけど聞いて貰ってもいいか?
 内容による。
 日程は決まってはないけど、姉さんの伝でインタビューを受けることになった。それで真吾にも証人として出て貰いたいんだけど、いいかな?
 それなら大丈夫だ。
 俺の他に担任とクズ校長の息子と同期のヤツを連れて行こう思う。ちょっと待っててくれ。
 その連絡から数分後、また真吾から連絡が来た。
 担任の先生と、校長(中略)の同期の女子1人と男子1人から了承を得た。今週の金曜日にインタビューを受けられるようにしてくれれば、助かる。
 「今週の金曜日? あ、そっか! あの学園の創立記念日の振替日だ!」
 わかった。 姉さんにそう言っておく。ありがとう、俺の為に色々やってくれて。
 決まったらすぐに連絡するから。
 いいや、気にするな。
連絡を待っているぞ。
 
 「姉さん、今週の金曜日に真吾インタビュー受けるって。しかも担任の教師と、あのクズ校長の息子と同期の子を連れて来るって、どうかな?」
 「流石真吾くん、仕事が早いわね。ならちょっと待ってて、確認取るから」
 姉さんはそう言うと、自身のスマホを取り出して誰かに電話を掛ける。
 「もしもし、キューティーベル株式会社の海山です。お世話になっております・・・・・・はい・・・・・・はい。ええ今弟が側にいます。落ち着いているので大丈夫です・・・・・・ああ、SNSの方をもう確認しましたか。そうですか。それで、インタビューについて弟からご相談があったんですけど、ちょっといいですか? 実はですねぇ・・・・・・・」
 その後も色々とやり取りをした後に、 あ、わかりました。弟に伝えておきます。はい、残りはメールで送りますね。ありがとうございました。 と言って電話を切った。
 「願ったり叶ったりで、日程も合うからOKだってさ。で、日時は今週の金曜日、11時から学校から最寄りの駅にあるオフィスの3階を借りてインタビューするのは、どうかな? って」
 「ちょっと確認取ってみるね。ところで姉さん、夕ご飯どうするの?」
 「私が回転寿司を奢るわ。可愛い弟の為にね!」
 「ありがとう姉さん」
 その後、インタビューの日時をそのまま真吾に送って確認してみたら、OKが出たのであった。
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