東京PMC’s
紫音と急な呼び出し
 天野さんがガレージで作業をしていた日の後日。僕は高校でいつも通り真奈美さんとコニーさんと共に昼食を取りながら、天野さん達とのやり取りを話した。
 「そうなのですかぁ」
 「うん、だから真理亜さんにこの日は行けないと伝えておかないと」
 「その通りですねぇ。私からもお伝え致します」
 相変わらずだけど、家でいる時とのギャップが大きい。
 「その日はワタシもシオンと共に任務に行きまぁ〜す」
 「頼りにしてるよ。コニーさん」
 「YES! 任せてクダさぁい! ところで、シオンの幼馴染みのマイって女性から、何かレンラクが来ましたか?」
 「連絡は来ていないよ」
 連絡をする事もないしね。
 「シオンはそのマイって子を、どうオモっているんですか?」
 「どうって・・・・・・何がどう?」
 「日本のマンガでは、再開したオサナナジミと恋をしたりしますよね?」
 「それは作品の中だけでの話だし、何よりも舞ちゃんは付き合っている人がいるから無理だと思うよ」
 「そうなのですかぁ〜。何かちょっとザンネンですねぇ〜」
 じゃあ、コニーさんが僕にしてくれたキスは一体何だったんだろう?
 「ところで、今度お2人が携わる任務は一体どんな任務なのですか?」
 「「お答え出来ません」」
 真奈美さんはちょっと驚いた顔をしつつも、僕達に聞きに来る。
 「どうして答えられないのですか?」
 「工藤さんから口止めされているからです」
 「工藤さんが?」
 「うん、だから話す事は出来ないんだ」
 「そうなのですか」
 残念そうな顔をしながらも、お弁当の中に入っている食べ物を口の中へと入れた。
 「仕事がオワれば話せるから、それまでマっていて下さい」
 「わかりました、楽しみしています。ところで紫音さん、昨日私が作った夕ご飯はどうでしたか?」
 真奈美さんのその言葉を発した直後、クラス全体が凍り付いた。しかしコニーさんだけが平然な顔をしている。と言うよりも何を期待をしているのかわからないが目を輝かせている。
 「マナミとご飯を食べたって、どういう事ですかシオン? まさかもう既にマナミとシオンがお付きアいしている中ですか?」
 その言葉を聞いた男子達は悲鳴を上げたが、気にしないでいよう。
 「お付き合いはしていないよ。ただ、 昨日は天野さん達が用事があるから今日は何処かで食べて来て欲しい。 って言われたんだ」
 「それで私が 今日はここで食べて行って下さい。と申し上げました」
 「へぇ〜、そうなのですかぁ」
 それと何で他の人達は、僕の事睨んでいるの? 特に男子の視線が・・・・・・。
 「紫音さんは美味しそうに私の手料理を食べて下さいましたし、何よりもシオンさんとのお喋りがとても面白かったです」
 真奈美さんの発言に膝から崩れ落ちる男子達と、その様子を白い目で見つめるクラスの女子達・・・・・・これも気にしていないフリをしていよう。
 「あ! 後は紫音さんのフワフワな耳や尻尾を触れたので、とてもよかったですよ!」
 「こんな風にですかぁ?」
 コニーさんはそう言いながら、僕の両耳を指で摘んで撫でて来た。
 「うぎゅっ!?」
 「紫音さんったら、また可愛い声を出して」
 「仕方ないでしょ! 耳と尻尾は敏感なんだから!」
 っていうか、コニーさんの手付きがやらしい。
 「いいなぁ〜」
 「私が触っても許されるかなぁ?」
 「言えば触らせてくれるんじゃない?」
 何か触る気満々な人がいる。
 「俺もライカンスロープに産まれていれば・・・・・・」
 「いやお前、両親共ヒューマンだろう?」
 「でもあんな風に耳や尻尾を動かせるのは、ちょっと羨ましいなぁ〜」
 「「「「ああ〜、その気持ちわかる気がする」」」」
 耳や尻尾が動かせるのが羨ましい? そんな事はないと思うんだけどなぁ。ってぇ!?
 「コニーさん、そろそろ触るのを止めて貰えませんか?」
 「わかりました。また今度触らせて下さい」
 コニーさんはそう返事をするとパッと手を離してくれた。その後は午後の授業も続けていたのだが・・・・・・。
 「大園くん、それにコニーさん。お客様が来ているから、ちょっと職員室まで来てくれますか?」
 「お客様? 一体誰ですか?」
 「この間来てくれた下谷先生って人と、生徒達が来ているの」
 筒城先生の話に、僕とコニーさんと真奈美さんは驚きながらお互いの顔を見つめた。
 「それで、2人に何の御用でここにいらしたのですか? 紫音さんはアルバイトがあるので、くだらない話でしたら帰りますよ」
 「山本さん、アナタは・・・・・・」
 「紫音さんは私の父のお店で働いているのです。だから私に話す権利はあると思いますが?」
 その言葉を聞いた筒城先生は、反論するのを諦めたような顔をさせる。
 「正直に話をすると、アナタ達が関わる任務に付いての話らしいの。だから聞くだけ聞いてあげた方がいいと思うの」
 「任務? まさかぁ!?」
 天野さんが話していた言葉が頭の中を過ぎった。
 「・・・・・・コニーさん」
 「私もシオンと同じ事を考えてるよ。マナミ、今日はいいよね?」
 「ええ、父上には 紫音さんは遅れて来ます。 と私から話しておきます。お2人共わかっていると思いますが、あの案件でしたら絶対に断って下さいね」
 「うん、わかってる」
 「私もハンタイなので絶対にさせませんよ。それじゃあね」
 こうして真奈美さんと別れて筒城先生と共に応接室へと向かい、部屋の前までたどり着くと筒城は コンコンッ と扉を叩いて部屋の中に入る。
 「失礼致します。大園さんとコニーさんを連れて参りました」
 「ありがとうございます、筒城先生。それにエドワーズさんに大園さんも、わざわざ私の為に時間を割いて下さって、ありがとうございます」
 下谷先生はそう言いながら僕達に頭を下げたのと同時に、舞ちゃんと日野谷さんが僕達の顔を見つめる。
 「いえ、気にしないで下さい。ところで僕達に話があると聞いていましたが、一体どのようなご用件なのですか?」
 「内容シダイでは、回れ右して帰りますよ」
 「ちょっ、アンタ何様の・・・・・・」
 「日野谷。無理を言って頼んだのは私達の方なのだから、お前が怒のは筋違いだ」
 下谷さんの一言を受けた日野谷さんは、悔しそうな顔をさせながら黙ってしまった。
 「私の生徒が失礼をした」
 「いえ、気にしていませんよ。本題に移りましょうか」
 「はい、実は・・・・・・」
 下谷さんと舞ちゃん達の話を纏めると、あの校長先生がPMCの本部に行って任務の同行をお願いした。
 しかし、そちらの学生を危険な目に遭わせる事は出来ないので諦めて下さい。と断ったら、癇癪を興した挙げ句に また来て絶対に同行させる! とか何とか言って帰ったらしい。
 その話を聞いて僕はこう言う。
 「なるほど。ただ愚痴を言いに来ただけですか?」
 「いや、話をしたいのはそこじゃないんだ」
 「じゃあどんな話なんですか?」
 下谷さんは ハァ〜・・・・・・。と深いため息は吐いた後に、意を決したような顔で口を開いた。
 「キミ達自身は、私達の学生が任務に付いて来るのは反対なのか?」
 「「断固反対です!」」
 やっぱり。と思う下谷先生と舞ちゃんだが、日野谷さんだけは納得が出来ていないのか、テーブルを叩き椅子から立ち上がった。
 「何で私達が付いて行くのに反対なのよっ!?」
 「逆に聞くけどアナタが私達とトモに来て、ちゃんと仕事をしてくれるのですか?」
 「するに決まっているでしょ!?」
 自身満々に答える日野谷だが、紫音とコニーは呆れた顔をさせていた。その様子が癇に障ったのか、怒りの形相で睨んで来る。しかし、実戦で死線を目の当たりにして来た紫音にとっては恐いとも思わなく、コニーも同様で呆れた顔をさせていた。
 「一応これだけは聞きます。日野谷さん達は何を持って訓練をしてるのか、ちゃんと理解出来ているんですか?」
 「銃の扱い方に決まっているだろっ!!」
 「確かに銃だよ。でもね、PMCの人達からしたらね。その答えじゃ0点なんだ」
 「どうゆう事なの?」
 疑問に思う舞ちゃん達に対して、コニーさんと共に立ち上がり扉の方へ向かう。
 「抑止力。または断罪の決定権だよ」
 「意味がわからないわ」
 「今は意味がわからないけど、いずれは理解する時が来ると思うよ。その時が来たら心を強く持つのが大切だよ」
 僕はそう言ってからコニーさんと共に応接室を出たのであった。
 「そうなのですかぁ」
 「うん、だから真理亜さんにこの日は行けないと伝えておかないと」
 「その通りですねぇ。私からもお伝え致します」
 相変わらずだけど、家でいる時とのギャップが大きい。
 「その日はワタシもシオンと共に任務に行きまぁ〜す」
 「頼りにしてるよ。コニーさん」
 「YES! 任せてクダさぁい! ところで、シオンの幼馴染みのマイって女性から、何かレンラクが来ましたか?」
 「連絡は来ていないよ」
 連絡をする事もないしね。
 「シオンはそのマイって子を、どうオモっているんですか?」
 「どうって・・・・・・何がどう?」
 「日本のマンガでは、再開したオサナナジミと恋をしたりしますよね?」
 「それは作品の中だけでの話だし、何よりも舞ちゃんは付き合っている人がいるから無理だと思うよ」
 「そうなのですかぁ〜。何かちょっとザンネンですねぇ〜」
 じゃあ、コニーさんが僕にしてくれたキスは一体何だったんだろう?
 「ところで、今度お2人が携わる任務は一体どんな任務なのですか?」
 「「お答え出来ません」」
 真奈美さんはちょっと驚いた顔をしつつも、僕達に聞きに来る。
 「どうして答えられないのですか?」
 「工藤さんから口止めされているからです」
 「工藤さんが?」
 「うん、だから話す事は出来ないんだ」
 「そうなのですか」
 残念そうな顔をしながらも、お弁当の中に入っている食べ物を口の中へと入れた。
 「仕事がオワれば話せるから、それまでマっていて下さい」
 「わかりました、楽しみしています。ところで紫音さん、昨日私が作った夕ご飯はどうでしたか?」
 真奈美さんのその言葉を発した直後、クラス全体が凍り付いた。しかしコニーさんだけが平然な顔をしている。と言うよりも何を期待をしているのかわからないが目を輝かせている。
 「マナミとご飯を食べたって、どういう事ですかシオン? まさかもう既にマナミとシオンがお付きアいしている中ですか?」
 その言葉を聞いた男子達は悲鳴を上げたが、気にしないでいよう。
 「お付き合いはしていないよ。ただ、 昨日は天野さん達が用事があるから今日は何処かで食べて来て欲しい。 って言われたんだ」
 「それで私が 今日はここで食べて行って下さい。と申し上げました」
 「へぇ〜、そうなのですかぁ」
 それと何で他の人達は、僕の事睨んでいるの? 特に男子の視線が・・・・・・。
 「紫音さんは美味しそうに私の手料理を食べて下さいましたし、何よりもシオンさんとのお喋りがとても面白かったです」
 真奈美さんの発言に膝から崩れ落ちる男子達と、その様子を白い目で見つめるクラスの女子達・・・・・・これも気にしていないフリをしていよう。
 「あ! 後は紫音さんのフワフワな耳や尻尾を触れたので、とてもよかったですよ!」
 「こんな風にですかぁ?」
 コニーさんはそう言いながら、僕の両耳を指で摘んで撫でて来た。
 「うぎゅっ!?」
 「紫音さんったら、また可愛い声を出して」
 「仕方ないでしょ! 耳と尻尾は敏感なんだから!」
 っていうか、コニーさんの手付きがやらしい。
 「いいなぁ〜」
 「私が触っても許されるかなぁ?」
 「言えば触らせてくれるんじゃない?」
 何か触る気満々な人がいる。
 「俺もライカンスロープに産まれていれば・・・・・・」
 「いやお前、両親共ヒューマンだろう?」
 「でもあんな風に耳や尻尾を動かせるのは、ちょっと羨ましいなぁ〜」
 「「「「ああ〜、その気持ちわかる気がする」」」」
 耳や尻尾が動かせるのが羨ましい? そんな事はないと思うんだけどなぁ。ってぇ!?
 「コニーさん、そろそろ触るのを止めて貰えませんか?」
 「わかりました。また今度触らせて下さい」
 コニーさんはそう返事をするとパッと手を離してくれた。その後は午後の授業も続けていたのだが・・・・・・。
 「大園くん、それにコニーさん。お客様が来ているから、ちょっと職員室まで来てくれますか?」
 「お客様? 一体誰ですか?」
 「この間来てくれた下谷先生って人と、生徒達が来ているの」
 筒城先生の話に、僕とコニーさんと真奈美さんは驚きながらお互いの顔を見つめた。
 「それで、2人に何の御用でここにいらしたのですか? 紫音さんはアルバイトがあるので、くだらない話でしたら帰りますよ」
 「山本さん、アナタは・・・・・・」
 「紫音さんは私の父のお店で働いているのです。だから私に話す権利はあると思いますが?」
 その言葉を聞いた筒城先生は、反論するのを諦めたような顔をさせる。
 「正直に話をすると、アナタ達が関わる任務に付いての話らしいの。だから聞くだけ聞いてあげた方がいいと思うの」
 「任務? まさかぁ!?」
 天野さんが話していた言葉が頭の中を過ぎった。
 「・・・・・・コニーさん」
 「私もシオンと同じ事を考えてるよ。マナミ、今日はいいよね?」
 「ええ、父上には 紫音さんは遅れて来ます。 と私から話しておきます。お2人共わかっていると思いますが、あの案件でしたら絶対に断って下さいね」
 「うん、わかってる」
 「私もハンタイなので絶対にさせませんよ。それじゃあね」
 こうして真奈美さんと別れて筒城先生と共に応接室へと向かい、部屋の前までたどり着くと筒城は コンコンッ と扉を叩いて部屋の中に入る。
 「失礼致します。大園さんとコニーさんを連れて参りました」
 「ありがとうございます、筒城先生。それにエドワーズさんに大園さんも、わざわざ私の為に時間を割いて下さって、ありがとうございます」
 下谷先生はそう言いながら僕達に頭を下げたのと同時に、舞ちゃんと日野谷さんが僕達の顔を見つめる。
 「いえ、気にしないで下さい。ところで僕達に話があると聞いていましたが、一体どのようなご用件なのですか?」
 「内容シダイでは、回れ右して帰りますよ」
 「ちょっ、アンタ何様の・・・・・・」
 「日野谷。無理を言って頼んだのは私達の方なのだから、お前が怒のは筋違いだ」
 下谷さんの一言を受けた日野谷さんは、悔しそうな顔をさせながら黙ってしまった。
 「私の生徒が失礼をした」
 「いえ、気にしていませんよ。本題に移りましょうか」
 「はい、実は・・・・・・」
 下谷さんと舞ちゃん達の話を纏めると、あの校長先生がPMCの本部に行って任務の同行をお願いした。
 しかし、そちらの学生を危険な目に遭わせる事は出来ないので諦めて下さい。と断ったら、癇癪を興した挙げ句に また来て絶対に同行させる! とか何とか言って帰ったらしい。
 その話を聞いて僕はこう言う。
 「なるほど。ただ愚痴を言いに来ただけですか?」
 「いや、話をしたいのはそこじゃないんだ」
 「じゃあどんな話なんですか?」
 下谷さんは ハァ〜・・・・・・。と深いため息は吐いた後に、意を決したような顔で口を開いた。
 「キミ達自身は、私達の学生が任務に付いて来るのは反対なのか?」
 「「断固反対です!」」
 やっぱり。と思う下谷先生と舞ちゃんだが、日野谷さんだけは納得が出来ていないのか、テーブルを叩き椅子から立ち上がった。
 「何で私達が付いて行くのに反対なのよっ!?」
 「逆に聞くけどアナタが私達とトモに来て、ちゃんと仕事をしてくれるのですか?」
 「するに決まっているでしょ!?」
 自身満々に答える日野谷だが、紫音とコニーは呆れた顔をさせていた。その様子が癇に障ったのか、怒りの形相で睨んで来る。しかし、実戦で死線を目の当たりにして来た紫音にとっては恐いとも思わなく、コニーも同様で呆れた顔をさせていた。
 「一応これだけは聞きます。日野谷さん達は何を持って訓練をしてるのか、ちゃんと理解出来ているんですか?」
 「銃の扱い方に決まっているだろっ!!」
 「確かに銃だよ。でもね、PMCの人達からしたらね。その答えじゃ0点なんだ」
 「どうゆう事なの?」
 疑問に思う舞ちゃん達に対して、コニーさんと共に立ち上がり扉の方へ向かう。
 「抑止力。または断罪の決定権だよ」
 「意味がわからないわ」
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