クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第34話
 【バインド】を解いた神の分身はリヴァイスにゆっくり近づいて行き、その歩みに合わせて後ろに下がる。
 「それで? この俺を殺すみたいだが・・・・・・どうするんだ?」
 「私を愚弄して貰ったら困るわっ!?」
 リヴァイスはそう言うと懐から青白い魔石を取り出し、魔力を込める。
 「【アイスランス】!」
 その言葉と共に氷で出来た槍が宙に浮かび、神の分身に向かって手をかざした。
 「行けっ!?」
 その言葉と共に氷の槍は神の分身に向かって飛んで行くが、神の分身は飛んでくる氷の槍を次々と素手で殴り、破壊していく。
 「こんなものか?」
 「まだよ! 炎よ。我を護りし化身となれ。【フレイムウォール】!」
 リヴァイスの目の前に炎の壁を作り上げ、神の分身を遠ざける。
 「このまま前に全身させれば、倒す事が出来る!」
 【フレイムウォール】を前にゆっくり進ませるのと同時に、神の分身は迫り来る炎の壁に対して熱そうな表情を浮かべながら一歩づつ引き下がる。
 「やはりお前は神から出来た出来損ない! 力を使い切った事を後悔するのね!」
 「・・・・・・後悔、か」
 彼はそう言って手を前に出すと横に振り払った。その行動と共に火の壁は消し飛んでしまった。
 「なぁっ!?」
 「お前が魔石を使った様に、俺も魔石の力を使わせて貰った」
  神の分身はそう言いながら、闇の魔石をリヴァイスに見せつける。
 「悪いがお前の魔法を吸収させて貰った」
 「だ、だからどうしたと言うの? あれぐらいの魔力で戦えるはずがないわ!」
 「・・・・・・そうか?」
 神の分身がそう言った瞬間、リヴァイスの目の前に現れた!
 「なっ!?」
 リヴァイスは驚いた表情を見せながらも距離を取ろうとしたのだが、腕を掴まれてしまった!
 「しまっ、ッ!?」
 余った手の方で腹部を殴られてしまい、地面に足を着いてしまった。
 「遅いな」
 「〜〜〜ッ!? 化け物めっ!!」
 そう言うと懐から素早くナイフを取り出して神の分身に振りかざしたのだが、その手を掴まれ、止められてしまった。
 「その化け物に従っていたのは、お前だろう?」
  そう言うとリヴァイスを無理矢理立たせる。
 「それで? この後どうするつもりなんだ?」
 睨む様にリヴァイスを見つめる神の分身に対して、リヴァイスは少し怯えた表情を見せたが、すぐに神の分身を怒りの籠った瞳で見つめる。
 「アナタに泣き寝入りする私達じゃないわ! 雷よ、大いなる怒りを悪しき者へと落とし、貫きたまえ! 【サンダー・テンペスト】ォオオオオオオオオオオオオッッッ!!?」
 空の上に電気を帯びた巨大な魔法陣が現れると、閃光とも言える様な雷を発して神の分身と共にリヴァイスや召喚した魔物達を飲み込んで行く。
 その様子を遠くで見つめていたエルライナ達は驚いた表情でいた
 一体どうなっているんだよ!
 出来損ないかリヴァイスを撃とかと考えていたら、まさかの仲間内の戦いになるわ。挙げ句の果てに自分どころか召喚した魔獣を飲み込むぐらいに強力な魔法を放って自滅するとは・・・・・・。
 「一体なにがどうなっているんですか?」
 「お姉様、私達もさっぱり分かりませんよ! でも確かな事が言えるのは一つだけです! リヴァイスは最上級魔法を分身に当てようとしました」
 まぁ、それは確かにそうだな。しかし、なんでまた自分の主人を裏切る様な事をしているんだ?
 「煙で見えませんね。もし煙が晴れたら、神の分身を狙撃してください。リヴァイスの方は尋問をするので」
 「分かりました」
 念の為、神の分身が立っていた個所に照準を合わせて待機をする。
 「・・・・・・・・・・・・そろそろ姿が見えてきます」
 いつでも撃てるように弾が発射される直前までトリガーを引いて待っていると、煙の中から姿が見えて来た。
 まだ煙が治まってないが人影で二人が立っているのは分かる。立っているって事は二人とも健在って事だよな。
 「立ち位置的に左側がリヴァイスのはず!」
 煙が治まるのを待ってたら、なんと左側の方人影が飛んで行った!
 「飛んだ?」
 しかも立つ様子がないのは、どういう事だ?
 そう思いながらスコープから目を離したら、影の者がその様子に気づいて俺の方に顔を向けてくる。
 「煙が晴れます! 構えてください!」
 影の者の一言に我に返り、再び構え直して照準を右側の人影に合わせた。
 ・・・・・・やっぱり、立っている方はアイツだったか!
 「最上級魔法を受けても立っていられるなんて・・・・・・化け物めッ!」
 「お姉様、お願いします!」
 「了解!」
 俺は返事をすると呼吸を整えながら、トリガーをまたギリギリまで引き絞る。
 ・・・・・・よし、ブレが少なくなった。これなら狙える!
 下を向きながら、なにか言っているなり損ないに狙いを定めてトリガー引き切った!
 そしてほんの一瞬だけ間があった後、出来損ないは吹き飛ばされる様な形で床へと身体を寝そべらせた!
 「命中! 神のなり損ないダウンッ!!」
 「やりましたねっ!!」
 「流石エルライナ様です!」
 周りにいる人達が喜びの声を上げているが、俺はスコープから目を離さない。
 「それよりも! リヴァイスの方はどうなっているんですか?」
 「あっ!? ああ! そうでした! リヴァイスは・・・・・・右側の縁近くにいます!」
 影の者達が話した方向にバレット M107A2 を向けて見てみると、リヴァイスが縁に手を掛けながら立ち上がっている。どうやら相当ダメージを蓄積しているみたいだ。
 「どうします? リヴァイスを撃ちますか?」
 「いいえ、我々も出来れば捕らえて尋問したいので、あの人を捕らえる方向で考えましょう」
 「それが出来なかったら?」
 「仕方がありませんが、殺るしかありません。鷹が帰って来ているので、軍の方に伝えましょう!」
 「分かりました!」
 神のなり損ないが、いきなりぶっ飛んだ姿に驚き表情を見せるリヴァイスに照準を合わせるが、その表情に違和感を覚えた。
 なんだろう、死体を見つめているのは視線で分かるけど、脅えている様な感じに見えないな。まるで、なにかおぞましいものを見ている様な・・・・・・。
 「えっ!?」
 「どうなさいました、お姉様?」
 「ウソでしょ!」
 「なにがウソなので・・・・・・って、エェッ!?」
 ネネちゃんが俺と同じ方を見つめて驚いている。どうしてなのかは単純明解。何故なら先程撃って倒したはずの神のなり損ないが、胴体にポッカリ穴が空いた状態で立ち上がったのだ!
 「えっ、ちょっ・・・・・・あれはどういう事?」
 「わ、私には分かりませんが生きているのは確かです!」
 「も、もう化け物みたくなっています」
 俺達がそんなやり取りをしていると、そのポッカリ空いた腹部から煙が出て来てゆっくりと穴を埋めて行くのを見て、俺は驚愕してしまった。
 リヴァイス自身も、この事を把握していなかったみたいで俺と同じ様に驚いた表情を見せていた。
 再生しているのかっ!?
 「マズイ! 再生を止めないと!!」
 そう言うと、また狙いを神のなり損ないに定めてトリガーを引き絞り弾丸を発射させた!
 神のなり損ないは再生途中で動けなかったのか、俺の発射した弾丸に当たり、またぶっ飛ばされる様にして倒れた!
 再生途中とは言え、12.7×99mmを二発も喰らっているんだ。今度こそアイツを仕留めた!
 そう思ったのも束の間、なんと神のなり損ないは人では生きていられない様な姿で、立ち上がったのだ!
 「・・・・・・え? なんで?」
  俺がそう呟いた瞬間、神のなり損ないは身体を小刻みに震わせて始めた!
 「一体なにをするつもりなのですか?」
 「分からない! でも嫌な予感がするのは確かだよ!」
 ネネちゃんにそう言ってから、バレット M107A2 のマガジンを念の為の取り替えるのであった。
 「それで? この俺を殺すみたいだが・・・・・・どうするんだ?」
 「私を愚弄して貰ったら困るわっ!?」
 リヴァイスはそう言うと懐から青白い魔石を取り出し、魔力を込める。
 「【アイスランス】!」
 その言葉と共に氷で出来た槍が宙に浮かび、神の分身に向かって手をかざした。
 「行けっ!?」
 その言葉と共に氷の槍は神の分身に向かって飛んで行くが、神の分身は飛んでくる氷の槍を次々と素手で殴り、破壊していく。
 「こんなものか?」
 「まだよ! 炎よ。我を護りし化身となれ。【フレイムウォール】!」
 リヴァイスの目の前に炎の壁を作り上げ、神の分身を遠ざける。
 「このまま前に全身させれば、倒す事が出来る!」
 【フレイムウォール】を前にゆっくり進ませるのと同時に、神の分身は迫り来る炎の壁に対して熱そうな表情を浮かべながら一歩づつ引き下がる。
 「やはりお前は神から出来た出来損ない! 力を使い切った事を後悔するのね!」
 「・・・・・・後悔、か」
 彼はそう言って手を前に出すと横に振り払った。その行動と共に火の壁は消し飛んでしまった。
 「なぁっ!?」
 「お前が魔石を使った様に、俺も魔石の力を使わせて貰った」
  神の分身はそう言いながら、闇の魔石をリヴァイスに見せつける。
 「悪いがお前の魔法を吸収させて貰った」
 「だ、だからどうしたと言うの? あれぐらいの魔力で戦えるはずがないわ!」
 「・・・・・・そうか?」
 神の分身がそう言った瞬間、リヴァイスの目の前に現れた!
 「なっ!?」
 リヴァイスは驚いた表情を見せながらも距離を取ろうとしたのだが、腕を掴まれてしまった!
 「しまっ、ッ!?」
 余った手の方で腹部を殴られてしまい、地面に足を着いてしまった。
 「遅いな」
 「〜〜〜ッ!? 化け物めっ!!」
 そう言うと懐から素早くナイフを取り出して神の分身に振りかざしたのだが、その手を掴まれ、止められてしまった。
 「その化け物に従っていたのは、お前だろう?」
  そう言うとリヴァイスを無理矢理立たせる。
 「それで? この後どうするつもりなんだ?」
 睨む様にリヴァイスを見つめる神の分身に対して、リヴァイスは少し怯えた表情を見せたが、すぐに神の分身を怒りの籠った瞳で見つめる。
 「アナタに泣き寝入りする私達じゃないわ! 雷よ、大いなる怒りを悪しき者へと落とし、貫きたまえ! 【サンダー・テンペスト】ォオオオオオオオオオオオオッッッ!!?」
 空の上に電気を帯びた巨大な魔法陣が現れると、閃光とも言える様な雷を発して神の分身と共にリヴァイスや召喚した魔物達を飲み込んで行く。
 その様子を遠くで見つめていたエルライナ達は驚いた表情でいた
 一体どうなっているんだよ!
 出来損ないかリヴァイスを撃とかと考えていたら、まさかの仲間内の戦いになるわ。挙げ句の果てに自分どころか召喚した魔獣を飲み込むぐらいに強力な魔法を放って自滅するとは・・・・・・。
 「一体なにがどうなっているんですか?」
 「お姉様、私達もさっぱり分かりませんよ! でも確かな事が言えるのは一つだけです! リヴァイスは最上級魔法を分身に当てようとしました」
 まぁ、それは確かにそうだな。しかし、なんでまた自分の主人を裏切る様な事をしているんだ?
 「煙で見えませんね。もし煙が晴れたら、神の分身を狙撃してください。リヴァイスの方は尋問をするので」
 「分かりました」
 念の為、神の分身が立っていた個所に照準を合わせて待機をする。
 「・・・・・・・・・・・・そろそろ姿が見えてきます」
 いつでも撃てるように弾が発射される直前までトリガーを引いて待っていると、煙の中から姿が見えて来た。
 まだ煙が治まってないが人影で二人が立っているのは分かる。立っているって事は二人とも健在って事だよな。
 「立ち位置的に左側がリヴァイスのはず!」
 煙が治まるのを待ってたら、なんと左側の方人影が飛んで行った!
 「飛んだ?」
 しかも立つ様子がないのは、どういう事だ?
 そう思いながらスコープから目を離したら、影の者がその様子に気づいて俺の方に顔を向けてくる。
 「煙が晴れます! 構えてください!」
 影の者の一言に我に返り、再び構え直して照準を右側の人影に合わせた。
 ・・・・・・やっぱり、立っている方はアイツだったか!
 「最上級魔法を受けても立っていられるなんて・・・・・・化け物めッ!」
 「お姉様、お願いします!」
 「了解!」
 俺は返事をすると呼吸を整えながら、トリガーをまたギリギリまで引き絞る。
 ・・・・・・よし、ブレが少なくなった。これなら狙える!
 下を向きながら、なにか言っているなり損ないに狙いを定めてトリガー引き切った!
 そしてほんの一瞬だけ間があった後、出来損ないは吹き飛ばされる様な形で床へと身体を寝そべらせた!
 「命中! 神のなり損ないダウンッ!!」
 「やりましたねっ!!」
 「流石エルライナ様です!」
 周りにいる人達が喜びの声を上げているが、俺はスコープから目を離さない。
 「それよりも! リヴァイスの方はどうなっているんですか?」
 「あっ!? ああ! そうでした! リヴァイスは・・・・・・右側の縁近くにいます!」
 影の者達が話した方向にバレット M107A2 を向けて見てみると、リヴァイスが縁に手を掛けながら立ち上がっている。どうやら相当ダメージを蓄積しているみたいだ。
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 「それが出来なかったら?」
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 「も、もう化け物みたくなっています」
 俺達がそんなやり取りをしていると、そのポッカリ空いた腹部から煙が出て来てゆっくりと穴を埋めて行くのを見て、俺は驚愕してしまった。
 リヴァイス自身も、この事を把握していなかったみたいで俺と同じ様に驚いた表情を見せていた。
 再生しているのかっ!?
 「マズイ! 再生を止めないと!!」
 そう言うと、また狙いを神のなり損ないに定めてトリガーを引き絞り弾丸を発射させた!
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 「・・・・・・え? なんで?」
  俺がそう呟いた瞬間、神のなり損ないは身体を小刻みに震わせて始めた!
 「一体なにをするつもりなのですか?」
 「分からない! でも嫌な予感がするのは確かだよ!」
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