クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第29話
 肩身の狭い思いをしながらカレーを食べ終わった俺は、全員分の食べ終わった皿を洗おうとしたのだが、ネネちゃんに止められた。
 「お姉様。お皿洗いは私がやります」
 「いやいや、ネネちゃんだけに負担をかけるわけにはいかないから、私も洗うよ」
 俺がそう言うと、ネネちゃんは目を輝かせる。
 「流石お姉様! 何処かの誰かさん達とは違って、他の人のことを思いやる気持ちがあるのですね! それに比べてこの人達は・・・・・・」
 なにか言いたげな感じで、リズリナさん達の方に顔を向ける。
 「私はお料理を手伝いました!」
 うん、リズリナさんは料理を手伝ってくれたね。
 「あ、いやぁ〜・・・・・・私は料理得意じゃないからぁ」
 エイミーさんが言っている理由は分かる。
 「それに味見係りでもあるから」
 味見係り!? 味見は作っている張本人だけで良いじゃん!
 「ジィー・・・・・・」
 ネネちゃんは二人に対して、それで良いの? と言いたそうな目で見つめるが、見つめられているエイミーさんとミュリーナさんは目を逸らした。
 「まぁまぁネネちゃん。早くそのお皿を洗おう」
 「そうですね、お姉様」
 良かった。ネネを説得出来たぁ!
 そう思いながらネネちゃんと共に近くの川へと向かい、バケツの中に川の水を汲んだ後に自然に優しい洗剤を入れてかき混ぜた。
 「ネネちゃん。お皿とスプーンをこの中に入れてちょうだい」
 「分かりました!」
 ネネちゃんはそう言うと、食器をバケツの中にポイポイ入れる。
 「お姉様、出来ました!」
 「うん、それじゃあ私が今入れた食器を洗うから、ネネちゃんは洗い流してちょうだい」
 「はい、お姉様!」
 俺は汚れを取った食器をネネちゃんに渡すという作業を始める。
 「・・・・・・フフッ」
 「ん?」
 今、ネネちゃん笑った?
 そう思いながらネネちゃんの方に顔を向けると、笑顔で作業をしていた。
 「ん? どうかされました?」
 「あ、いやぁ・・・・・・ネネちゃんが楽しそうだなぁ〜って思ったからついね」
 「お姉様とこうして一緒にいるのは楽しいですよ」
 「一緒にいるだけで楽しいかぁ」
 前世の世界では、そう思ってくれる人がいなかったし、なによりも俺自身が生きる価値を見出せなかったから、そう思ってもいなかった。
 「お姉様? 手が止まってますよ」
 「ん? ああ、ゴメンね」
 ネネちゃんに謝ると作業を再開した。
 本来ならば両親が生きていれば楽しい事があるんだ。 と教える立場なのに、あの両親と来たら俺をほったらかして弟ばかり見ていたし、ましてや俺を目の敵の様にしていたからなぁ・・・・・・今思えば病気じゃないの? と言えるほどおかしい人達だったんだよな。
 まぁ、もう亡くなっているし、なによりも会う事はないのだから気にする事はないよな。
 「お姉様」
 「ん? なに、ネネちゃん?」
 「お姉様は私と一緒にいて楽しくないのですか?」
 ヤバッ!? ネネちゃんを不安にさせちゃったかもしれない。
 「楽しいよ。ちょっと昔の事を思い出しただけだからね」
 「そう・・・・・・ですか」
 「そうそう。あ! 私がお皿を持つから、スプーンの方お願いね」
 「お姉様はすぐに重い方を持とうとする。こういう時は半分づつ持つのが当たり前です」
 「あ、それなら半分任せちゃおうかな」
 「はい、お任せください!」
 ニコニコ笑顔でいるネネちゃんに食器の半分を渡して、来た道を歩いて行く。
 そうだよ。ツラかった昔の事を思い出したって意味はない。今を生きて行こう。
 俺は鼻歌を歌いながら側で歩くルルちゃんと共に、キャンプ地に向けて歩いて行くのだった。
 「お帰り二人共」
 「ただ今! ってあれ? リズリナさんは、どこに行ったんですか?」
 リズリナなら向こうでエイド隊長と明日作戦の情報共有をしているわよ。
 ああ、明日自分の舞台がどう動くか確認しているんだな。
 「因みにエルライナ。アナタ自身は影の者達と一緒に行動するみたいね」
 「どうしてですか?」
 「偵察をして情報を送って貰いたいみたいよ」
 「それで、私達がピンチの時は駆けつけて欲しいって話よ」
 まぁ、俺向きといえば俺向きだな。
 「分かりました・・・・・・って、もしかしてエイミーさん達は、その報告を任されたんですか?」
 「ええそうよ」
 なら先に上からの伝言とか言って欲しかった。
 そんな事を思っていたら、エイミーさんが俺に抱きついて来た。
 えっ!? いきなりどうしたんだ?
 「エイミーさん。私に抱きついて来てどうしたんですか?」
 「・・・・・・ちょっと元気を貰いたくてね」
 もしかして、恐がっているのか?
 「ちょっとエイミー! ズルいわよ!」
 そう言うと今度はリズリナさんが抱きついて来た。
 「私も幸運の女神から元気を貰うわぁ〜!」
 幸運の女神?
 「それって、私の事ですか?」
 「そうよ。他に誰がいるのよ」
 いつの間にあだ名が増えたんだよ・・・・・・。
 そんな事を思っていたら、今度はリズリナさんが後ろから抱きついて来た。
 「え、えっとぉ〜・・・・・・どうしたんですか?」
 「みんなズルいと思ったから」
 いや、頬を膨らませながら言わないでくれよ。
 「てか、どうして私が幸運の女神なんですか?」
 「そりゃだって、魔人に対して全勝しているし、なによりも積極的戦ってるし」
 う、う〜ん・・・・・・成り行きで戦う事になっただけだし、なによりも俺しか対応出来なかっただけだったし。
 そんな事を思っていたら、ネネちゃんが俺の周りでウロチョロし始めた。
 「わ、私も抱きつきたいです!」
 「ちょっと待っててね」
 リズリナさんはそう答えるが、挑戦的な目で見つめている。絶対譲る気がない顔だ!
 「絶対譲る気がありませんよね!」
 そんな事を思っていたら、エイミーさんが俺から離れた。
 「私は充分元気を貰ったから、抱きついて良いわよ」
 「やったぁ!」
 ネネちゃんは嬉しそうな顔で俺に抱きついて来た!
 「ネネちゃん、嬉しそうだねぇ。それと、ミュリーナさん。私の胸を揉むの止めてくれますか?」
 「バレちゃった」
 いや、毎回思っているんですけど俺に胸を触っているんだから、バレるに決まっているでしょ!
 そんな事を思っていたら、今度はリズリナさんが俺の胸を触って来た。
 「リ、リズリナさん?」
 「前々から思っていたんだけど、あんまり揺れないから偽物かなぁ?  って思っていたんだけどぉ・・・・・・本物だった」
 え? 今の今まで俺の胸を偽物だと思っていたの? ヒドい!
 「それにしても、心地良い手触り。ミュリーナさんが夢中になるのも分かります」
 「そうでしょ? このまま揉みながら歩きたいぐらいね」
 そこまでやったら変質者になるから、やらないで欲しい。
 「お姉様、今夜は私と一緒に寝てくれますか?」
 あらま、それは願ったり叶ったりだよ。
 「良いよ」
 それに明日一緒に行動するから、そうした方が良いと俺は思う。
 「ちょっと! それはダメッ!!」
 「そうよ! 私達だって寝たいわ!」
 え? これはハーレムなの? ハーレム状態って認知で大丈夫なんだよね?
 「お前達、なにを言っているんだ? エイミー、お前達はリードガルム騎士団と共に行動するのだから、騎士団と共にいる決まっているだろう!」
 「あ、グエルさん! いつの間に来ていたんですか?」
 「今来た。お前達、俺と一緒に騎士団のテントに来い!」
 「「「ええ〜っ!?」」」
 嫌そうな顔にしてブーブー文句を言っているリズリナさん達。その様子を見たグエルさんは怒った表情を見せる。
 「当たり前だろう! 十分楽しんだんだから、文句を言わず俺について来い!」
 「「「・・・・・・はい」」」
 ミュリーナさん達はそう返事をすると、ションボリした顔でグエルさん達にいついて行くのであった。
 「お姉様。お皿洗いは私がやります」
 「いやいや、ネネちゃんだけに負担をかけるわけにはいかないから、私も洗うよ」
 俺がそう言うと、ネネちゃんは目を輝かせる。
 「流石お姉様! 何処かの誰かさん達とは違って、他の人のことを思いやる気持ちがあるのですね! それに比べてこの人達は・・・・・・」
 なにか言いたげな感じで、リズリナさん達の方に顔を向ける。
 「私はお料理を手伝いました!」
 うん、リズリナさんは料理を手伝ってくれたね。
 「あ、いやぁ〜・・・・・・私は料理得意じゃないからぁ」
 エイミーさんが言っている理由は分かる。
 「それに味見係りでもあるから」
 味見係り!? 味見は作っている張本人だけで良いじゃん!
 「ジィー・・・・・・」
 ネネちゃんは二人に対して、それで良いの? と言いたそうな目で見つめるが、見つめられているエイミーさんとミュリーナさんは目を逸らした。
 「まぁまぁネネちゃん。早くそのお皿を洗おう」
 「そうですね、お姉様」
 良かった。ネネを説得出来たぁ!
 そう思いながらネネちゃんと共に近くの川へと向かい、バケツの中に川の水を汲んだ後に自然に優しい洗剤を入れてかき混ぜた。
 「ネネちゃん。お皿とスプーンをこの中に入れてちょうだい」
 「分かりました!」
 ネネちゃんはそう言うと、食器をバケツの中にポイポイ入れる。
 「お姉様、出来ました!」
 「うん、それじゃあ私が今入れた食器を洗うから、ネネちゃんは洗い流してちょうだい」
 「はい、お姉様!」
 俺は汚れを取った食器をネネちゃんに渡すという作業を始める。
 「・・・・・・フフッ」
 「ん?」
 今、ネネちゃん笑った?
 そう思いながらネネちゃんの方に顔を向けると、笑顔で作業をしていた。
 「ん? どうかされました?」
 「あ、いやぁ・・・・・・ネネちゃんが楽しそうだなぁ〜って思ったからついね」
 「お姉様とこうして一緒にいるのは楽しいですよ」
 「一緒にいるだけで楽しいかぁ」
 前世の世界では、そう思ってくれる人がいなかったし、なによりも俺自身が生きる価値を見出せなかったから、そう思ってもいなかった。
 「お姉様? 手が止まってますよ」
 「ん? ああ、ゴメンね」
 ネネちゃんに謝ると作業を再開した。
 本来ならば両親が生きていれば楽しい事があるんだ。 と教える立場なのに、あの両親と来たら俺をほったらかして弟ばかり見ていたし、ましてや俺を目の敵の様にしていたからなぁ・・・・・・今思えば病気じゃないの? と言えるほどおかしい人達だったんだよな。
 まぁ、もう亡くなっているし、なによりも会う事はないのだから気にする事はないよな。
 「お姉様」
 「ん? なに、ネネちゃん?」
 「お姉様は私と一緒にいて楽しくないのですか?」
 ヤバッ!? ネネちゃんを不安にさせちゃったかもしれない。
 「楽しいよ。ちょっと昔の事を思い出しただけだからね」
 「そう・・・・・・ですか」
 「そうそう。あ! 私がお皿を持つから、スプーンの方お願いね」
 「お姉様はすぐに重い方を持とうとする。こういう時は半分づつ持つのが当たり前です」
 「あ、それなら半分任せちゃおうかな」
 「はい、お任せください!」
 ニコニコ笑顔でいるネネちゃんに食器の半分を渡して、来た道を歩いて行く。
 そうだよ。ツラかった昔の事を思い出したって意味はない。今を生きて行こう。
 俺は鼻歌を歌いながら側で歩くルルちゃんと共に、キャンプ地に向けて歩いて行くのだった。
 「お帰り二人共」
 「ただ今! ってあれ? リズリナさんは、どこに行ったんですか?」
 リズリナなら向こうでエイド隊長と明日作戦の情報共有をしているわよ。
 ああ、明日自分の舞台がどう動くか確認しているんだな。
 「因みにエルライナ。アナタ自身は影の者達と一緒に行動するみたいね」
 「どうしてですか?」
 「偵察をして情報を送って貰いたいみたいよ」
 「それで、私達がピンチの時は駆けつけて欲しいって話よ」
 まぁ、俺向きといえば俺向きだな。
 「分かりました・・・・・・って、もしかしてエイミーさん達は、その報告を任されたんですか?」
 「ええそうよ」
 なら先に上からの伝言とか言って欲しかった。
 そんな事を思っていたら、エイミーさんが俺に抱きついて来た。
 えっ!? いきなりどうしたんだ?
 「エイミーさん。私に抱きついて来てどうしたんですか?」
 「・・・・・・ちょっと元気を貰いたくてね」
 もしかして、恐がっているのか?
 「ちょっとエイミー! ズルいわよ!」
 そう言うと今度はリズリナさんが抱きついて来た。
 「私も幸運の女神から元気を貰うわぁ〜!」
 幸運の女神?
 「それって、私の事ですか?」
 「そうよ。他に誰がいるのよ」
 いつの間にあだ名が増えたんだよ・・・・・・。
 そんな事を思っていたら、今度はリズリナさんが後ろから抱きついて来た。
 「え、えっとぉ〜・・・・・・どうしたんですか?」
 「みんなズルいと思ったから」
 いや、頬を膨らませながら言わないでくれよ。
 「てか、どうして私が幸運の女神なんですか?」
 「そりゃだって、魔人に対して全勝しているし、なによりも積極的戦ってるし」
 う、う〜ん・・・・・・成り行きで戦う事になっただけだし、なによりも俺しか対応出来なかっただけだったし。
 そんな事を思っていたら、ネネちゃんが俺の周りでウロチョロし始めた。
 「わ、私も抱きつきたいです!」
 「ちょっと待っててね」
 リズリナさんはそう答えるが、挑戦的な目で見つめている。絶対譲る気がない顔だ!
 「絶対譲る気がありませんよね!」
 そんな事を思っていたら、エイミーさんが俺から離れた。
 「私は充分元気を貰ったから、抱きついて良いわよ」
 「やったぁ!」
 ネネちゃんは嬉しそうな顔で俺に抱きついて来た!
 「ネネちゃん、嬉しそうだねぇ。それと、ミュリーナさん。私の胸を揉むの止めてくれますか?」
 「バレちゃった」
 いや、毎回思っているんですけど俺に胸を触っているんだから、バレるに決まっているでしょ!
 そんな事を思っていたら、今度はリズリナさんが俺の胸を触って来た。
 「リ、リズリナさん?」
 「前々から思っていたんだけど、あんまり揺れないから偽物かなぁ?  って思っていたんだけどぉ・・・・・・本物だった」
 え? 今の今まで俺の胸を偽物だと思っていたの? ヒドい!
 「それにしても、心地良い手触り。ミュリーナさんが夢中になるのも分かります」
 「そうでしょ? このまま揉みながら歩きたいぐらいね」
 そこまでやったら変質者になるから、やらないで欲しい。
 「お姉様、今夜は私と一緒に寝てくれますか?」
 あらま、それは願ったり叶ったりだよ。
 「良いよ」
 それに明日一緒に行動するから、そうした方が良いと俺は思う。
 「ちょっと! それはダメッ!!」
 「そうよ! 私達だって寝たいわ!」
 え? これはハーレムなの? ハーレム状態って認知で大丈夫なんだよね?
 「お前達、なにを言っているんだ? エイミー、お前達はリードガルム騎士団と共に行動するのだから、騎士団と共にいる決まっているだろう!」
 「あ、グエルさん! いつの間に来ていたんですか?」
 「今来た。お前達、俺と一緒に騎士団のテントに来い!」
 「「「ええ〜っ!?」」」
 嫌そうな顔にしてブーブー文句を言っているリズリナさん達。その様子を見たグエルさんは怒った表情を見せる。
 「当たり前だろう! 十分楽しんだんだから、文句を言わず俺について来い!」
 「「「・・・・・・はい」」」
 ミュリーナさん達はそう返事をすると、ションボリした顔でグエルさん達にいついて行くのであった。
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