クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第26話
 プチお茶会の後片付けをしている最中に、リードガルム王国軍が着いたがぁ・・・・・・。
 「リズリナさん。機嫌直して」
 「フンッ!?」
 俺がそう言ったらそっぽを向いてしまった。なんでこうなっているのか簡単に説明すると、プチお茶会の後片付けする様子を見てこうなりました。
 「リズリナさん。クッキー食べる?」
 「私は食べ物に釣られるほど子供じゃないです!」
 そう言うと俺の手からクッキーを奪い取り、口の中へと運んだ。
 怒っていても食い意地は変わらないみたいだ。
 「あの、リズリナさん・・・・・・どうしたら許してくれます?」
 「私にもエルちゃんの手料理を作って貰うのと、今日の夜は一緒に寝る」
 「夕ご飯と添い寝ですね。構いませんよ」
 それぐらいで許して貰えるなら安いもの……いや、むしろご褒美です!
 「ホント、リズリナはエルライナの事が大好きね。いっその事結婚しちゃえば?」
 「結婚かぁ・・・・・・同性婚は認められてないから無理ですよ。でも同じ夫と結婚すれば問題解決出来そう!」
 俺にはリズリナさんがヒモになりそうな未来しか見えないんですけどぉ!
 そんな事を思っていたら、エイミーさんがリズリナさんに近づいて意地悪そうな顔で話し始める。
 「そうねぇ〜・・・・・・その夫になる人の目星はついているのかしら?」
 「う〜ん・・・・・・安定的なところを考えると、副団長のベイガー辺りが良いと思う?」
 「どんな女性でも相手してくれるキースじゃダメなの?」
 「キースは論外!」
 うんそうだね。リズリナさんの言う通り、キースさんは論外だよ。
 「キースを推してるのでしたら、エイミーさんがキースさんと結婚すれば良いじゃないですか?」
 「ああ〜・・・・・・私はキースは好みじゃないから無理よ」
 ここにいる全員は、キースさんは無理の様だ。
 「それはちょっと困りましたねぇ。僕のどこがいけないのか、教えて頂けませんか?」
 「うわっ!?」
 噂をすれば出て来たよ! しかも久しぶりな気がする。
 「女たらしなところ」
 「馴れ馴れしい口説き方」
 「二人共ハッキリ言うね!」
 「キースだったら、これぐらい言っても傷つかないわよ」
 肩をすくめて、やれやれと言いたそうな顔をしているキースさんを見て、エイミーさんの言う通りかもしれないと思った。
 「それよりも、各国の責任者達がキミの事を呼んでいるよ」
 「え? 私を?」
 「なんでも、明日砦の方に侵攻する予定だから、作戦会議に参加して貰いたいそうだよ」
 「作戦会議・・・・・・」
 つまり、魔人と戦って来た俺なら参考になると思ったんだと思うな。
 「今すぐですか?」
 「ああ、なるべく早く来て欲しいって言ってたから、今すぐに行った方が良いと思うよ」
 まぁ作戦に費やす時間が長い方が良いに決まっている。
 「今から行くので、案内よろしくお願いします」
 「うん、分かった。ついて来て」
 「それじゃあ二人共、行って来ます!」
 「気をつけてね!」
 「変な人に絡まれない様にね!」
 変な人って・・・・・・この場にいるのか?
 そんな事を思いながらキースさんの後について行くと、周りよりも大きなテントにたどり着いた。
 「ここの中に各国の責任者達が集まっているよ。エルライナを連れて来た。通してくれ」
 キースさんが入り口に立っていた兵士そう言ったら、兵士は頭を下げた後に退いてくれた。
 キースさんって、偉い立場の人だったけ?
 「僕はここから先には入れないから、エルライナだけで行って」
 まぁキースさんにも立場ってのがあるからなぁ。無理はさせられないよなぁ。
 「分かりました。キースさん、案内ありがとうございました!」
 「うん、また今度デートしようね」
 「もうしません!」
 俺はキースさんを一喝した後、テントの中へと入って行く。
 「ようやく来たか」
 各国の代表者達が俺の事を待っていたのか、なんとも言えない雰囲気で俺を見つめてくる。
 なに、この場違いな雰囲気は?
 「お、遅くなってしまい、申し訳ありません!」
 「良い良い、急に呼び出したのは私達の方なのだからな」
 「それに我々はキミの事を頼りしている立場でもあるから、多少の無礼は目を瞑るさ」
 おお、流石各国の代表! 心が広い!
 「それで、話し合いの方はどこまで進んだのですか?」
 「魔国の負傷者達は、動ける者は戦闘に参加する事になった。そして、どの部隊が先行するのか話し合っているところだ」
 先行部隊を決めているって感じですかぁ・・・・・・。
 「私としては、先行部隊を送る前に偵察部隊を送って状況把握してからの方が、良いと思っております」
 俺の言葉に各国の代表は、お互いの顔を見つめ合って困惑している。
 「・・・・・・いや、我々は魔国の影の者達から地形から敵の人数。ルートまで充分と言えるほどの情報を貰っているから平気だろう。なぁ?」
 一人がそう言うと、他の人達も頷いた。
 「・・・・・・水を差す様で申し訳ないのですが、私は不十分だと思っております」
 「それはどうしてだ?」
 「私が魔人と戦った中で、用意周到で頭のキレる魔人がいたんです。恐らくその魔人が、なにか手を打ってくると思っております」
 リヴァイスなら、今の状況を気づいている可能性もあるからな。
 「う〜む・・・・・・なるほど。彼女が言う事は一理あるな」
 「なぜそう思う?」
 「魔国が襲われた時、年密に練っていたような策で我々を翻弄して来たのを覚えている」
 この人もしかして、魔国が魔人に襲撃された時にいたのか?
 「やはり彼女は言う事が違いますなぁ」
 「エルライナの意見を取り入れて、作戦会議のやり直しをしましょうか」
 「そうしましょうか!」
 こうして、俺が加わった状態で作戦会議がやり直された。
 「この森の部分、奇襲に最適な場所だと思いませんか?」
 「ああ、そうだな。ここを通って行くと仮定して考えると、この少し高くなっている岩場が偵察に向いていると思わないか?」
 「左様。やはりだいぶ前の砦と言えど健全な様ですな」
 「ああ、資料によると戦争時の帝国は、この場所を最重要地点と考えていたらしいから、強固な砦を作ったと言われているのだ」
 ここ一体の地図を見る限りじゃ、取られて不利になる様には見えない。
 「ここに作った理由が、鉱山ぐらいしか思いつかない・・・・・・」
 「エルライナさん。かつての帝国が重要にしていた理由がしりたいのか?」
 「え? まぁ・・・・・・」
 「まぁ、昔の事だから簡単に答えられるな。三国で争っていた時の大きな道が、ここしかなかったんだ」
 「道?」
 しかも大きな道。
 「ほらここ。今では複数の道があるからそれぞれ行きたい方面に行けるだろう? ここ辺りは後から作られた道なのだよ」
 じゃあ、本当にこの大きな道一本しかなかったのか?
 「物資を運んだり、進軍出来る道がここしかなかったと考えると最重要地点と捉えれますね」
 「うむ・・・・・・彼女は本当に兵士じゃないのか?」
 「ああ、喉から手が出るほど欲しいんだが、追求したりしたら逃げられそうだから・・・・・・」
 リードガルム国王がそう言うと、他の国の人達は納得した様な顔をする。
 「兎にも角にも作戦は決まったから、今日は解散する事にしよう」
 「そうですな。一応確認致すが、進軍をする時刻は明日の明朝でよろしいのすね」
 「ああ、偵察隊の情報を聞きながら進軍するかどうか決める」
 「ダメそうだったら、他の手を考えるしかないな」
 「左様。とにかく相手に逃げられない様に本拠地を囲う他ないだろうな。では解散」
 その言葉と共に、各国の代表達はテントを出て行った。
 明日進軍かぁ・・・・・・なにも起きなければ良いんだけどな。
 俺も不安を抱えながら、テントを出たのであった。 
 「リズリナさん。機嫌直して」
 「フンッ!?」
 俺がそう言ったらそっぽを向いてしまった。なんでこうなっているのか簡単に説明すると、プチお茶会の後片付けする様子を見てこうなりました。
 「リズリナさん。クッキー食べる?」
 「私は食べ物に釣られるほど子供じゃないです!」
 そう言うと俺の手からクッキーを奪い取り、口の中へと運んだ。
 怒っていても食い意地は変わらないみたいだ。
 「あの、リズリナさん・・・・・・どうしたら許してくれます?」
 「私にもエルちゃんの手料理を作って貰うのと、今日の夜は一緒に寝る」
 「夕ご飯と添い寝ですね。構いませんよ」
 それぐらいで許して貰えるなら安いもの……いや、むしろご褒美です!
 「ホント、リズリナはエルライナの事が大好きね。いっその事結婚しちゃえば?」
 「結婚かぁ・・・・・・同性婚は認められてないから無理ですよ。でも同じ夫と結婚すれば問題解決出来そう!」
 俺にはリズリナさんがヒモになりそうな未来しか見えないんですけどぉ!
 そんな事を思っていたら、エイミーさんがリズリナさんに近づいて意地悪そうな顔で話し始める。
 「そうねぇ〜・・・・・・その夫になる人の目星はついているのかしら?」
 「う〜ん・・・・・・安定的なところを考えると、副団長のベイガー辺りが良いと思う?」
 「どんな女性でも相手してくれるキースじゃダメなの?」
 「キースは論外!」
 うんそうだね。リズリナさんの言う通り、キースさんは論外だよ。
 「キースを推してるのでしたら、エイミーさんがキースさんと結婚すれば良いじゃないですか?」
 「ああ〜・・・・・・私はキースは好みじゃないから無理よ」
 ここにいる全員は、キースさんは無理の様だ。
 「それはちょっと困りましたねぇ。僕のどこがいけないのか、教えて頂けませんか?」
 「うわっ!?」
 噂をすれば出て来たよ! しかも久しぶりな気がする。
 「女たらしなところ」
 「馴れ馴れしい口説き方」
 「二人共ハッキリ言うね!」
 「キースだったら、これぐらい言っても傷つかないわよ」
 肩をすくめて、やれやれと言いたそうな顔をしているキースさんを見て、エイミーさんの言う通りかもしれないと思った。
 「それよりも、各国の責任者達がキミの事を呼んでいるよ」
 「え? 私を?」
 「なんでも、明日砦の方に侵攻する予定だから、作戦会議に参加して貰いたいそうだよ」
 「作戦会議・・・・・・」
 つまり、魔人と戦って来た俺なら参考になると思ったんだと思うな。
 「今すぐですか?」
 「ああ、なるべく早く来て欲しいって言ってたから、今すぐに行った方が良いと思うよ」
 まぁ作戦に費やす時間が長い方が良いに決まっている。
 「今から行くので、案内よろしくお願いします」
 「うん、分かった。ついて来て」
 「それじゃあ二人共、行って来ます!」
 「気をつけてね!」
 「変な人に絡まれない様にね!」
 変な人って・・・・・・この場にいるのか?
 そんな事を思いながらキースさんの後について行くと、周りよりも大きなテントにたどり着いた。
 「ここの中に各国の責任者達が集まっているよ。エルライナを連れて来た。通してくれ」
 キースさんが入り口に立っていた兵士そう言ったら、兵士は頭を下げた後に退いてくれた。
 キースさんって、偉い立場の人だったけ?
 「僕はここから先には入れないから、エルライナだけで行って」
 まぁキースさんにも立場ってのがあるからなぁ。無理はさせられないよなぁ。
 「分かりました。キースさん、案内ありがとうございました!」
 「うん、また今度デートしようね」
 「もうしません!」
 俺はキースさんを一喝した後、テントの中へと入って行く。
 「ようやく来たか」
 各国の代表者達が俺の事を待っていたのか、なんとも言えない雰囲気で俺を見つめてくる。
 なに、この場違いな雰囲気は?
 「お、遅くなってしまい、申し訳ありません!」
 「良い良い、急に呼び出したのは私達の方なのだからな」
 「それに我々はキミの事を頼りしている立場でもあるから、多少の無礼は目を瞑るさ」
 おお、流石各国の代表! 心が広い!
 「それで、話し合いの方はどこまで進んだのですか?」
 「魔国の負傷者達は、動ける者は戦闘に参加する事になった。そして、どの部隊が先行するのか話し合っているところだ」
 先行部隊を決めているって感じですかぁ・・・・・・。
 「私としては、先行部隊を送る前に偵察部隊を送って状況把握してからの方が、良いと思っております」
 俺の言葉に各国の代表は、お互いの顔を見つめ合って困惑している。
 「・・・・・・いや、我々は魔国の影の者達から地形から敵の人数。ルートまで充分と言えるほどの情報を貰っているから平気だろう。なぁ?」
 一人がそう言うと、他の人達も頷いた。
 「・・・・・・水を差す様で申し訳ないのですが、私は不十分だと思っております」
 「それはどうしてだ?」
 「私が魔人と戦った中で、用意周到で頭のキレる魔人がいたんです。恐らくその魔人が、なにか手を打ってくると思っております」
 リヴァイスなら、今の状況を気づいている可能性もあるからな。
 「う〜む・・・・・・なるほど。彼女が言う事は一理あるな」
 「なぜそう思う?」
 「魔国が襲われた時、年密に練っていたような策で我々を翻弄して来たのを覚えている」
 この人もしかして、魔国が魔人に襲撃された時にいたのか?
 「やはり彼女は言う事が違いますなぁ」
 「エルライナの意見を取り入れて、作戦会議のやり直しをしましょうか」
 「そうしましょうか!」
 こうして、俺が加わった状態で作戦会議がやり直された。
 「この森の部分、奇襲に最適な場所だと思いませんか?」
 「ああ、そうだな。ここを通って行くと仮定して考えると、この少し高くなっている岩場が偵察に向いていると思わないか?」
 「左様。やはりだいぶ前の砦と言えど健全な様ですな」
 「ああ、資料によると戦争時の帝国は、この場所を最重要地点と考えていたらしいから、強固な砦を作ったと言われているのだ」
 ここ一体の地図を見る限りじゃ、取られて不利になる様には見えない。
 「ここに作った理由が、鉱山ぐらいしか思いつかない・・・・・・」
 「エルライナさん。かつての帝国が重要にしていた理由がしりたいのか?」
 「え? まぁ・・・・・・」
 「まぁ、昔の事だから簡単に答えられるな。三国で争っていた時の大きな道が、ここしかなかったんだ」
 「道?」
 しかも大きな道。
 「ほらここ。今では複数の道があるからそれぞれ行きたい方面に行けるだろう? ここ辺りは後から作られた道なのだよ」
 じゃあ、本当にこの大きな道一本しかなかったのか?
 「物資を運んだり、進軍出来る道がここしかなかったと考えると最重要地点と捉えれますね」
 「うむ・・・・・・彼女は本当に兵士じゃないのか?」
 「ああ、喉から手が出るほど欲しいんだが、追求したりしたら逃げられそうだから・・・・・・」
 リードガルム国王がそう言うと、他の国の人達は納得した様な顔をする。
 「兎にも角にも作戦は決まったから、今日は解散する事にしよう」
 「そうですな。一応確認致すが、進軍をする時刻は明日の明朝でよろしいのすね」
 「ああ、偵察隊の情報を聞きながら進軍するかどうか決める」
 「ダメそうだったら、他の手を考えるしかないな」
 「左様。とにかく相手に逃げられない様に本拠地を囲う他ないだろうな。では解散」
 その言葉と共に、各国の代表達はテントを出て行った。
 明日進軍かぁ・・・・・・なにも起きなければ良いんだけどな。
 俺も不安を抱えながら、テントを出たのであった。 
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