クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第2話
 「ズルい! だったら私もここに住む!」
 「じゃあ、私も!」
 エイミーさんとリュミーナさんは、それぞれ手を上げながら言うので頭を抱えてしまった。
 ほらぁ〜、こうなるから嫌だったんだよ。
 そう、こうなってしまったのは、エイミーさん達に全部話したリズリナさんのせいなのだ。
 「ところでエルちゃん。ここに何人住めるの?」
 「私一人だけです」
 「三人同居ぐらいは、いけそうな気がするわね」
 おい。俺の話を無視するなよ。しかもなんだよ、そのキラキラした目は? 住んで良いよ。って言葉を待ってようにしかみえないって。
 そんなことを思っていたら、ミュリーナさんがキッチンから戻って来た。
 「エルライナのお家に住むのは良いけど、もし結婚したらどうするの?」
 「「あっ!?」」
 二人はそのことを考えていなかったみたいだ。
 「確かに。今のところは、魔人の方で精一杯なのよね。もしかしたら戦いが終わったら、即座に結婚を・・・・・・」
 「その予定は今のところありませんよ」
 良い人というか、男のとしての気持ちを持っているから、現段階では男性と結婚が出来そうにないし、結婚をしたらしたで問題になりそうだし。
 「う〜ん。エルちゃんなら、良い人が見つかりそうな気がするんだけどなぁ〜」
 「あれ? そう言えば、エルライナって男性と付き合った事あるの?」
 「ないですよ。日頃から鍛える事に夢中になっていましたらから」
 つーか、あの頃は自暴自棄気味だったし、なによりも自分が夢中になれる事を集中して嫌な事を忘れようとしていたところもあった。
 後、勘違いされない用に言っておくけど、転生する前は男でノーマルだったので同性には興味はなかった。
 「そうなのぉ。まぁエルライナらしいわね」
 「エイミーだって同じ感じだったじゃないの」
 「そうだねぇ〜。エイミーさんのお父さんが、あんな・・・・・・」
 「それ以上言わないで!」
 ああ、エイミーさんのトラウマを思い出させるとは。
 「リズリナさん」
 「いつもの事だから気にしなくて良いよ」
 これがいつもの事なのか?
 今にも泣きそうなエイミーさんの顔を見つめながら、そう思っているとミュリーナさんがお茶を入れて来た。
 「あ、ありがとうございます」
 「お礼なんて言わなくても良いわよ。それよりも、リズリナは良い人がいるのかしら?」
 「いますよ。彼氏が」
 「「「ええっ!?」」」
 俺の知らない間にリズリナさんが、どこかの誰かと付き合っていただとぉ!
驚いている俺達を尻目に、リズリナさんは自慢げに胸を張って話し始める。
 「みんなには黙っていましたが、良い人を見つけちゃいました!」
 「それって誰?」
 「そぉ〜・れぇ〜・はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・エルちゃんです!」
 そう言いながら俺の身体に抱き付いて来た。
 「エルちゃんは私のお嫁さんなのです!」
 は? なんで俺がリズリナさんのお嫁になってるの?
 「エルちゃんと結婚すればぁ〜、将来安泰だしぃ〜、なによりもエルちゃんが大好きだからねぇ〜」
 これって、リズリナさんの悪ノリって考えていれば良いのかな?
 「ズルいわ! じゃあ私もエルライナと結婚する!」
 「私もぉ!!」
 2人はそう言って俺に抱き付いて来て、互いを睨み合う。
 「私が先に結婚を言ったんだから、私が結婚するの!」
 「リズリナってばズルい! 私だってこのお家に住みたい!」
 「アナタ達、結局この家が目当てじゃない! 一番スキンシップを取ってる私がエルライナの結婚相手に相応しいはずよ!」
 「「絶対ウソよ!」」
 ハーレム状態なんだけど、この家が目当てなところがあるから喜べねぇよ。つーかミュリーナさん。どさくさに紛れて俺の胸を揉まないでくださいね!
 「三人共なにをやっているんだ?」
 「あっ、お母さん」
 ラミュールさんの乱入により、全員ピタリと止まった。
 「ラミュールさん。ノックぐらいしてから入って来てくださいよ」
 「気がつかないお前の方が悪い。それよりも、お前達はなにをしているんだ?」
 「えっとぉ〜・・・・・・おふざけなので気にしないでね。お母さん」
 ミュリーナさんの言葉に、リズリナさんとエイミーさんは うんうん。 と頷いた。
 「・・・・・・そうか。お前達がエルライナと結婚して、この家に住もうとしている事に関しては、どうでも良い」
 「「「ッ!?」」」
 どうやら最初っから知っていたみたいだ。
 「一応、お前に書類を渡しに来た。これに目を通しておいてくれ」
 「はぁ。どうも、ありがとうございます」
 そうお礼を言って書類を受け取り、目を通していく。
 あの神様に似た者の正体に、どう対処するのか。それに残りの魔人がリヴァイスだけで・・・・・・ん?
 「ラミュールさん。これって、どういう事ですか?」
 「これって、なんの事だ?」
 「いや、ここに書かれている事です」
 そう言って書類を差し出して見せてみたら、ミュリーナさんが覗き込んで来た。
 「どれどれ・・・・・・えっ!?  あの迷惑勇者達が今回の作戦に参加するかもしれないの?」
 「そうだ。検討中だから、返事をしていない」
 「まぁ考えるよねぇ」
 俺や自国でなにをして来たのか、知れ渡っているからさ。
 「話によると、今回は向こうの申し出で全員強制参加させるらしいんだ」
 せめて参加型にしてくれれば良かった。
 「まぁ、今は人手が欲しい状態だから、なんとも言えませんね」
 「ああ、でもやる気になっている者達もいるらしいからな」
 「やる気になっている者達・・・・・・あっ!?」
 もしかしたら、青野くん達の事かな。
 「とにかく、その資料に目を通しておいてくれ」
 「何処へ行くんですか?」
 「仕事の続きをしにギルドに戻るんだ」
 ああ、仕事の途中で来たんですか。ご苦労様です。
 「それじゃあ、また」
 ミュリーナさんはそう言うと、リビングから出て行ってしまった。
 「後でちゃんと目を通しておこう」
 今は女子会を楽しみたいし。
 「・・・・・・あれ? ここに置いてあったクッキーは?」
 「え?」
 リズリナさんの言葉に反応してテーブルを見てみると、お皿に乗っかっていたクッキーがなくなっていた。
 「十枚ぐらいありましたよね? 誰か食べちゃいました?」
 「私食べてないわよ」
 「私も」
 「って言うよりも、みんなエルちゃんの側にいたから、誰かが食べようとしたら気づくよね?」
 確かに、みんな俺の方を見ていたし、なによりも一緒に書類を読んでいたから、リズリナさんの言う通り、食べようとしたら全員気づく。
 いや、まさかね。
 「ラミュールさんが全部食べた。って事はないよね?」
 「一枚や二枚ならともかく、流石のお母さんでも十枚を完食するのは無理じゃない?」
 確かに。男性だってクッキーを十枚一気に食うのは不可能だろう。
 「まぁ良いじゃない! クッキーがなくても紅茶があるんだから!」
 「そうだね!」
 まぁ話ばかりしていて、お菓子にあんまり手を出さなかったから、不要と言えば不要だったからなぁ。
 「さて、女子会の・・・・・・あら?」
 「どうしたの、ミュリーナ?」
 「私のカップの中身、少し減っている気がするわ」
 「「「えっ!?」」」
 イヤイヤイヤイヤッ!
 「気のせいじゃないんですか?」
 「そうかしらぁ? もう少し量があった気がするんだけどぉ・・・・・・気がつかなかっただけかしら?」
 首を傾げているミュリーナさんを見て、俺達はお互いの顔を見合わせた。
 いや、本当にまさかね?
 一方その頃。
 「うむ、紅茶は微妙だったが、このお菓子は美味しいな。確かリズリナが作ったんだったな。アイツも見習って貰いたいな」
 ラミュールはクッキーを食べながら、総合ギルドを目指して歩いていたのだった。
 「じゃあ、私も!」
 エイミーさんとリュミーナさんは、それぞれ手を上げながら言うので頭を抱えてしまった。
 ほらぁ〜、こうなるから嫌だったんだよ。
 そう、こうなってしまったのは、エイミーさん達に全部話したリズリナさんのせいなのだ。
 「ところでエルちゃん。ここに何人住めるの?」
 「私一人だけです」
 「三人同居ぐらいは、いけそうな気がするわね」
 おい。俺の話を無視するなよ。しかもなんだよ、そのキラキラした目は? 住んで良いよ。って言葉を待ってようにしかみえないって。
 そんなことを思っていたら、ミュリーナさんがキッチンから戻って来た。
 「エルライナのお家に住むのは良いけど、もし結婚したらどうするの?」
 「「あっ!?」」
 二人はそのことを考えていなかったみたいだ。
 「確かに。今のところは、魔人の方で精一杯なのよね。もしかしたら戦いが終わったら、即座に結婚を・・・・・・」
 「その予定は今のところありませんよ」
 良い人というか、男のとしての気持ちを持っているから、現段階では男性と結婚が出来そうにないし、結婚をしたらしたで問題になりそうだし。
 「う〜ん。エルちゃんなら、良い人が見つかりそうな気がするんだけどなぁ〜」
 「あれ? そう言えば、エルライナって男性と付き合った事あるの?」
 「ないですよ。日頃から鍛える事に夢中になっていましたらから」
 つーか、あの頃は自暴自棄気味だったし、なによりも自分が夢中になれる事を集中して嫌な事を忘れようとしていたところもあった。
 後、勘違いされない用に言っておくけど、転生する前は男でノーマルだったので同性には興味はなかった。
 「そうなのぉ。まぁエルライナらしいわね」
 「エイミーだって同じ感じだったじゃないの」
 「そうだねぇ〜。エイミーさんのお父さんが、あんな・・・・・・」
 「それ以上言わないで!」
 ああ、エイミーさんのトラウマを思い出させるとは。
 「リズリナさん」
 「いつもの事だから気にしなくて良いよ」
 これがいつもの事なのか?
 今にも泣きそうなエイミーさんの顔を見つめながら、そう思っているとミュリーナさんがお茶を入れて来た。
 「あ、ありがとうございます」
 「お礼なんて言わなくても良いわよ。それよりも、リズリナは良い人がいるのかしら?」
 「いますよ。彼氏が」
 「「「ええっ!?」」」
 俺の知らない間にリズリナさんが、どこかの誰かと付き合っていただとぉ!
驚いている俺達を尻目に、リズリナさんは自慢げに胸を張って話し始める。
 「みんなには黙っていましたが、良い人を見つけちゃいました!」
 「それって誰?」
 「そぉ〜・れぇ〜・はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・エルちゃんです!」
 そう言いながら俺の身体に抱き付いて来た。
 「エルちゃんは私のお嫁さんなのです!」
 は? なんで俺がリズリナさんのお嫁になってるの?
 「エルちゃんと結婚すればぁ〜、将来安泰だしぃ〜、なによりもエルちゃんが大好きだからねぇ〜」
 これって、リズリナさんの悪ノリって考えていれば良いのかな?
 「ズルいわ! じゃあ私もエルライナと結婚する!」
 「私もぉ!!」
 2人はそう言って俺に抱き付いて来て、互いを睨み合う。
 「私が先に結婚を言ったんだから、私が結婚するの!」
 「リズリナってばズルい! 私だってこのお家に住みたい!」
 「アナタ達、結局この家が目当てじゃない! 一番スキンシップを取ってる私がエルライナの結婚相手に相応しいはずよ!」
 「「絶対ウソよ!」」
 ハーレム状態なんだけど、この家が目当てなところがあるから喜べねぇよ。つーかミュリーナさん。どさくさに紛れて俺の胸を揉まないでくださいね!
 「三人共なにをやっているんだ?」
 「あっ、お母さん」
 ラミュールさんの乱入により、全員ピタリと止まった。
 「ラミュールさん。ノックぐらいしてから入って来てくださいよ」
 「気がつかないお前の方が悪い。それよりも、お前達はなにをしているんだ?」
 「えっとぉ〜・・・・・・おふざけなので気にしないでね。お母さん」
 ミュリーナさんの言葉に、リズリナさんとエイミーさんは うんうん。 と頷いた。
 「・・・・・・そうか。お前達がエルライナと結婚して、この家に住もうとしている事に関しては、どうでも良い」
 「「「ッ!?」」」
 どうやら最初っから知っていたみたいだ。
 「一応、お前に書類を渡しに来た。これに目を通しておいてくれ」
 「はぁ。どうも、ありがとうございます」
 そうお礼を言って書類を受け取り、目を通していく。
 あの神様に似た者の正体に、どう対処するのか。それに残りの魔人がリヴァイスだけで・・・・・・ん?
 「ラミュールさん。これって、どういう事ですか?」
 「これって、なんの事だ?」
 「いや、ここに書かれている事です」
 そう言って書類を差し出して見せてみたら、ミュリーナさんが覗き込んで来た。
 「どれどれ・・・・・・えっ!?  あの迷惑勇者達が今回の作戦に参加するかもしれないの?」
 「そうだ。検討中だから、返事をしていない」
 「まぁ考えるよねぇ」
 俺や自国でなにをして来たのか、知れ渡っているからさ。
 「話によると、今回は向こうの申し出で全員強制参加させるらしいんだ」
 せめて参加型にしてくれれば良かった。
 「まぁ、今は人手が欲しい状態だから、なんとも言えませんね」
 「ああ、でもやる気になっている者達もいるらしいからな」
 「やる気になっている者達・・・・・・あっ!?」
 もしかしたら、青野くん達の事かな。
 「とにかく、その資料に目を通しておいてくれ」
 「何処へ行くんですか?」
 「仕事の続きをしにギルドに戻るんだ」
 ああ、仕事の途中で来たんですか。ご苦労様です。
 「それじゃあ、また」
 ミュリーナさんはそう言うと、リビングから出て行ってしまった。
 「後でちゃんと目を通しておこう」
 今は女子会を楽しみたいし。
 「・・・・・・あれ? ここに置いてあったクッキーは?」
 「え?」
 リズリナさんの言葉に反応してテーブルを見てみると、お皿に乗っかっていたクッキーがなくなっていた。
 「十枚ぐらいありましたよね? 誰か食べちゃいました?」
 「私食べてないわよ」
 「私も」
 「って言うよりも、みんなエルちゃんの側にいたから、誰かが食べようとしたら気づくよね?」
 確かに、みんな俺の方を見ていたし、なによりも一緒に書類を読んでいたから、リズリナさんの言う通り、食べようとしたら全員気づく。
 いや、まさかね。
 「ラミュールさんが全部食べた。って事はないよね?」
 「一枚や二枚ならともかく、流石のお母さんでも十枚を完食するのは無理じゃない?」
 確かに。男性だってクッキーを十枚一気に食うのは不可能だろう。
 「まぁ良いじゃない! クッキーがなくても紅茶があるんだから!」
 「そうだね!」
 まぁ話ばかりしていて、お菓子にあんまり手を出さなかったから、不要と言えば不要だったからなぁ。
 「さて、女子会の・・・・・・あら?」
 「どうしたの、ミュリーナ?」
 「私のカップの中身、少し減っている気がするわ」
 「「「えっ!?」」」
 イヤイヤイヤイヤッ!
 「気のせいじゃないんですか?」
 「そうかしらぁ? もう少し量があった気がするんだけどぉ・・・・・・気がつかなかっただけかしら?」
 首を傾げているミュリーナさんを見て、俺達はお互いの顔を見合わせた。
 いや、本当にまさかね?
 一方その頃。
 「うむ、紅茶は微妙だったが、このお菓子は美味しいな。確かリズリナが作ったんだったな。アイツも見習って貰いたいな」
 ラミュールはクッキーを食べながら、総合ギルドを目指して歩いていたのだった。
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