クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第6話
 「やはり綺麗な風呂に入るとサッパリするな」
 「・・・・・・そうですねぇ〜」
 風呂に入ったお陰でスッキリはしたが、この人と一緒のせいでお風呂を楽しめなかったわ。
 「ん? どうした、そんな浮かない顔をして」
 「気にしないでください」
 風呂に入ったら、背中を洗ってくれだのなんだの色々要求してくるから、こっちは疲れたわ!
 「もう用は済んだ。だから総合ギルドに戻るとするか」
 「もう行くんですか?」
 出来れば速やかに出て行って貰いたい。 と心の中で呟くエルライナ。
 「ああ、それなりに仕事が残っているからな。帰らせて貰う」
 ラミュールさんはそう言うと、家を出て行ってしまった。
 「相変わらず勝手な人だなぁ」
 そう言った後にリビングへ戻ると、レンカさんが帰って来ていて、仕事の続きをしていたのだ。
 「レンカさん。帰って来ていたのですか?」
 「ええ、ケイティちゃんを宿に連れて行ったわよ。しかも気に入ってくれたから、しばらくの間はあそこに住み続けるそうよ」
 「そうですか」
 「落ち着いたところで商会の近くでお家を買って、そこに住む計画を立てているみたいよ」
 「へぇ〜、そうなんですかぁ」
 まだ働いてもいないのに、将来の事をを考えているとはな。
 「アナタが自宅に帰って来たのだから、私もそろそろ荷物をまとめる事を考えないとねぇ」
 「そうですね。一度で無理でしたら、何回かに分けても構いませんよ」
 「そこまで多くの荷物をここに持ち込んでないから、一回で済ませられるわよ。だから明日にでも荷物をまとめて家に帰るわ」
 「その時に、私もお手伝いをしましょうか?」
 「キオリ商会の人達でやるから大丈夫よ」
 あ、俺は不要ですか。
 「帰る途中でキオリに話をしておいたから、明日辺りにここにくるかも」
 「そうですか」
 「今日はエルライナのお家にお泊まり出来る最後の日だから、夕御飯は豪華にしちゃおうかしら?」
 「良いんじゃないですか」
 本人がそうしたいと言うのなら、そうさせるし。
 「エイミー達もアナタに会いたがっていたから、ここに呼ぼうかしら?」
 「ご、ご自由にどうぞ」
 なんかロクな事にならない気がするんだけど、まぁ気にしない気にしない!
 「じゃあ、買い物次いでに話を通してくるわねぇ〜」
 「え? あ、また出掛けるんですか?」
 「ええ、そうよ。アナタも一緒に行く?」
 う〜ん。さっきお風呂に入ったばかりだから、ゆっくりしていたいけどぉ〜・・・・・・仕方がない。
 「私も一緒に行きます」
 「じゃあ決まりね。一階の戸締りは私が見るから、二階の方をよろしくね」
 「わかりました」
 渋々と言った感じで、二階の戸締りの確認と護身用に JERICHO941 PSL とカランビットナイフを腰ベルトにつけた。
 「二階の戸締りを確認して来ました」
 「こっちもOKよ。出かけましょう」
 レンカさんと共に家の外に出てリズリナさん達が居るお城へと向かうが、その道中で食材の買い物をする為に市場に寄る。
 「あ〜、やっぱりリードガルムの方が野菜が安いですね」
 「あら、向こうの国の野菜は高かったの?」
 「はい、向こうの国で召喚された勇者達がメチャクチャな事をやっていて、色んな物の値段が高くなっていました」
 「あらそうなの」
 「はい。でも私が去る時には落ち着き始めていたので、時間が経てば値段の方も落ち着くと思いますよ」
 もう勇者達に国政に関わらせないと、王様は断言していたしね。
 「そこにある大根をください」
 「あら? エルライナもなにか料理を作る気なの?」
 「はい、お家の管理をしてくれたお礼をしようと思うので、一品ぐらいは作ろうかと」
 それにエイミーさん達が来るとなると、なにか作って欲しいって言われそうだからね。
 「ふ〜ん、私はジャガイモ一袋とレタス一つ。それに枝豆を一房頂けますか?」
 「あいよ! 全部で銅貨六枚だ!」
 「大根一個の値段は?」
 「銅貨一枚だ」
 「銅貨一枚ですね」
 そう言うと銅貨一枚を取り出したのだが、隣にいたレンカさんに手を掴まれた。
 「後二枚出しなさい」
 「なんでですか?」
 「割り勘よ。わ・り・か・ん! アナタも私の手料理を食べるんだから、それぐらいの事はしてよ」
 「なにを言ってるんですかレンカさん! アナタは高級取りでしょ? 銅貨五枚なんて易々と出せるでしょうが!」
 人間国宝が金がねぇ! なんて言わねぇよな?
 「お金はあるわよ。でも他の人に管理されていて、自由に使える事が出来ないのよぉ!」
 「管理って・・・・・・誰にお金の管理を任せているんですか?」
 「キオリよ。後、任せているんじゃなくて、管理されている状況なの」
 「ハァ? なんでまたそんな事を?」
 「以前給料を散財しまくったらキオリに怒られちゃって、キオリが管理する事になったの」
 給料を散財? そんな事をする人に見えないんだけどなぁ。
 「一応聞きますが、レンカさんは給料を一体なにに散財したのですか?」
 「生地と糸を買い込んだの」
 「そりゃあ怒りますよ」
 「だからお願い! 銅貨三枚出して! このままじゃ生活が苦しいのよぉ〜!!」
 そんな泣きそうな目で見ないでくれよ。
 「わかりましたよ。銅貨三枚出せば良いんですね」
 そう言ってから銅貨二枚を追加して屋台のおじさんに渡した。
 「ありがとう、エルライナ!」
 レンカさんもまた笑顔で銅貨三枚を財布から取り出し、おじさんに渡した。
 「毎度ありぃ〜。嬢ちゃんも大変だね」
 おじさんは苦笑いをさせながら、俺に向かってそう言って来た。
 「・・・・・・はい」
 人生で初、人間国宝に割り勘を迫られたよ。
 「さぁ、買い物も済んだ事だし。お城に向けて行くわよぉ〜」
 テンション高いなぁ〜、この人は。
 そんな事を思いながらルンルン気分のレンカさんの後をついて行き、お城までやって来たのだ。
 「あのぉ〜、レンカさん」
 「ん? どうしたのエルライナ?」
 「念の為に確認をしますが、どうやってエイミーさん達に会うんですか? それとも、門にいる人達に話を通す様に言うのですか?」
 「・・・・・・ああ〜」
 ああ〜。ってなに!? まさかと思うけど、なんの考えもなしにお城までやって来たんですかアナタは?
 「なんとかなるわよ」
 「なんともならないから、言っているんじゃないんですかぁ!」
 「ゴメンね!」
 テヘペロ☆ みたいな顔をするなよ。
 「おや? そこにいらっしゃるのは、エルライナ様ですか?」
 「え?」
 誰だろう? と思いながら振り向いみると、城の入り口を守っていた兵士がこちらにやって来ていたのだ。
 「そうです、この人がエルライナご本人です!」
 「合っているけど、私に名乗らせるのが普通ですよ!」
 「やっぱりそうでしたかぁ! 帰って来ていると耳にしていましたよ!」
 「あ、そうですかぁ」
 もう城の方に情報が回っているとは、ネット社会並みに早いな。
 「それで、お城になにかご用ですか?」
 「あ、はい。私の友人であるエイミーさんとリズリナさんに帰って来た事を話をするのと、その二人に今夜私のお家で食事をしようと誘いにやって来ました」
 「そうですかぁ〜。ちょうどその二人が任務から帰って来たところだったので、良かったかもしれませんね。私が話を通しておきましょうか?」
 「あ、お願いします」
 「承りました。エルライナ様達はどうされます? このままお帰りになりますか? それともこちらでお持ちいたしますか?」
 「そうですねぇ〜。夕ご飯の支度がしたいので、このまま帰らせて頂きます。一応エイミーさん達は私のお家の場所を知っているので、伝えれば来てくれると思います」
 つーか、俺が居ない間に何度も家に上がっていたみたいだからな。洗剤の為に。
 「わかりました。最近物騒な話を耳にするので、エルライナ様もお気をつけてください」
 「はい。ありがとうございます。それでは」
 兵士にお礼を述べてから、レンカさんと共に家へ向かうのであった。
 「・・・・・・そうですねぇ〜」
 風呂に入ったお陰でスッキリはしたが、この人と一緒のせいでお風呂を楽しめなかったわ。
 「ん? どうした、そんな浮かない顔をして」
 「気にしないでください」
 風呂に入ったら、背中を洗ってくれだのなんだの色々要求してくるから、こっちは疲れたわ!
 「もう用は済んだ。だから総合ギルドに戻るとするか」
 「もう行くんですか?」
 出来れば速やかに出て行って貰いたい。 と心の中で呟くエルライナ。
 「ああ、それなりに仕事が残っているからな。帰らせて貰う」
 ラミュールさんはそう言うと、家を出て行ってしまった。
 「相変わらず勝手な人だなぁ」
 そう言った後にリビングへ戻ると、レンカさんが帰って来ていて、仕事の続きをしていたのだ。
 「レンカさん。帰って来ていたのですか?」
 「ええ、ケイティちゃんを宿に連れて行ったわよ。しかも気に入ってくれたから、しばらくの間はあそこに住み続けるそうよ」
 「そうですか」
 「落ち着いたところで商会の近くでお家を買って、そこに住む計画を立てているみたいよ」
 「へぇ〜、そうなんですかぁ」
 まだ働いてもいないのに、将来の事をを考えているとはな。
 「アナタが自宅に帰って来たのだから、私もそろそろ荷物をまとめる事を考えないとねぇ」
 「そうですね。一度で無理でしたら、何回かに分けても構いませんよ」
 「そこまで多くの荷物をここに持ち込んでないから、一回で済ませられるわよ。だから明日にでも荷物をまとめて家に帰るわ」
 「その時に、私もお手伝いをしましょうか?」
 「キオリ商会の人達でやるから大丈夫よ」
 あ、俺は不要ですか。
 「帰る途中でキオリに話をしておいたから、明日辺りにここにくるかも」
 「そうですか」
 「今日はエルライナのお家にお泊まり出来る最後の日だから、夕御飯は豪華にしちゃおうかしら?」
 「良いんじゃないですか」
 本人がそうしたいと言うのなら、そうさせるし。
 「エイミー達もアナタに会いたがっていたから、ここに呼ぼうかしら?」
 「ご、ご自由にどうぞ」
 なんかロクな事にならない気がするんだけど、まぁ気にしない気にしない!
 「じゃあ、買い物次いでに話を通してくるわねぇ〜」
 「え? あ、また出掛けるんですか?」
 「ええ、そうよ。アナタも一緒に行く?」
 う〜ん。さっきお風呂に入ったばかりだから、ゆっくりしていたいけどぉ〜・・・・・・仕方がない。
 「私も一緒に行きます」
 「じゃあ決まりね。一階の戸締りは私が見るから、二階の方をよろしくね」
 「わかりました」
 渋々と言った感じで、二階の戸締りの確認と護身用に JERICHO941 PSL とカランビットナイフを腰ベルトにつけた。
 「二階の戸締りを確認して来ました」
 「こっちもOKよ。出かけましょう」
 レンカさんと共に家の外に出てリズリナさん達が居るお城へと向かうが、その道中で食材の買い物をする為に市場に寄る。
 「あ〜、やっぱりリードガルムの方が野菜が安いですね」
 「あら、向こうの国の野菜は高かったの?」
 「はい、向こうの国で召喚された勇者達がメチャクチャな事をやっていて、色んな物の値段が高くなっていました」
 「あらそうなの」
 「はい。でも私が去る時には落ち着き始めていたので、時間が経てば値段の方も落ち着くと思いますよ」
 もう勇者達に国政に関わらせないと、王様は断言していたしね。
 「そこにある大根をください」
 「あら? エルライナもなにか料理を作る気なの?」
 「はい、お家の管理をしてくれたお礼をしようと思うので、一品ぐらいは作ろうかと」
 それにエイミーさん達が来るとなると、なにか作って欲しいって言われそうだからね。
 「ふ〜ん、私はジャガイモ一袋とレタス一つ。それに枝豆を一房頂けますか?」
 「あいよ! 全部で銅貨六枚だ!」
 「大根一個の値段は?」
 「銅貨一枚だ」
 「銅貨一枚ですね」
 そう言うと銅貨一枚を取り出したのだが、隣にいたレンカさんに手を掴まれた。
 「後二枚出しなさい」
 「なんでですか?」
 「割り勘よ。わ・り・か・ん! アナタも私の手料理を食べるんだから、それぐらいの事はしてよ」
 「なにを言ってるんですかレンカさん! アナタは高級取りでしょ? 銅貨五枚なんて易々と出せるでしょうが!」
 人間国宝が金がねぇ! なんて言わねぇよな?
 「お金はあるわよ。でも他の人に管理されていて、自由に使える事が出来ないのよぉ!」
 「管理って・・・・・・誰にお金の管理を任せているんですか?」
 「キオリよ。後、任せているんじゃなくて、管理されている状況なの」
 「ハァ? なんでまたそんな事を?」
 「以前給料を散財しまくったらキオリに怒られちゃって、キオリが管理する事になったの」
 給料を散財? そんな事をする人に見えないんだけどなぁ。
 「一応聞きますが、レンカさんは給料を一体なにに散財したのですか?」
 「生地と糸を買い込んだの」
 「そりゃあ怒りますよ」
 「だからお願い! 銅貨三枚出して! このままじゃ生活が苦しいのよぉ〜!!」
 そんな泣きそうな目で見ないでくれよ。
 「わかりましたよ。銅貨三枚出せば良いんですね」
 そう言ってから銅貨二枚を追加して屋台のおじさんに渡した。
 「ありがとう、エルライナ!」
 レンカさんもまた笑顔で銅貨三枚を財布から取り出し、おじさんに渡した。
 「毎度ありぃ〜。嬢ちゃんも大変だね」
 おじさんは苦笑いをさせながら、俺に向かってそう言って来た。
 「・・・・・・はい」
 人生で初、人間国宝に割り勘を迫られたよ。
 「さぁ、買い物も済んだ事だし。お城に向けて行くわよぉ〜」
 テンション高いなぁ〜、この人は。
 そんな事を思いながらルンルン気分のレンカさんの後をついて行き、お城までやって来たのだ。
 「あのぉ〜、レンカさん」
 「ん? どうしたのエルライナ?」
 「念の為に確認をしますが、どうやってエイミーさん達に会うんですか? それとも、門にいる人達に話を通す様に言うのですか?」
 「・・・・・・ああ〜」
 ああ〜。ってなに!? まさかと思うけど、なんの考えもなしにお城までやって来たんですかアナタは?
 「なんとかなるわよ」
 「なんともならないから、言っているんじゃないんですかぁ!」
 「ゴメンね!」
 テヘペロ☆ みたいな顔をするなよ。
 「おや? そこにいらっしゃるのは、エルライナ様ですか?」
 「え?」
 誰だろう? と思いながら振り向いみると、城の入り口を守っていた兵士がこちらにやって来ていたのだ。
 「そうです、この人がエルライナご本人です!」
 「合っているけど、私に名乗らせるのが普通ですよ!」
 「やっぱりそうでしたかぁ! 帰って来ていると耳にしていましたよ!」
 「あ、そうですかぁ」
 もう城の方に情報が回っているとは、ネット社会並みに早いな。
 「それで、お城になにかご用ですか?」
 「あ、はい。私の友人であるエイミーさんとリズリナさんに帰って来た事を話をするのと、その二人に今夜私のお家で食事をしようと誘いにやって来ました」
 「そうですかぁ〜。ちょうどその二人が任務から帰って来たところだったので、良かったかもしれませんね。私が話を通しておきましょうか?」
 「あ、お願いします」
 「承りました。エルライナ様達はどうされます? このままお帰りになりますか? それともこちらでお持ちいたしますか?」
 「そうですねぇ〜。夕ご飯の支度がしたいので、このまま帰らせて頂きます。一応エイミーさん達は私のお家の場所を知っているので、伝えれば来てくれると思います」
 つーか、俺が居ない間に何度も家に上がっていたみたいだからな。洗剤の為に。
 「わかりました。最近物騒な話を耳にするので、エルライナ様もお気をつけてください」
 「はい。ありがとうございます。それでは」
 兵士にお礼を述べてから、レンカさんと共に家へ向かうのであった。
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