クラス転移したけど私(俺)だけFPSプレイヤーに転生
第18話
 家の前でエイミーさんとリズリナさんと別れ、総合ギルドに向かう。ただ、2人と別れる際に この姿を友達に自慢しよう! とかなんとか言っていた。
 エイミーさん達が言っていた事を気にしていると頭痛がしてくるので、これ以上考えない様にする事にした。言っておくが、決して現実逃避ではない!
 「フ〜ン、フゥ〜〜〜ン♩」
 そうそう、今はミュリーナさんと一緒に総合ギルドに向かっているが、本人の機嫌が良いのか鼻歌を歌っている。
 理由はもう分かっている。だって街行く人達がミュリーナさんを横ぎったり、目につくと、ミュリーナさん方に顔を向け、男性の場合は頬を染めて女性は羨ましそうな瞳で見つめているので、俺の空気感が半端ない。
 「ねぇねぇエルエル! 街の人達が私を見つめるわ!」
 「・・・・・・そうですね。ミュリーナさん、とてもキレイですからね」
 「イヤァ〜ン! もうエルエルまで、嬉しい事をいってぇ〜!!」
 適当な返答しただけなのに、こんなに喜ぶとは予想外だ。もしかして、ミュリーナさん浮かれてるのか?
 「あまり浮かれていると、人にぶつかっちゃいますよ」
 「分かっているわよエルエルゥ〜」
 本当に大丈夫かなぁ〜? と心配しながら歩いていたけれども、ミュリーナさんが踊っている事以外は、なんの問題もなく総合ギルドに着いてしまったが別の問題が発生してしまった。
 「さぁエルエル! 早く中にはいってお母さんに会いに行きましょう!」
 街行く人に あの人キレイだなぁ〜。 とか、 あの髪羨ましい〜。 とか、言われ続けたミュリーナさんは、
 最高に「ハイ」ってやつだアアアアアア
 アハハハハハハハハハハハーッ
 とD◯Oのセリフを言いそうなぐらいに浮かれているのだ! 大丈夫なのか心配になって来たぞ。
 「そ、そうですね。行きましょうか」
 もうどうにでもなれぇ〜! と思いながら、もの凄いテンションのミュリーナさんと共に総合ギルドへ入って行く。入った瞬間、ミュリーナさんが常識的に考えてあり得ない行動をし出した!
 「お母さぁ〜〜〜んっ!!」
 「えっ!?」
 なんと彼女は お母さぁ〜〜〜んっ!! と言いながらカウンターへ向かって行き、その場でピョンピョンと跳び始めたのだ!
 「ええええええぇぇぇぇぇぇ・・・・・・」
 さすがにギルド長の娘だからって、それはないと思う。むしろそんな事をしたら、ラミュールさんに怒られるんじゃないのかなぁ?
 そんな事を思っていたら、奥からスタスタとラミュールさんが出て来て愛娘の前へ行く。普段通りの顔、っていうよりも無表情だから感情が分からない。
 「お母さん! はいこれ、カギを返しに・・・・・・」
 「お前、浮かれているな」
 ラミュールさんはそう言うと、自分の娘の脳天めがけてチョップを叩き込む。
 「いたぁっ!?」
 ミュリーナさんは痛かったのか、自分の叩かれた個所を摩る。
 「前から言っているだろう? お前は褒められても調子に乗るな。 と」
 「は、はぃ・・・・・・」
 「全く、お前はいつもそうだ。褒められたら褒められただけ調子に乗って周りが見えなくなる。いくら私の娘だからって、常識を考えろ。受付嬢に話を通すのが筋だろう。違うか?」
 「お、仰る通りです」
 「その調子で本当に大丈夫なのか? 前にもエルライナのヤツに助けて貰わなかったら、オークに・・・・・・」
 「それは!」
 「私は口答えしても良いと、言ったか?」
 ラミュールさんが睨んだ瞬間、ミュリーナさんは ヒィッ!? と声をもらしたのと同時に、とばっちりで俺もビビッた。
 「・・・・・・まぁ良い。今後、その悪いところを改善するように。いいな?」
 「はぃ・・・・・・お母さん」
 さっきのテンションがウソの様に消えてションボリとしているミュリーナを見た俺は、ラミュールさんの恐ろしさを改めて実感した。
 「カギは返して貰うが、お前のその髪と肌はどうしたんだ?」
 「あ、これはね・・・・・・」
 あっ! なんかもうイヤな予感がして来たぞ。
 「エルエルが貸してくれた洗剤のおかげで、こんなにキレイになれたのよぉ〜!」
 ラミュールさんは無言でジィーっと俺を見つめるので、目をそらしてやり過ごそうとする。
 「・・・・・・・・・・・・エルライナ」
 「なっ、なんですか?」
 しかしその圧力に耐え切れないなかったので、口を開いてしまった。
 「その洗剤は、まだお前の家にあるのか?」
 「・・・・・・」
 「どうなんだ?」
 眼と鼻の先に 瞬間移動でもして来たのか? と思うぐらいに、いきなり目の前に出て来たので うわぁっ!? と言いながら後ろに倒れてしまった。
 「あ・・・・・・ありますけど、ビックリさせないでください!!」
 「そうか、後で使いに行くからな」
 「ハッ、ハィ〜・・・・・・」
 ああ、なんて横暴な人なの。まるで俺がジャイ◯ンにイジメられている◯び太みたいじゃないか。いや、もしかしたら◯ャイアンの方が優しいかもしれないぞ。だって男気があるもんあの子には!
 「お前、私に対してなにか失礼な事を考えていなかったか?」
 「いえ、考えておりませんよ」
 なんで俺の感情が分かるんだよ、この人はっ!?
 「まぁそれはさておき。更新するから、お前のギルドカードをこっちに渡せ」
 「あ、はい」
 そのままの体制で、ラミュールさんにギルドカードを渡した。受け取った彼女は、首に掛けていたネックレスにギルドカードをかざす。すると、ネックレスとギルドカードが淡い光を放ち出す。
 「・・・・・・キレイ」
 「ん? エルライナは、初めて見るのか?」
 「あ、はい」
 「・・・・・・そうか」
 なにか言いたげな顔をしながらも、淡い光を放ち続けるギルドカードを俺に渡してくれる。
 「・・・・・・あっ!?」
 俺の手元に来た途端に、なぜか光がおさまってしまった。
 「このネックレスは総合ギルドに勤めるギルド長しか持ってないアイテムだ。
 使い方はただ一つだけ、さっきやって見せた様にネックレスとギルドカードをかざして魔力を送り込めば、そのランクの部分だけを書き換える事が出来る。ランクを上げる事も下げる事もな」
 「へぇ〜・・・・・・ん? でもそれって、他の人の手に渡ったら悪用されないんですか?」
 「その辺の事は大丈夫だ。このアイテムはギルドカードを作った時の様に、これに血を垂らして契約すれば本人しか使えないアイテムになるんだ」
 「ほえ〜・・・・・・」
 ファンタジーゲームでいうところの、譲渡不可アイテムかぁ〜。
 「それと、いくらこのアイテムでランクの上げ下げ出来るっていうのを良い事に、私利私欲の為や感情論で乱用するようだったら、取り上げられる上にギルド長の座を降りる。
 だから悪用するギルドマスターは先ずいない」
 「そうなんですかぁ〜。ところで」
 「ん?」
 「この名前のところなんですけどぉ〜・・・・・・」
 そう言ってラミュールさんに見える様にカードを差し出す。
 「エルライナの後に、なんで ディア・バルデック  の名前がついているんですかぁっ!? 間違えてますよねっ!!」
 「いや合ってるが?」
 いや、間違ってるだろうが! しれっと言うな、しれっと!!
 「お前はレーベナント総合ギルド長。もとい、 ネルソン・ディア・バルデック 公爵家の令嬢になったのだから、改名しなければならないだろう?」
 「私、初耳なんですけどっ!?」
 「お前に黙って進めていた話だから、お前が知る訳がないだろう?」
 その、 なにを言っているんだ? って言いたそうな目がムカつく! つーか本人の了承なしで、なにを勝手に決めているんだ。あの人はっ!!
 「私はバルデック 公爵様達の養子になるつもりはないので、今すぐ ディア・バルデック  の部分を消してください!」
 「私の立場上、消すのは無理だ」
 「なんでですか?」
 「国王とバルデック公爵様が、正式に決めたからだ。文句があるのなら、そのお二方に言ってくれ」
 「ムムムムムムゥゥゥ〜〜〜〜〜〜・・・・・・」
 「まぁ今のお前だと、はぐらかされて終わりなのが見えているがな」
 悔しいけど、ラミュールさんの言う通り。一般市民の俺が講義したところで、権力者の国王と公爵様の二人に対して太刀打ち出来る訳がない。
 「スゴいわエルエルッ!! 公爵家の養子になれるなんて、大出世じゃない!!」
 俺の気分を憂鬱な気分を余所に、ミュリーナさんは嬉しそうにはしゃいでいたのだった。
 エイミーさん達が言っていた事を気にしていると頭痛がしてくるので、これ以上考えない様にする事にした。言っておくが、決して現実逃避ではない!
 「フ〜ン、フゥ〜〜〜ン♩」
 そうそう、今はミュリーナさんと一緒に総合ギルドに向かっているが、本人の機嫌が良いのか鼻歌を歌っている。
 理由はもう分かっている。だって街行く人達がミュリーナさんを横ぎったり、目につくと、ミュリーナさん方に顔を向け、男性の場合は頬を染めて女性は羨ましそうな瞳で見つめているので、俺の空気感が半端ない。
 「ねぇねぇエルエル! 街の人達が私を見つめるわ!」
 「・・・・・・そうですね。ミュリーナさん、とてもキレイですからね」
 「イヤァ〜ン! もうエルエルまで、嬉しい事をいってぇ〜!!」
 適当な返答しただけなのに、こんなに喜ぶとは予想外だ。もしかして、ミュリーナさん浮かれてるのか?
 「あまり浮かれていると、人にぶつかっちゃいますよ」
 「分かっているわよエルエルゥ〜」
 本当に大丈夫かなぁ〜? と心配しながら歩いていたけれども、ミュリーナさんが踊っている事以外は、なんの問題もなく総合ギルドに着いてしまったが別の問題が発生してしまった。
 「さぁエルエル! 早く中にはいってお母さんに会いに行きましょう!」
 街行く人に あの人キレイだなぁ〜。 とか、 あの髪羨ましい〜。 とか、言われ続けたミュリーナさんは、
 最高に「ハイ」ってやつだアアアアアア
 アハハハハハハハハハハハーッ
 とD◯Oのセリフを言いそうなぐらいに浮かれているのだ! 大丈夫なのか心配になって来たぞ。
 「そ、そうですね。行きましょうか」
 もうどうにでもなれぇ〜! と思いながら、もの凄いテンションのミュリーナさんと共に総合ギルドへ入って行く。入った瞬間、ミュリーナさんが常識的に考えてあり得ない行動をし出した!
 「お母さぁ〜〜〜んっ!!」
 「えっ!?」
 なんと彼女は お母さぁ〜〜〜んっ!! と言いながらカウンターへ向かって行き、その場でピョンピョンと跳び始めたのだ!
 「ええええええぇぇぇぇぇぇ・・・・・・」
 さすがにギルド長の娘だからって、それはないと思う。むしろそんな事をしたら、ラミュールさんに怒られるんじゃないのかなぁ?
 そんな事を思っていたら、奥からスタスタとラミュールさんが出て来て愛娘の前へ行く。普段通りの顔、っていうよりも無表情だから感情が分からない。
 「お母さん! はいこれ、カギを返しに・・・・・・」
 「お前、浮かれているな」
 ラミュールさんはそう言うと、自分の娘の脳天めがけてチョップを叩き込む。
 「いたぁっ!?」
 ミュリーナさんは痛かったのか、自分の叩かれた個所を摩る。
 「前から言っているだろう? お前は褒められても調子に乗るな。 と」
 「は、はぃ・・・・・・」
 「全く、お前はいつもそうだ。褒められたら褒められただけ調子に乗って周りが見えなくなる。いくら私の娘だからって、常識を考えろ。受付嬢に話を通すのが筋だろう。違うか?」
 「お、仰る通りです」
 「その調子で本当に大丈夫なのか? 前にもエルライナのヤツに助けて貰わなかったら、オークに・・・・・・」
 「それは!」
 「私は口答えしても良いと、言ったか?」
 ラミュールさんが睨んだ瞬間、ミュリーナさんは ヒィッ!? と声をもらしたのと同時に、とばっちりで俺もビビッた。
 「・・・・・・まぁ良い。今後、その悪いところを改善するように。いいな?」
 「はぃ・・・・・・お母さん」
 さっきのテンションがウソの様に消えてションボリとしているミュリーナを見た俺は、ラミュールさんの恐ろしさを改めて実感した。
 「カギは返して貰うが、お前のその髪と肌はどうしたんだ?」
 「あ、これはね・・・・・・」
 あっ! なんかもうイヤな予感がして来たぞ。
 「エルエルが貸してくれた洗剤のおかげで、こんなにキレイになれたのよぉ〜!」
 ラミュールさんは無言でジィーっと俺を見つめるので、目をそらしてやり過ごそうとする。
 「・・・・・・・・・・・・エルライナ」
 「なっ、なんですか?」
 しかしその圧力に耐え切れないなかったので、口を開いてしまった。
 「その洗剤は、まだお前の家にあるのか?」
 「・・・・・・」
 「どうなんだ?」
 眼と鼻の先に 瞬間移動でもして来たのか? と思うぐらいに、いきなり目の前に出て来たので うわぁっ!? と言いながら後ろに倒れてしまった。
 「あ・・・・・・ありますけど、ビックリさせないでください!!」
 「そうか、後で使いに行くからな」
 「ハッ、ハィ〜・・・・・・」
 ああ、なんて横暴な人なの。まるで俺がジャイ◯ンにイジメられている◯び太みたいじゃないか。いや、もしかしたら◯ャイアンの方が優しいかもしれないぞ。だって男気があるもんあの子には!
 「お前、私に対してなにか失礼な事を考えていなかったか?」
 「いえ、考えておりませんよ」
 なんで俺の感情が分かるんだよ、この人はっ!?
 「まぁそれはさておき。更新するから、お前のギルドカードをこっちに渡せ」
 「あ、はい」
 そのままの体制で、ラミュールさんにギルドカードを渡した。受け取った彼女は、首に掛けていたネックレスにギルドカードをかざす。すると、ネックレスとギルドカードが淡い光を放ち出す。
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 「ん? エルライナは、初めて見るのか?」
 「あ、はい」
 「・・・・・・そうか」
 なにか言いたげな顔をしながらも、淡い光を放ち続けるギルドカードを俺に渡してくれる。
 「・・・・・・あっ!?」
 俺の手元に来た途端に、なぜか光がおさまってしまった。
 「このネックレスは総合ギルドに勤めるギルド長しか持ってないアイテムだ。
 使い方はただ一つだけ、さっきやって見せた様にネックレスとギルドカードをかざして魔力を送り込めば、そのランクの部分だけを書き換える事が出来る。ランクを上げる事も下げる事もな」
 「へぇ〜・・・・・・ん? でもそれって、他の人の手に渡ったら悪用されないんですか?」
 「その辺の事は大丈夫だ。このアイテムはギルドカードを作った時の様に、これに血を垂らして契約すれば本人しか使えないアイテムになるんだ」
 「ほえ〜・・・・・・」
 ファンタジーゲームでいうところの、譲渡不可アイテムかぁ〜。
 「それと、いくらこのアイテムでランクの上げ下げ出来るっていうのを良い事に、私利私欲の為や感情論で乱用するようだったら、取り上げられる上にギルド長の座を降りる。
 だから悪用するギルドマスターは先ずいない」
 「そうなんですかぁ〜。ところで」
 「ん?」
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 そう言ってラミュールさんに見える様にカードを差し出す。
 「エルライナの後に、なんで ディア・バルデック  の名前がついているんですかぁっ!? 間違えてますよねっ!!」
 「いや合ってるが?」
 いや、間違ってるだろうが! しれっと言うな、しれっと!!
 「お前はレーベナント総合ギルド長。もとい、 ネルソン・ディア・バルデック 公爵家の令嬢になったのだから、改名しなければならないだろう?」
 「私、初耳なんですけどっ!?」
 「お前に黙って進めていた話だから、お前が知る訳がないだろう?」
 その、 なにを言っているんだ? って言いたそうな目がムカつく! つーか本人の了承なしで、なにを勝手に決めているんだ。あの人はっ!!
 「私はバルデック 公爵様達の養子になるつもりはないので、今すぐ ディア・バルデック  の部分を消してください!」
 「私の立場上、消すのは無理だ」
 「なんでですか?」
 「国王とバルデック公爵様が、正式に決めたからだ。文句があるのなら、そのお二方に言ってくれ」
 「ムムムムムムゥゥゥ〜〜〜〜〜〜・・・・・・」
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 悔しいけど、ラミュールさんの言う通り。一般市民の俺が講義したところで、権力者の国王と公爵様の二人に対して太刀打ち出来る訳がない。
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