45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第624話 珠を使う提案・・・・リスクがね・・・・

デアが提案したのは・・・・”珠”
なんだよね。
珠を使って女勇者と女魔王との因縁を断ち切る、らしいけど・・・・
出来るのかな?あ、だけど、そもそも勇者と魔王の因縁は神が作ったから、それをやはり神のアイテム?でいいのかな・・・・玉で打ち消す事ができればねえ・・・・
だけど、大丈夫なのかな?
リスクがある。
まあおっさんの身に降りかかる訳じゃないけど、今対象の2人は、口田さんのいい人なんだよね?
万が一何かあったら、周りも悲しむ・・・・

おっさんがそう考えてると、口田さんも悩んでるみたいで・・・・

「白河さん、その珠ですが、手持ちはいくつぐらいあるんですか?」

そう口田さんが聞いてくる。
今手元にあるのはさっきの一つだけ。他のは隠してるからねえ。

「ああ、今はこの1つだけだよ。作った先から、あいつ等が持ってくからね。」

「あいつ等って?」

「ほら、話に出ていた3柱とか言う神だよ。」

「じゃあ、もしかして?」

「ああ、もうすぐここにやってくるね、間違いなく。」

この際だから、まあ口田さん達にも、女勇者さんと女魔王さんにも会ってっもらうか・・・・

あの女の神以外は大した事が無いはずだからね・・・・
男性2柱ははっきり言って愚か者・・・・まさかおっさんを騙してるとは考えにくいんだけど・・・・

「あ、そうそう口田君。僕がこの個人的に持ってる珠を用いて作ったアイテムだけどね、どんな効果か知ってるかい?」

おっさんふと思ったから・・・・聞いてみたよ。おっさんのアイテムは知ってる・・・・よね?

「え?白河さんもう珠使ったアイテム作ってたんですか?ちょっと想像もできません。」

あれ?教えてなかったっけ?

「まあ普通そうだよねえ。僕はスキルのバックアップを取りたくて、何とかならないかと思ったらね、出来上がったものがこれ、スキルのバックアップじゃあなく、命のバックアップだったんだよね。」

まあ偶然出来上がったんだけどね。
半分居眠りして作ってたっけ?イマイチ記憶が怪しいけれど。

「知ってるかもしれないが、僕は2回ほど死んでるんだよ、実は。」

魔王との戦い・・・・話した事があったと思ったんだけど・・・・

「え?そう言えば以前、白河さんが殺されたって、異世界からの神隠し?みたいな見出しで・・・・ついに死す!とか出てたっけ?ああそうだ、確かそんな記事をネットで見かけた気がします。」

あれ?記事の方?まあわざと死んだ事にしたんだけどね・・・・


「そんな記事が出てたのかい?もっと違う内容と思ってたけど。何はともあれ、アイテムを使った時の状態で、死んでも復活できるんだよ。これが神の珠の力だと思ってる。」

「生命の根源がひっくり返りそうなアイテムですね。じゃあ何度でも死ねますね、しかも若返る?」

「あ、注意しないといけないのは、記憶は引き継がれないという事だよ。アイテム使った時の記憶までしか戻らないからね。」

最初の時は混乱したなあ。
2回目の時は予定してたから、あらかじめわかるように伝言用意したりしたんだけどね。
妻にもこうなるから、死んだ間の出来事や、死んだ経緯を確認したり、確か衛星回線で中継してたんだっけ?

結局偶然の産物だったから、記憶までは回復できないままなんだよね。

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