45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第522話 なんか落ちてる・・・・

おっさん、何かおかしいなあと思いながら、あたりを見渡す。
何もない・・・・

だだっ広い部屋。

おっさんの予想では、多分今までこのダンジョンでは出現しなかったドラゴンがここで登場!
のはず・・・・

それがない。どうなってんの?

うーん・・・・

あまり意味がないかもと思いながら、鑑定を使ってみる・・・・

すると・・・おや?何か床に落ちている?

よくわからないまま近づくと・・・・
何だかカプセル?
ガチャのカプセルみたいな、透明な丸い球体が落ちている。
中身は・・・ドラゴン?
え?ドラゴン?まじで?
なんで?

おっさんその球を思わず拾ってしまったよ・・・・

えーマジですかこれ?
もしかしてボス部屋の魔物って元々こんなカプセルに入ってるの?

だとしたら・・・・どうしてこのような?

良くも悪くもわからない事だらけだ・・・・

その球を回収してみる事にしたよ。

収納かばんには・・・・入るな・・・・
じゃあこのカプセル?の中身は生きているわけじゃない?

よくわからんな・・・・

他のメンバーにも声をかけて、探してもらったよ。

ものの数分で、20個の球があった。

謎だ・・・・

おっさん、全部収納かばんに入れたら・・・・

あ、扉が開いたぞ?

なあこれって・・・・本来ボス部屋の魔物だったんじゃ?

はあ・・・・皇帝さんよ・・・・何しちゃったんだって・・・・今更か・・・・

仕方ないので、皆に集まってもらう。

「知っての通り、そこにおわす皇帝陛下のありがたい行動により、このダンジョンに未曽有の危機がやってきたわけなんだが・・・・」
そこまで言ったところで、皇帝が割って入る。
「・・・・おい!何が言いてえ!」

「もっと色々考えてほしいなあ?」

「あ?俺様はいつも国の行く末を考えてるぜ!」

それ考えてるの絶対部下だろ!

はあ・・・・

「で、本来ボスを仕留めないと開かない扉が開いたんだけど・・・・このまま進んでみるか、引き返すか・・・・どうするかと思ってね。」

「そんなの進むに決まってるじゃねえか!前進あるのみ!」

・・・・あんたがいらん事しなけりゃこんな事で悩まなかったんだよ!

そしておっさん、ふと思ったんだよ・・・
この球、地面に思いっきりぶつけたら・・・・カプセルが割れて、中のドラゴンが出てくるんじゃないか?って。

しないけど。

おっさんがそんな事を考えてると・・・・

「おーい、僕の言う事を少しはだな・・・・」

「・・・・おいシラカワ、一言言っておくことがある!」

「は?今更なんだ!」

「てめえに僕は似合わねえ!今まで通りおっさんにしろ!」

・・・・ああそうですか・・・・
おっさん元々自分の事は僕と言ってたんだよね・・・・

間違っても俺とは言わない。

だけどね・・・・
20代の女性を前にしたら、40後半なんておっさんそのものだよ?
それが僕って言うのへんでしょ?

なので最近はずっとおっさんと意識して言っているんだよね。


たまに僕と言っちゃうんだけど。

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