第451話　再び領地のダンジョンへ　

そうそう、　口田さんのいる国のダンジョン、クィンシー達があのまま残って調査してくれていたんだけど、おっさんと別れた後、魔物と遭遇し始めたらしく、”ジェネラル””キング”といったランク？の魔物に遭遇したらしいんだよね。

で、心配になって、ダンジョの入口へ、来たルートとは違う方向で一度様子を見に戻る事にしたらしいんだけど、その途中で口田さんと遭遇したらしい。

結局、どうやら口田さんは、おっさんが通ったルートとは違う方向で、ダンジョンを暴れまわっていたようで。
口田さんを、おっさんの所へ送り出だした後、ダンジョンの外まで行ったらしいけど、その時には既に問題の殆どは解決していたらしい。

外で念のため魔物狩りをし、クィンシー達がギルドへ討伐の報告をしてくれたようなんだよね。

あ、面倒そうなのは全て終わってたんだ？
よかった・・・・

「よかあねえ！」

は？誰だよ突然・・・・

そこには不満顔で睨んでくる、皇帝が居やがった・・・・

「あんた実は暇なんじゃね？」

「・・・はっきり言うな！周りが勝手にやってくれっから、俺はいても居なくても何とかなるんだよ！」

・・・うわ・・・言いきりやがった。
勝手にやってくれてるんじゃなく、いなくなった皇帝の後始末を、家臣たちが一生懸命やってくれてるだけじゃないのか？

「気にしたら負け！」

「気にしろよ！」

・・・・
・・・
・・
・

どうやらあの時、放置されてからずっと、ご機嫌斜めな皇帝陛下さまさまらしい・・・・

おっさんこっそり城に行き、大臣たちに話を聞くと・・・・

「あ、シラカワ公爵！あの阿呆、手が付けられませんので、暫く預かって下さい！少々いなくてもどうとでもなりますから・・・・」

いいのかそれ？

皇帝さんよお・・・・部下にこんな風に思われてるぞ？

「いや、そこは気にしていない！」

何であんた居るんだよ！

まあ、結局、暫く皇帝の機嫌がよくなるまで、預かる事になったよ・・・・

で、ダンジョンに行きたい皇帝陛下。
さて、誰にお守りをさせようかな・・・・

ああ、先ずはクィンシーだな・・・そう思ったが・・・・

既に逃げた後だった。あ、察しやがったなクィンシーのくせに。

まあいい、どうせまた領地のダンジョンに行ってるのだろ？

仕方ない。皇帝はおっさんが面倒見るか。

「旦那さま、私も参りますわ。」

「おお！エルヴィーラ、行ってくれるのか？」

「ええ・・・・お姉様が乗り気ですから。」

そっちかよ！

「シラカワ公爵、エリザヴェータが乗り気なので、ご一緒してもいいですか？」

「ああリューク君、どうやら君の奥さんは乗り気らしいね。いいさ、行くか？」

「はい、お供します。」

そして、じゃあ行くか！という段になって、

「ちょっと待ってよ！私も行くわ！」

何処で聞きつけてきたのか、ウェンディも行くらしい。

結局ダンジョンに行くメンバーは
皇帝
おっさん
エルヴィーラ
リューク
エリザヴェータ
ウェンディ

こうなった。
まあそんなに下まで行かなければいいだろ？