45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第440話 愚か者の末路

「・・・・そのかばん・・・・何が入ってるのでしょうねえ?」

「あ?果物に決まってるじゃねえか!」

「そうですか・・・・中見たんですか?」

「は?そりゃあ・・・・見てねえな・・・開けるか?」

すると・・・・

『やあ!!!』

「・・・・うぎゃああ!!!!」

「え・・・どうしたんすか兄貴・・・ってうげえええ!」

カサカサカサカサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサカサカサカサ

愚か者共も囲むG

そして・・・体中が真っ黒に。

「ぎゃあああああああ!」

・・・・
・・・
・・


『こんなもんでいいすかね?』

「ああ、すまないね・・・・カバンに入ってもらった所に美味しい餌あるから・・・皆で食べておくれ。」

『うす。おい皆行くぜ!』

Gが飛び去って行きます・・・・

暫くすると・・・多数の兵士がやってきます。

「やあセヴラン君。いいタイミングだねえ。」

「は!こいつらですか?」

「ああ・・・・領地に人がやって来ると、少なからずこういった輩が集まるから困ったもんだねえ。」

「申し訳ありません。流石に新たなダンジョンまでは手が回らず・・・・」

「まあいいんだよ。こいつら窃盗の容疑と、領主を蹴り飛ばした罪で・・・・まあ、任せるよ。」

「後はお任せください・・・おい、こいつらを牢にぶち込んでおくよう!」

「かしこまりました!」

これに懲りてこう言った輩がもう出現しなければいいのですが・・・・

後にうわさが広がり、この一件が抑止力になり、こういった奪略行為はなくなった・・・・

で・・・・「Gが・・・・Gが・・・・」という叫び声が遠のいていきます。

「ありがとうございます!見事な・・・お仕置きですが・・・・できれば建物の外でやってほしかったです。」

「ああすまんね・・・・浄化!これで綺麗になったから許してよ。」

「・・・お忙しいところありがとうございます!」

「いいんだ・・・というか自分の領地にあんな阿呆がいたとはね。」

・・・・
・・・
・・


ダンジョンの入り口付近

「なあ・・・あのおっさん、領主だったのかな?」

「そうみたいね?あ、そのかばん・・・・結局貰っていいのかな?」

「いいって言ったんだからいいよな?」

「さ、中の果物売りに行きましょ?」

「ああ・・・・つうか何か入ってるぜこのカバン?」

「え?果物以外に?」

「ああ・・・あ、ナイフだ?ナイフというか・・・ショートソード?他にも何か入ってるぞ?ええと・・・・何か別のカバンが入ってる?それと・・・・変な布がある。」

「・・・・いいのかしら?」



「ええ?間違えて渡したのかしら?」



因みにシラカワ 公爵・・、ついうっかり中身の入っているカバンを渡してしまっていた・・・・

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