45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
第313話 おっさんの日本の家族、ゲートで戻る
「戻りたいけれど・・・・何かが邪魔をして向こうに戻ると全身に激痛が走るんだよ。今回友理奈が無事に戻れたら、その激痛の原因というか条件が分かる可能性があるんだ。恐らくだけど、友里奈たちは無事戻れるんじゃないかって思ってる。」
「それってどういう事なの?」
「うん・・・・まだ分からない事だらけだけど、友里奈はゲートでやってきたわけで、僕は強制的に召喚させられちゃったわけで。その違いが身体に影響を受け、この異世界に縛り付けられちゃってるんじゃないかと思うんだよね。」
「そんな事ってあるのかしら?」
「そう思うよね?だけど日本の常識はここでは通用しないんだよ。例えば魔術。」
そう言っておっさん、水を出したり、火を放ったりしてね。
「す・・・凄い!手品じゃないんだよね?」
「うん、違うんだよ。」
「そうね、私達の常識は通用しないみたい。外も見たことも無い植物が多かったし、建物もまるで違う・・・・もちろん、文化もね。」
「そうなんだよ・・・・」
・・・・
・・・
・・
・
この後おっさん達は書斎に向かってね。
「本当は子供たちを先に戻してあげたいんだけど、万が一があると困るから、すまないが友里奈が最初に試してほしい。」
「わかった・・・失敗したらどうなるの?」
「大丈夫と思うけど、耐えがたい激痛が全身に。」
「そう。それは子供たちには駄目ね。わかったわ。私から。あ、もし上手くいけば私達しょっちゅうここに来られるのかしら?」
「余り頻繁には来ないほうが良いとは思うけど・・・・体の変化がどうなるか分からないからね。ただ、もう1年待ってくれれば、何かしらの変化が・・・・もしかしたら上手くいくかもしれないんだ。」
「わかったわ。待ってる。幸いお金の心配はなくなったから、もう1年辛抱するね。」
「うん・・・・」
その後4人で抱き合ったよ。
「じゃあ友里奈、このゲートの上に乗って。」
そう言って友里奈にゲートに立ってもらい、ゲートの表示プレートで操作を。
上手くいくといいんだけど・・・・
暫くすると友里奈の姿は消えていて、すぐに連絡を取る事に。
すると、メールが来て、
”こーちゃん、痛くないよ。子供も連れてきてほしい”
って連絡が。
先ずは遼太郎。
遼太郎にゲートに立ってもらい、向こうに送ったよ。
暫くして今度は千亜季の番。
「パパ、待ってるからね!あと1年、私も頑張るから!」
そう言って千亜季も無事日本に戻っていったよ。
・・・・
・・・
・・
・
そうしてさらに1週間が経ち、日本に戻った3人とは数時間ごとに体調の変化がないかメールしてもらってね。
1週間して何もなければ大丈夫だろう。
さて、これでまた一つゲートの問題が分かってきた気がする。
上手く解決できればいいんだけど。
「それってどういう事なの?」
「うん・・・・まだ分からない事だらけだけど、友里奈はゲートでやってきたわけで、僕は強制的に召喚させられちゃったわけで。その違いが身体に影響を受け、この異世界に縛り付けられちゃってるんじゃないかと思うんだよね。」
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そう言っておっさん、水を出したり、火を放ったりしてね。
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