45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第297話 商人の噂?どうなんだ・・・

「でも最近領内から出てないんだよね。しかもここしばらくは病気で寝込んでてそれどころじゃなかったし。で、その噂の娘は領内に居る事になってるの?」
「そういう事になっているようですが、少なくとも娘のオリアーナは知らないと言ってますし。」
「父さま、むしろ旦那様に抱かれたと言って自ら言い出すと思うよ?少なくとも領内の娘はみな隙あらば旦那様を狙ってるから。」
「ではやはり何かしらの陰謀があるか、只の妬みか・・・・」
「よし分かった、その件はこちらで探ろう。もしかしたらシュラハト連邦絡みかもしれぬしな!」
「お、たまには皇帝らしい事言うじゃないか?」
「たまにとは何だたまにとは!さて、俺様は忙しいんだ!そろそろ帰るぞ!」
「もう来なくていいよー!!」
「ふん!エルヴィーラがこちらに来たらこうも頻繁に寄る事も無いからな!それより、早く城付近に店を出せ!」
「考えとくよー!」

何だか慌てて出て行ったぞ。本当に忙しいんだな。
「侯爵、まあ周辺には気を付けて下さいよ?成功者を妬む者は何処の世界にもそれなりにおりますからな。それより、どうですかな、ロニー商会の横に逐次店を出しませんか?」
「何だよ結局それか!でもそんな都合よく店を出す場所空いてるのかい?」
「それは心配なく。店の奥の土地はかなり空いておりますし、侯爵の魔術ならあっという間に建物を作れるでしょうからな。」
結局それかよ。

そしてこの後、ロートレック公爵が発言してね。
「シラカワ侯爵、我が領内にも店を出してほしいんだが、どうだろう?最近はジョスリーヌが店の手助けをしていると聞いているし、物になれば娘を中心にロートレック領に出せないかと思ったので、どうだろうか?」
「オリアーナ、そのあたりどうなの?」
「むしろニーナかしらね、どう、ジョスリーヌさんの働きぶりは?」
「そうねえ、元々貴族の娘としての教育も受けていますし、貴族の御婦人方からの評判はいいのよね。もう少し経験を積めれば大丈夫かしらね。」
「そんなに評価して下さってありがとう、ニーナさん。私も早く旦那様とお父様のお役にたてればと思ってますの。」
ジョスリーヌ最近頑張ってるからなあ。そしてリュシエンヌなんだけどね。
あまり表に出たがらなくて、しかし手先が器用でね。
どうやらデザイン関係に興味があるみたいで、ここしばらくは工房で色々してるみたい。
「じゃあロートレック領の店はジョスリーヌが一人前になったらにしようか?それとリュシエンヌ、最近色々な服をデザインしてるんだって?」

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