45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第235話 風のウェンディ・・・・剣士じゃないのか・・・・

ウェンディが声をかけてきたよ。
「ねシラカワさん、どうやってナターリヤに怪我を負わせたの?ナターリヤが手傷を負うのを初めて見たんだけど?」
「えー?ずっと見てたでしょ?」
「見てたけど・・・・今までナターリヤはあらゆる攻撃に対して怪我をしなかったのに、何でシラカワさんの攻撃は効いたのか、わからないのよ!」
「その事ね・・・・たぶん、おっさんの剣の威力が、単にナターリヤの防御力を上回ったんだろう?ウェンディも一度おっさんの剣を使ったから、威力はわかってるだろう?それよりもだ、ナターリヤの言ってた事が気になるんだけど・・・・ウェンディ、君は魔術師なのかい?」
「そうよ・・・・言ってなかったっけ?」
「聞いてないよ!ウェンディが剣での勝負をしてきて、しかもその腕前は勇者並み。あれだけの剣士はそういないだろうし・・・・それと、ウェンディは風の魔術師なのかい?ナターリヤは君の事を風のウェンディと呼んでただろう?それに今思うとクィンシーも君の事を風のウェンディと言ってたよね?」
「そ・・そんな事よく覚えてたわね!そ・・・そうよ!風を操らせたら誰にも負けない自信があるんだから!でも、シラカワさんが・・・・魔術師だって事は事前に知ってたし、しかも土魔術に恐ろしい才能があるってのはわかってたのよ!でも、あなたがシラカワさんだなんて気が付かなかったし、魔術師って数が少ないのよ?それに、今まで私もナターリヤ以外に剣で後れを取った事なかったし、魔術なしで負けるとは思ってもみなかったのよ!」
「ああ、ウェンディは剣での勝負を挑んできたからね。改めて魔術で戦うかい?」
「ナターリヤとの戦いを見た後では、やめとくわ。あんな攻撃されたら勝てないもの。それにしてもどれだけ凄いのよ、シラカワさん!」
「いやー今まで自分の居場所を作るのに必死で、しかも守らないといけなかった人もいたからね・・・・いつの間にやら?」
「ふーん・・・・それにしても・・・・ただの人の好いおじさんにしか見えないのに・・・・戦いが得意そうな体型でもないでしょ?私も背が低いけど・・・・シラカワさんも男としては背が低いでしょ?私にはちょうどいいとか・・・・それはどうでもいいわ!私はその外見に騙されたのよ!」
・・・・おっさん、確かに運動は得意じゃないよ・・・・しかもね、身体めっちゃ固いんだよ。前屈姿勢ではね、地面は遥か彼方・・・・でもね!足は速かったんだよ?短距離だけど。

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