第234話　ナターリヤをアフェールの店に連れて行く

相変わらずわかりやすいウェンディ。

「まあそれは置いといて、ナターリヤの件は捕虜にしたシラカワに任せる。後は今後のシュラハト連邦の出方だな・・・・」

この後は何事もなく話が終わり、おっさん達は引き上げたよ。

しかし・・・・メーネアの居る所にナターリヤを連れて行くべきかどうか、悩むな・・・・
奴隷になったとはいえ、敵と信じていた相手を敵じゃないって言われて、そう気持ちを切り替えられるのかどうか、疑問だしね・・・・。
まあ兎に角、一度アフェールの店に行く事にしたよ。

店にナターリヤを連れてったんだけど・・・・

「おお！凄いなこの下着！世の女性はこのような破廉恥なものを身にまとい、男性を誘惑するのか！私のような背の低いものが着用しても大丈夫なのだろうか？」
「ああ、ウェンディが着用してるし、問題ないだろう？替えも含めて好きなのを何着でも選んでくれ！」
「それはいいな！では遠慮なく選ばせてもらうぞ！」
最初ナターリヤ、えっちいのばかりに目がいってたけど、次第に実用的なのを中心に下着選びをしてたよ。
剣士？戦士？なだけあって、動きを制限しにくいものばかり選んでね。
でも、いくつか凄いのも選んでたな・・・・

そして、アクセサリー。
「シラカワ、何だこの金剛石は！見たことも無いほど素晴らしい加工ではないか！どうやってるんだ！」
「そこは企業秘密。」
「何だ？企業秘密とは？しかし、どれも素晴らしいな！」

そう言いつつナターリヤが選んだのは・・・・青いサファイア・・・・
ネックレスや指輪など・・・・元手が１０００万円を超えたよ・・・・
うーん、何でいいのばかり選ぶだろうね？
気にしてないけど、すごい目利き。

「このようなものを貰ってしまってよいのか？この蒼玉《せいぎょく》と言い金剛石といい、見たことも無い品だ。どうやって・・・・いや、教えてはくれないのだったな。しかし・・・・どれだけ眺めてもため息が出るな・・・・。」

本当にいい女は、宝石がなくてもいい女なんだけどさ、それでも宝石で武装したいい女は魅力倍増！
まあ宝石が自己主張するようなのをつけてたら台無しだけどね。

そして一度シラカワ領に行こうとなったんだけど。
まだおっさん信用でききってないからね・・・・暫くはここにいてもらう事にしたよ。
しばらく様子を見てから判断かな・・・・。
ナターリヤ自体はまじめでうそをつかない感じなんだけどね。いかんせん対立している国の将軍だったからね。
しかも本人の目的は父の敵・・・・だから。