45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第231話 女将軍の扱い

「よろしく頼む・・・・誰さんだったかな?」
「おい!事前に調べてないのかよ!」
「そういう事はミロスラーフに任せていたからな。」
「おっさんの名前は白河小次郎だよ。」
「変わった名前だな。私の名前はナターリヤ・ユリアーノヴナ・ペシュコヴァ。ナターリヤと呼んでいい。」
「えー、ナターリヤさん、おっさんの勝ちでいいよね?」
「ああ、完敗だ。まさか魔術を使うとは想定外だったが、思えばそういった制限を言わなかった私の落ち度だ。それに、この私が後れを取るとは・・・・世の中は強い奴がいるものだな。さあ、私は負けた。好きにするがいい。」
「あーこういう場合どうすればいいんだろうね?」
「捕虜にするもよし、慰み者にするもよし、さっさと処刑・・・・と言いたい所だが、私は生け捕られたのだから、生かしておいてほしいのだが・・・・もしくは奴隷化か、後はそうだな・・・・開放だが・・・・恐らく今、私が戻っても裏切りを疑われるだけだろう。」
「何かさらっと、とんでもない事言ってるけど?」
「旦那さま、旦那さまは勝たれたのですから、ナターリヤは旦那さまの所有物。お好きになさって下さい。もし、妻にとお思いでしたら、多少面倒ですがそれも可能ですわ。」
「おお!そうか!私は夫を得るなら自分より強い相手と願っていたからな。今までそんな相手は現れなかったが、今回、シラカワが私を見事に打ち負かした。どうぞよろしく頼む、婿殿。」
「ちょっと何言ってるのよ!勝手に妻にならないの!私だってまだなんだから!」
・・・・・この人達何言ってるんでしょうか?おっさんは無視ですかそうですか・・・・

それと、何で婿殿?旦那とかじゃないの?娘の夫だよな、婿って・・・そう・・・何かが違う・・・・

「何?ウェンディはまだシラカワの物ではなかったのか?聞いた所によると、ウェンディもシラカワに負けたのであろう?」
「それはそうだけど・・・・心の準備とか?必要でしょ?」
「強い人の所へ嫁ぐ、そこに何の準備が必要なのだ?この身一つでよかろう?」
「それははそうなのかもしれないけれど・・・」
「まだ男嫌いは克服できないのか?」
「もう少し、もう少しで克服できるわよ!」

なんかおっさんに関わる事なんだろうけど、おっさん蚊帳の外。

「なあエルヴィーラ、あの2人はいつもあんな感じなのかい?」
「いつもなのかどうか分からないのですけれど、私の知る限り2人は・・・・いつもあんな感じですわね。」

・・・・
・・・
・・


何か暫く二人の漫才?が続いてたけど、ようやく終わり、2人はおっさんの所に来たよ。

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