45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第205話 S級冒険者ウェンディ・ターラントとの勝負

「でやー!」
ガキン!!!
・・ううぉ!動きはえええ!剣術のスキルなかったら、ついてけなかったぞ!
本人S級と言ってるだけあって、自信があるんだな。
でもねえ・・・あの娘の剣じゃあ、おっさんソード(仮)とそう長い事打ち合えないだろうな・・・・

それと本人、別嬪さんとか言われた事ないって言ってたけど、あのヘルメットじゃあねえ・・・・
そう、フルフェイスのヘルメットなんだよ。顔が隠れてるんだよね。そして、あの娘中々華奢な体つきなのに、鎧を着こむとたくましい体型に見えるんだよ。マジックアイテムの鎧かな?あの体型でこの打ち込みの力、出るようにも思えないし。
ちょっときちんと打ち込んであげるか・・・・
「ちょっとどこ見てるのよ?よそ見をする余裕があるのかしら?」
「しゃーない、こっちからも攻撃するよ。ウェンディって言ったっけ?覚悟して、踏ん張れよ!でやー!」
ガキン!
「キャー!」
あ、やりすぎた。剣折っちゃったし、娘さん吹っ飛んじゃったよ。
「あ、あんた何したのよ、この剣が折れるなんて・・・・」
・・・・驚いただろうなあ。
「あのさ、どうする、このままやったら、おっさんの勝ち確定だけど、おっさんまだ何本も剣持ってるから、その剣でやり直す?」
「え、えっと、いいのかしら?そうさせてもらおうかしら?」
・・・・ちょっと面食らってるな。さて・・・・10本ほど出そうか・・・・おっさん出しながら地面に剣を突き刺してね。
ついでにおっさんがさっき使ったのもね。
「どれでもいいよ。好きなのを選んで。そして、おっさん二刀流だから、この中からおっさんが使うのも選んでよ。」
「ず、随分と私に都合のいい話ね。じゃあ・・・・これと・・・これ。私も二刀流でやってあげるわ。あんたは・・・これとこれ・・・・えっと・何この剣?軽い?そして・・・魔剣?」
「ああ、扱いには注意してくれよ。ちょっと待って。今からこの剣の威力を見せてあげるから。その間にその剣のバランスとか確かめといて。」
そう言っておっさん、土魔術で硬い壁を作ってね。
「えっと、今からこの壁をぶっ壊すから、まずこの壁の硬さとか確認してよ。」
「え、ええ・・あなた、魔法戦士だったの?」
「あーまあね。どう、硬いでしょ?」
「え、ええ・・・・土魔術で出した壁の割には硬すぎるわね。」
「あ、危ないからね、ちょっとこれ持って。」
おっさんそう言って、以前使った防護盾を取り出しウェンディに渡してね。それと周りのギャラリーにもね。
「あ、みんな、砕け散るから、その盾でしっかり防いでね。透明だから、盾かざしても見えるでしょ!」
「何よこの盾。軽いし・・・・頑丈?」
「この岩ぐらいなら難なく防ぐから。じゃあ見ていてね・・・・・あとね、この戦いでは使わないでね。周りの被害が・・・周りの人が確実に死ぬから。」

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