45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第169話 何故野郎3人と温泉に入らないといけないんだ?

2人が無事に出産を終えて1月ほど経った頃、母子共にカトリーンが以前おっさんが購入したクルーザーで無事館まで連れてきてくれたんだよね。
ありがとう!カトリーン。

こうしてようやく皆が館に落ち着ける事になった頃、おっさん一息つきに館の温泉に入りに行ったんだけどね・・・・
既に野郎が3人、湯船で酒盛りをしていやがった・・・・

「よう、シラカワ!今日の酒は上手いな!なんて銘柄だっけ?」
「出■桜だよ・・・・ってなんであんたら3人して先に入っちゃってるわけ?」
「こんな場所城にもねーんだよ!良いじゃねーか、どうせ男はここにほとんどいねえしよ!」
・・・・おっさんの館には沢山の風呂があるのだよ。
男性用、女性用、家族用、家族以外の混浴風呂、使用人達用の男女別の風呂、使用人達用の混浴風呂。
ちなみに家族以外の混浴風呂は申告制で、使用人達も利用できるんだよね。
あと男性用と女性用は来客用って感じ。
今はおっさん、1人で入りたかったから男性用に行ったんだけどね。
そうしたら、御覧の通り、帝都からの闖入者と、ロートレック公爵とロニーさんが来ててね。
「皇帝がこんな所で油売ってていいのか?と言うか側近は知ってるのか!」
「細かい事はいいじゃねーか!」
・・・・絶対黙ってきたな。あれほど皇帝がゲートを使うのを避けさせてた側近が、こうもホイホイと来させるわけがない。
そして、皇帝がロートレック公爵と親しいって知らなかったよ、おっさん。
「皇帝さんよ、ロートレック公爵と仲がいいって知らなかったんだけど?」
「シラカワ辺境伯、私と陛下とロニーは学友なのだよ。」
・・・・何ですと?
「皇帝とロニーさんが親しかったのは知ってたけど、そういった繋がりがあったなんてね。」
「シラカワさん、世間は広いようで狭いんですよ。」
・・・・どこでどう繋がってるのか、びっくりだよ。

「で、ただ温泉つかりに来たわけじゃないんだろ?」
「当り前じゃねーか!娘を見に来たんだよ、三人とも!」

・・・・そうなんだよね、エルヴィーラ、オリアーナ、リュシエンヌ、ジョスリーヌ、マルスリーヌが現在妊娠中なんだよね。
そういっても孫なんて腐るほどいるんだろ?って思ったんだけどね、娘の可愛さは男親にとってはいくつになっても可愛いもんでね、見にこずにはいられなかったようでね。

「じゃあとっとと出てって見に行って来いって!」
おっさん、盛り上がってる3人を適当にあしらいゆっくりつかったよ。
はー癒しの温泉じゃあ・・・・。


ちなみに、この3人、娘が出産するまで、ほぼ毎日来やがったよ。

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