45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第164話 阿鼻叫喚状態の帝都

更に悪い事に、人質まで取られているそうな。
ただ、そのまま襲っても育ちがいいのがばれるからって、なるべく品のない喋りをするよう言われ、さらに呪いの影響なのか、もう盗賊のような振る舞いになってしまっていたらしくてね。
1人どうしても襲撃が嫌で、無理やり呪いのアイテムを外した人がいたそうだけど・・・・・
全身から血を噴き出して絶命したらしいんだよね。

アイテムを外しても死ぬ、逆らえば自分自身は仕方ないとしても、人質になってる人たちにも危害が及ぶ・・・・
もうやけになって盗賊のふりをして言う事を聞いていたそうな。
そして、もう一度行け、と。

で、見事に捕まり現在はこの調子。
スキルで事実かどうかはともかく、信用できるらしくてね。

暫く話をしているうちに、和んだ雰囲気になったらしい。

で、おっさんはこの和んだ空気の中、応接室に入ったらしいのさ。

そういや、呪いを解除した影響なのか、全員何かしら育ちがよさそうと言うか、品があるというか・・・・
ただの野盗崩れじゃないね、今の雰囲気からは。

さてどうしたものか・・・・

そう考えていた所、ロニーさんがやってきてね、現在モーヴェ商会が卸した作物を食した連中が軒並み体調不良になったらしいってね。
もう凄い事になっているみたいでね、帝都中阿鼻叫喚になってるらしく、もう道端で粗相をしてしまう連中が続出してね。

貴族だろうが庶民だろうがもう。
貴婦人だろうが子供だろうがお構いなしで。
おっさん悪い事しちゃったなあとは思うんだよ?食べてもすぐには症状が出なくてね、数時間後に出るんだよ、急激な腹下りが。
で、もうきちゃったら我慢できず、その場で駄々洩れ・・・・
女性はトラウマにならなきゃいいのだけど・・・・。

そして、どしてこうなったのかって事になると、どうやら全員最近収穫したばかりの、モーヴェ商会が卸した作物を食したのが判明してね。
今はモーヴェ商会は非難の的になってて、人糞まみれの人々が押しかけてるらしいんだよ。
そして、ロニーさんが手配した人がこの人達に下痢止めを配ってるんだよね。
冷静になって考えたら何でこんなに下痢止めを用意してるのかって事になるんだけど、もうそんな事を気にする人はいなくてね、もう皆目の色を変えて下痢止めを求めてきたらしいよ。
なんてったって頼もしい▼露丸!
効き目抜群さ!

こうしてモーヴェ商会の評判は地に落ちたのさ!
恐らく帝都ではもう商売はできないだろうってロニーさんが言ってたね。
馬鹿だねえ、欲をかくからだよ。

あ、もうちょっと続くからね、この話。

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