45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第87話 生き残りの召喚者

「月女!月女!」

「お姉さま!どうやってここに?」

「それは後です。どうして裸なのですか?よもや・・・・」

「お姉さま、私は処女です。お姉さまが強いのはあの者達も重々把握しておりますから、その辺は大大丈夫なのですが、私を裸にしてはいけないとは言われてないからな、と言って、このような事に。」

「そ、そうですか。純潔が保たれたのがせめてもの救いですね。立てますか?」

「お姉さま、この首輪のせいでここから移動する事ができません。この部屋にいる全員がそうです。ただ、残念な事に、私と紅渚べにな以外は・・・・」



・・・・あ、あれ絶対日本人だよな?

あー何となく察したよ。

この、十六夜の言っていた?2人の・・・妹と少女?以外の3人は恐らくおっさんと一緒に召喚された女性で、おそらく、未目麗しいから慰み者として生かされてたんだな、きっと。

1人抜きんでた美人と、後の2人はそこそこってやつか・・・・まだ高校生ぐらい?2人って。もう1人は30代半ば?ちょっと大人のエロスを感じるよ。

「あなた方は日本人?」



おっさんがそう言った所、はっとしたのかこの美女がおっさんを見て、

「そう言うあなたは誰?あなたも私達を犯しに来たの?」



いやいいや、しませんよ?というか、顔つきが死んでないのがこの人だけだな。後の2人は・・・あかん、あかんやつや。なんかブツクサ言ってる。

あまりの惨状に、気がおかしくなってしまった?

「あ、おっさんなあ、たぶんあなたたちと同じ召喚されちゃった日本人だよ。白河 小次郎っていうんだけど。」

「私は・・・・大塚 千秋です。この子たちは・・・・耐えられなかったみたい。まだ若いしね。」

「その、ごめん。助けられなくて。」

「仕方ないわ。私はここに来る前から経験してたからいいけれど、この子たちは初めてだったのよ・・・・」

「その・・・ごめん・・・・で、こんな事聞くのもなんだけど、他には生き残っていない?確か20人はいたんだけど。」

「・・・・みんな目の前で殺されてたわ。首をね・・・・そして、私たちにこう言うの。”こんなになりたくなければ俺たちに股を開け”って。」

どうやら、男たちは全員助からなかったらしい。女性ももっといたはずなんだけど、残念ながら姿がよろしくないと判断されちゃった人達は、男たち共々殺されてしまったらしい。

なんていう鬼畜だ。

「えっと、やっぱりその首輪、外れないんだよね?」

「ええ・隷属の首輪って言ってたわ。触るだけで激痛が走るのよ。」

うーん、どうすっかな・・・・

そうだ、おっさん奴隷商ってスキルがあるんだから、この首輪解除できるんじゃない?

「ちょっと待ってて。その、裸のままってのが申し訳ないんだけど。」

「気にしないわ。今更だしね。」

この人も精神が崩壊する一歩手前だな、きっと。おそらく自分がしっかりしてないとこの2人が死んでしまうと思って、何とか気持ちを保ってたんだろうな。

「もう少し待っててな。」

スキルを念じてみるか・・・・お、何かいける?首輪が光り始めたよ。

えー触るか・・・・お、小さい表示が出てるぞ。どれどれ・・・・



メニュー

1 首輪の開放

2 所有者の変更

3 隷属の認証



小さいけど、何とか読めるな。うーん、1かな。1触るのかな?



解放します。よろしいですか?

はい  いいえ

はい、で。



カチッ!



解放されました。取り外して下さい。



          

「45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く