45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第65話 おっさん、一人で戦う

・・・・いってえええ・・・・・

つーかマジ痛い痛い!

なんだよあれ?

悪魔?犬じゃないよな・・・・狼?マジでけえ・・・・

か、回復しないと・・・・

回復魔法・・・・

「ヒ、ヒー・・・・」グベラボゲグワー

更に宙を舞うおっさん。グシャ・・・・

うう・・・・

「ガルム、何をしているのです?」

何かガルムとか言うのか、奴が声の方を向いた。

今のうち・・・・

「ヒール」

ポワワア・・・・

おっさん復活!

「おや、何ですかあなたは?こんな所で人族に会うとは思ってませんでしたが、ガルムの体当たりを受けて生きているとは、何者です?」

おお?和服っぽいの着てる・・・・女の人?

「あんまりじゃないか。おっさん、痛かったよ。っていうかいきなりなにしてくれんのよ?」

「ガルム、とどめを。」

人の話聞いちゃいねえ・・・・

兎に角、攻撃を。ってううぉーガキン!

やべー流石剣のスキル。受け止めたよ。

「む!剣でガルムを受け止めるとは、名のある剣士でしょうか?では、こんなのはどうでしょう?」

扇子?ううぉー飛んできた!

防護盾! ゴン!

すげー防護盾!とりあえずっ扇子はもらっとこう。

「返していただけるとありがたいのですが?」

「おっさんにくれたんじゃないの?」

・・・・かろうじて防いだけど、どうなのこれ?勝てる気がしないよ・・・・

しゃーない、扇子を投げてみるか・・・・エイ!

お、あっち向いたな。気配遮断!

よし・・・・襲撃者はおっさんの事を認識してないっぽいな。

このままでは勝てる気がしないし・・・

「よし!壁!壁!壁!壁!」

よし!囲ったぞ!今のうちに・・・・あった!流石異世界売買、ダンジョンでも使えるとは!

硫酸!と、粉、小麦粉でいいか?忘れたけど確かそんなんだった気がする。

よし、薄力粉!あ、あと爆竹!チャ〇カマン!


やべーすごい力で壁体当たりしてる。えっと、ポイ!

ギャー!

きゃー!

ごめん、いくら敵対しているとはいえ、女性に硫酸はね・・・・

続けて、小麦粉!ポイ!

チ▼ッカマンでカチッと、爆竹に・・・っと、ポイ!

続けて!「壁!」

よし!蓋成功!バチバチバチ!

ドッカーーーーーン!

ぎゃー威力が強すぎたー防護盾!!

壁が吹っ飛ぶとかどれだけ凄いのさ。すげー粉塵爆発!


おいおい、まだ生きてんのかよ・・・・

っていうか、もう虫の息やんけ。

サクッと仕留めるか・・・・

「お・・・・お願い・・・します・・・・ガル・・・ムを・・・殺さないで・・・・」

「そっちから襲っといて、負けたらそれかい!」

「対価が・・・・必要なら・・・・私を・・・・あなたの・・・所有物にすれば・・・いい・・・・」

「間に合ってるよ!じゃあ死んでくれ!」

「待って!・・・あなた・・・奴隷商の・・・スキル・・・ある・・・私を・・・奴隷に・・・」

「あんたを奴隷にしてどうするの?」

「性・・・奴隷・・・でも・・・慰み者でも・・・労働力としても・・・いい・・・・」

「そんなんいらんわ!」

「後生です・・・・」

「ダーリン、それ使えるから奴隷にしちゃったほうが良いかも?」

「この女、強い」

”S級冒険者が倒れている。ただの屍のようだ”

「死んでねえよ!」

うーん、どうすっかな・・・

「あんた名前は?」

「十六夜と・・・・申し・・・ます。ご主人・・・さまと・・・お呼びして・・・も?」

「好きに呼んだらいいやん。えっと、こんなんでいいの?」

「・・・・はい、完了です。これより私はご主人さまの奴隷です。」

「はあ・・・・何なのさ、これ。」

なんか奴隷認証?が終わったら、この女回復しやがった。

「ご主人さま、申し訳ありませんが、ガルムを回復してあげてくれませんか?」

「襲うんじゃない?」

「私の所有物はご主人さまの物。譲渡いたします。」


おっさんは女と狼を手に入れた!

          

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