45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしい

第55話 Gが来たって言っても・・・・白い奴じゃないからね?あの、黒いカサカサってした・・・・

「「「「「「「「ギャー!!」」」」」」」」

後悔はしていない。ここはおっさんの土地だ。勝手に入ってきたやつらが悪い・・・・

「ごめんなさい。」

しばらく商業都市アフェールの冒険者は

「Gが!Gが来た!」

と毎晩うなされたとか無かったとか。


「なあ、言いたい事はあるかい?」

あ、この人きっとS級冒険者だ。

おっさん、気配遮断で消えたよ。あいにく、Gの存在が強力で、おっさんにかまうやつはもういなくなってたよ。

結局、暁団のメンバーと、この謎の襲撃者は冒険者ギルドに任せたんだけど、どうやらあの謎の魔術師は暗殺者らしく、今回はおっさんを生かしたまま捕らえるのが目的だったらしい。

で、当然おっさんに注目が集まるわけで。

どう考えてもどこにでもいるおっさん。そんなに強いわけじゃないはず・・・なのに少人数で高レベルパーティを壊滅させる実力がある。低レベルのはずなのに。

おっさん、これからも襲撃があるんだろうか?気が滅入る・・・・。

そしてその後、どうやら奴隷落ちした暁団と闇魔術師?だったが、スキルをひとつも保有していない事が発覚し、大騒ぎに。

どうやら犯罪奴隷として扱う時にスキルも没収してしまうらしいんだけど、あるはずのスキルを所持してなかったから、どうなってるのかって思っちゃうよね?

で、さらにおっさんに注目があるわけで。

そうしたおっさんに対する好奇と猜疑の目がある中、ギルドからおっさんに連絡が入った。

”至急、帝都へ赴き、皇帝陛下にお会いせよ”

と。

どうやらこの事態は帝都の皇帝陛下の耳に聞こえたらしく、陛下自らおっさんに話をする!となり、すぐ連れて来いという事になったらしい。


ちょっとなんだよこれ?おっさん店も自宅も復旧させてないんだけど。

まあ、作業場におっさん達が住める家はあるんだけどさ。

「シラカワ様?あたいも行くからね!」

「旦那さま、置いていかないで下さいね!?」

「私も行くー」

「護衛、いる。私、なる。」

「また魔術師に襲われたらいやでしょ?私たちが守ってあげるわよ?」

そして、あの時いたS級の冒険者が

「おっさんモテモテだなあ、美女ばっか。今回は俺達も同行させてもらうよ。」

この冒険者、S級のクィンシー・マクマホンというらしい。

どうやら事態を重く見た皇帝エトムントが秘密裏に依頼していたらしい。

で、今回も暁団の討伐は3パーティの合同という事になり、それぞれランクアップに。さすがにB級は上がらなかったけど、A級に大分近付いているらしく、護衛しただけでこんなにもらっていいんかな?と喜んでたっけ。

で、報酬は、暁団の財産を没収、これを当てたらしい。

おお!ため込んでたんだなあ。おっさん達の手に渡るとも知らずに。

こうして、おっさんは戻ったばかりなのに再び帝都プレジールへ向かう事となった。

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