勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第392話 オイヴィとの会話 その4

「そこは申し訳ないと思っているんだ。それで、という訳じゃないけれど、友郁達は今もそうだけど、今後7年ほどはオイヴィ達とは一切関わりのない生活を送る必要がある。何せ並行世界ではアーダやオイヴィといったこちらの世界で暮らしている僕の妻とは一度も接触がなかったはずでね。オイヴィはもしかしたら何処かで出会ったかもしれないけれど、アーダやザーラはおそらく並行世界では魔王の襲撃で死んだはずなんだ。ああ、侍女達に関しても対応が違ってね。召喚に巻き込まれた妻と僕の侍女。彼女らも友郁達と隔離生活を送る必要があってね。侍女繋がりで今回の事を知られないようにしてほしいんだ。」

「それは問題ない。今順平殿が並行世界で暮らしていた面々は既に隔離され、我々と接触できないようになっているはずだ。それも女性側が望んだ事。こちらでは何もせぬ。」

まだあるけれど、これ以上条件を付けるべきかどうか。
条件というよりは・・・・

「オイヴィ、後は相手がやはりどういった状況かわからないし、召喚された人物と皇女が行動を共にしているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。もし何か必要なものがあるかもわからないから、ある程度物資を持っておいてほしいんだ。渡すもよし、何もせずに持ち帰ってもいいし。」

「いいのか?確かに今の状況はまるで分らぬ。それ故その場ですぐに必要になる物があるやもしれぬしな。順平殿の配慮感謝する。」

「オイヴィ、後どうやって移動するつもりなんだ?まさか歩いていくわけではないよね。」

「それでは時間がかかりすぎる。何か乗り物にでも乗っていくか。」

馬車の類?でもそれだとどうなのかな。道を行くのであれば問題ないかもだけど、流石にこの領地も、まだ道の整備は終わってないからね。主要な部分は整備済みだけど、最近発展している街への道はまだ出来上がってない部分も多いみたいだし、そんな所へは乗り物では移動しにくそうだな。

「では従魔をお貸し願えまいか?ドラゴンで空から向かうもよし、フェンリルの背に乗り移動するもよし。」

「ドラゴンはどうなのかな?警戒されないかな?」

「そうだな。自分の住んでいる所にいきなりドラゴンが飛来すれば混乱する可能性が高いな。ではフェンリルをお借りする。」

「ちょっと待ってね。フェンリルと念話をするから。」

【聞こえるかい?】

【ぬ?我は忘れられておると思っておったぞ?】

【いや、用がなかったからね。ところで今息子でもいいけれど、何体か僕の所に来れるかい?暫くオイヴィとその護衛を載せて移動をしてほしいんだ。】

【少し待っておれ。何人を乗せればいいのだ?】

4人ぐらいかな?
【まあ4人ぐらいかな?最悪フェンリル一体で3人ぐらいは乗せられるよね?】

【速度は落ちるが可能だ。まあよい、4人だな。暫し待て。】

ごめんフェンリル、ずいぶん放置してたよ。巣を移動させちゃった上に放置だからね。

「オイヴィ、少し待ってて。今フェンリルがこっちに来るから。」

「わかった。」


あれ?何で僕が段取りしてるんだろう?

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