勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第391話 オイヴィとの会話 その3

僕はオイヴィに絶対守ってほしい事柄がいくつかあったので、それを伝えます。

「オイヴィ、できれば行かせたくはないけれど、止めてもいくよね?」

オイヴィはなんだかんだ言って自分の信念を曲げない。
よほどの事がない限り、オイヴィの信念を変えさせる事は難しい。
ですが、もしオイヴィが間違っていた場合は、それがオイヴィに気づかせる事さえできれば素直に従ってくれます。

そして今回、オイヴィは探しに行くでしょう。

もはや僕にも止める手立てがありません。

それならば、条件を提示するしかないでしょう。

「オイヴィ、君を行かせるには、幾つか守ってもらわないといけない事柄があるんだ。それを守れないなら、行かせられない。」

「何を守れというのだ?無理難題を吹っ掛けられても困る。いや、順平殿がそのような理不尽はしまい。」

理不尽すぎて諦めさせたいけど、オイヴィにはそれでは僕の気持ちが伝わらないでしょうから、ここはきちんと提示をしないと。

「まずは一人で探しに行かない事。」

「何故だ?」

「相手は理由はどうあれロンドロッグで追放処分にされ、兵士に追われ国外に脱出している。今はどうしているかわからないうえに理不尽な目にあっているから警戒している可能性がある。」

「それは一理ある。我も何故追放処分となったか聞かされておらぬからな。で、他には何かあるのか?」

いや、まだまだあるんだけど。

「探しに行くなら、常に一定の間隔で報告が欲しい。」

「順平殿には関係がなかろう。」

「確かに僕にはこの召喚者の事、皇女の事は直接関係ない。だけどもしオイヴィが危険な目に遭って、危険が迫っているとしても、定期的な連絡が途絶えたら、直前に連絡があった場所へ駆けつける事ができる。だけどそう言った決まりがなければ、オイヴィがが危険にさらされていても僕は気づけない。」

オイヴィは僕をじっと見つめているけれど、どう答えたらいいか考えてるのかな?

暫くすると、軽い溜息が聞こえ、

「それは過保護すぎぬか?」

「そうかもしれないけれど、オイヴィは強いし、一人でも恐らくは問題なく旅を続ける事ができるとは思う。だけど今回は何が起こるかわからないんだ。それにオイヴィは僕の妻だし、本当なら僕も一緒に探しに行けたらいいけれど、僕は此処の領主なうえに、友郁達の事もある。」

「そうだったな。確か並行世界での出産、あれを再現せねばならぬとか。母体の状態もそうだが、順平殿も並行世界とかけ離れた行動をとれば、再現に影響も出よう。まあ心配してくれるのは素直にうれしいが。」








          

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