勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
第350話 助かったけれど
「命が助かっただけでも感謝しないとな。だけど、残念だが石化の攻撃を食らってしまったメンツは全員、この場を去らないといけないんだろうな。」
回復した冒険者の一人がそう呟きます。
「え?どうしてここを去らないといけないのですか?」
その冒険者は僕をまじまじと見て、
「そりゃあ今回の探索が、単なる探索ではないからさ。」
もしかして僕の家臣団になるための条件だから?
「はあ。それは聞いていますけれど、だからと言ってもう引き上げるのですか?」
「まあ僕としても本意ではないけれど、わかるだろう?これは公爵様の家臣になれるかどうかの試練なんだ。その試練に僕達は失敗してしまった。今後も僕らのようなメンツは沢山やってくるだろうから、失敗した冒険者なんぞ採用しなくても、また誰かやってくるからね。」
そう言ってその冒険者は肩をがっくりと落とし引き上げの準備をしようと、恐らく同じパーティメンバーに声をかけています。
「ねえ、これってこの人達はもう駄目って事なのかな?」
他の5人に声を掛けます。
「仕方なかろう。これを含めてのダンジョン探索なのだ。きっちりと見張りを付け、連携しなかった奴らの落ち度だ。今後もし彼らを採用してどうする?また同じような事が起こるかもしれぬからな。」
こういう事にはドライな対応なのかな?オイヴィはさも当たり前といった態度で彼らの事を酷評しています。
まあそうなんだけどね。だけど、バジリスクの出現の仕方が気になります。
本当に彼らは油断をしていたのか。
彼らの今後を左右するこの探索。油断していたとしても、この場にいた全員が石化してしまったんだよね。それはどうなのだろう?
そんな事を思っていると、別のパーティのぼやきが聞こえてきます。
「くそっ!何だったんだ!俺は油断なんかしてなかった!きっちりと周りを警戒していたんだぞ!あのバケモンが出てくるまで、魔物の気配すらなかったんだ!なのに気が付けば、いきなり目の前だぞ!信じられるか?」
「だがなあ、現実に俺ら全員石化食らっちまったしなあ。俺も油断していないつもりだったんだが、心のどこかに油断があったのかもな。」
あの罠をかいくぐり、ここまで来た連中が、そうそう油断をするものなのかな?
そんな事を思っていると、そいつはいきなり現れました。
諦めて引き揚げようとしているパーティメンバーの真ん中に、忽然と現れたその魔物。
え?うん、さっきまで魔物の気配はなかったはず。
しかも誰も気が付いていないなんて、異常だ。
「オイヴィ、魔物だ!」
「え?どこにいるんだ?」
え?オイヴィ、魔物がすぐそこにいるじゃないか?見えてないの?
「順平さん、どうしたの?」
「友郁、友郁もなのか?目の前に魔物が現れたんだ!」
僕が指さす方を皆が見ますが、皆はえ?という顔をしています。
何だこの魔物は?
僕は魔法で魔物の頭を狙い、攻撃を開始します。
すると、魔物の頭は見事に吹き飛び、魔物は地面に倒れます。
この時になって他の冒険者はやっと異常に気が付きます。
「な、なんだ?おい、あいついきなり魔法を、ってうぉ!なんじゃこりゃあ!」
頭を失った魔物は、どうやらその姿を現したようで、この場の全員が驚いています。
「え?魔物?そんな気配はなかったぞ?」
これは厄介な事になりそうです。
回復した冒険者の一人がそう呟きます。
「え?どうしてここを去らないといけないのですか?」
その冒険者は僕をまじまじと見て、
「そりゃあ今回の探索が、単なる探索ではないからさ。」
もしかして僕の家臣団になるための条件だから?
「はあ。それは聞いていますけれど、だからと言ってもう引き上げるのですか?」
「まあ僕としても本意ではないけれど、わかるだろう?これは公爵様の家臣になれるかどうかの試練なんだ。その試練に僕達は失敗してしまった。今後も僕らのようなメンツは沢山やってくるだろうから、失敗した冒険者なんぞ採用しなくても、また誰かやってくるからね。」
そう言ってその冒険者は肩をがっくりと落とし引き上げの準備をしようと、恐らく同じパーティメンバーに声をかけています。
「ねえ、これってこの人達はもう駄目って事なのかな?」
他の5人に声を掛けます。
「仕方なかろう。これを含めてのダンジョン探索なのだ。きっちりと見張りを付け、連携しなかった奴らの落ち度だ。今後もし彼らを採用してどうする?また同じような事が起こるかもしれぬからな。」
こういう事にはドライな対応なのかな?オイヴィはさも当たり前といった態度で彼らの事を酷評しています。
まあそうなんだけどね。だけど、バジリスクの出現の仕方が気になります。
本当に彼らは油断をしていたのか。
彼らの今後を左右するこの探索。油断していたとしても、この場にいた全員が石化してしまったんだよね。それはどうなのだろう?
そんな事を思っていると、別のパーティのぼやきが聞こえてきます。
「くそっ!何だったんだ!俺は油断なんかしてなかった!きっちりと周りを警戒していたんだぞ!あのバケモンが出てくるまで、魔物の気配すらなかったんだ!なのに気が付けば、いきなり目の前だぞ!信じられるか?」
「だがなあ、現実に俺ら全員石化食らっちまったしなあ。俺も油断していないつもりだったんだが、心のどこかに油断があったのかもな。」
あの罠をかいくぐり、ここまで来た連中が、そうそう油断をするものなのかな?
そんな事を思っていると、そいつはいきなり現れました。
諦めて引き揚げようとしているパーティメンバーの真ん中に、忽然と現れたその魔物。
え?うん、さっきまで魔物の気配はなかったはず。
しかも誰も気が付いていないなんて、異常だ。
「オイヴィ、魔物だ!」
「え?どこにいるんだ?」
え?オイヴィ、魔物がすぐそこにいるじゃないか?見えてないの?
「順平さん、どうしたの?」
「友郁、友郁もなのか?目の前に魔物が現れたんだ!」
僕が指さす方を皆が見ますが、皆はえ?という顔をしています。
何だこの魔物は?
僕は魔法で魔物の頭を狙い、攻撃を開始します。
すると、魔物の頭は見事に吹き飛び、魔物は地面に倒れます。
この時になって他の冒険者はやっと異常に気が付きます。
「な、なんだ?おい、あいついきなり魔法を、ってうぉ!なんじゃこりゃあ!」
頭を失った魔物は、どうやらその姿を現したようで、この場の全員が驚いています。
「え?魔物?そんな気配はなかったぞ?」
これは厄介な事になりそうです。
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