勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第272話 報酬は先渡しのスキル?

ユハニさんと話をしようと思っていたら、何故かザーラが隣にやって来ました。

「あ、その・・・・お邪魔かな?」
「邪魔じゃないけど・・・・今からユハニさんと話があるんだけど。」
「あ、多分私もそれ関係していると思う・・・そうよね?ユハニ。」

ザーラがユハニに声をかけると、

「は!直接の依頼はザーラ様直々でございますれば。」

「ええと、ユハニさんはザーラに言われて来たのかい?」
「無論さようでございます。」

「ええとじゃあまず、ザーラの話を聞こうか?」

「じゃあ何から話したらいいかしらね?あのね、雪華と麻矢が先に王都へ向かってくれてね、その後王都とゲートで繋がってるの。それで私もゲートで王都へ向かったのよ。」

僕はじっとザーラの話を聞いています。

「それでね、アーダ姉さまも王都へやってきて、ヘルトラウダも来たのだけれど、ヘルトラウダは直ぐにギルドへ向かったわ。職人の手配をしに行くって。そして私とアーダ姉さまは、だんな様の家臣団をここに連れてこようと、それぞれ探しに行ったの。」

「あ、そうなんだ。じゃあユハニさんはすぐにこっちに来たのかな?」
「は!他の家臣にも声をかけ、家臣団の中ではまずは私が単身ここにやってまいりました。現在家臣総出で周辺の修復及び清掃作業に従事しております。」


修復ってどうやってるんだろう。
壁って石だよね?土を混ぜて何かしているのかな?
そこまで見てなかったけれど。

そう言った石や土が余分にあれば、魔法で修復できそうなんだけど。

清掃・・・・瓦礫や不要物の撤去?
しかし・・・・建物以外の壁、相当あるよね?大丈夫なのかな?

「あの壁って、一体どれだけあるのかな?あれ全部修復やら清掃やらしてたら、とんでもない労力がいるんじゃない?」

そう思っていると、いつの間にかアーダがやってきていた。

「対価の事かの?旦那さま。」

「あれ?いつの間にアーダ来てたの?」

「ついさっきじゃ。その、対価じゃがな、だんな様のドロップアイテムの一部から出せば問題ないのでそうさせてもらっておる。そして・・・・これは重要なのだが、今回の作業に従事してもらう職人には、もれなくスキルを付与しておってな、無論働き次第では返却なのだが、しっかり働けばスキルはそのまま持って帰れる故、皆必死になって働いておる。」

「その事なのですが!一部の家臣に別のスキルをお与えできませんか?」
ユハニが提案してくるけれど、何のスキル?

「ええと、どんなスキルがいるんだい?」

「浄化でございます。」

あれ?確か家事全般のスキル鵜から派生するスキルじゃなかったっけ?

僕がそう思っているとユハニが、
「仰りたい事は分かっております。才村様が以前お与え下さったように致せば・・・・とお思いでしょうが、今現在その方法では浄化が手に入らないのでございます。もしかすると、もっと長い教育日数を設ければ可能かもしれませんが。」

うん?誰か試した?

「まあ浄化ぐらいならいいけど。」
何でできないんだろう?

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