勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第268話 女性陣の話し合い その7

またしてもゲートが輝き・・・・

気が付けば光は収まり、伊知地がゲートに立っていた。

すぐに伊知地は吉安の所に駆けつけ
「問題ないわよね?」
「そのようね?」
「じゃあ次は吉安さんが行ってみる?」
「そうしましょう・・・・あ、操作お願い。」

皆がどうして伊知地がゲートの中に立っていたのか、事情を呑み込めないまま、吉安が中に入り、伊知地がタブレットを操作する。

「じゃあね!」
「うん!」

吉安は消えた・・・・

真っ先に我に返ったのは森江。
「ちょ・・・・ちょっと伊知地さん!これはどういう事?未だ生命での確認はしてないのよ?何かあったらどうするつもりだったの?」
「あ、私と吉安さん、何度もゲートで試してたんです。このゲート凄いですよね。そして今は長距離を試してるんです。」

「試すって・・・・私達今、椅子で試してたんですよ?それをいきなり人でするとか・・・・正気ですか?」

「だ・・・・だって・・・・これぐらいしておかないと、皆さんとの差が開く一方だから・・・・」

「何の差か知りませんが、自身を危険に晒してまでする事なのですか?」
「だって、才村さんや森江さんにはどう逆立ちしても常山さんとの距離が開くじゃないですか!ここで実績を作っておかないと!」

泣き出す伊知地。

しかしながら、事態はそれどころではなくなったのだった。
何故なら、人がどんどんゲートからやって来たからだ。

侍女がまず戻ってきた。
戻ってきたというか、あちらに、城に残っていた侍女がやって来たのだ。

更にどんどん人がゲートから出現している。

まずザーラがやって来た。何故ゲートで?
アーダまでゲートでやって来た。

「これは便利だな・・・・」
「はいお姉さま。」

そしてヘルトラウダが、

「完璧ですね!流石は吉安さんと伊知地さん。よくこれが完成品と気が付きましたね?」

「ええ・・・・見ればわかります。」

そうしているうちに、吉安が戻ってくる。
「あ・・・・やっぱり色々言われちゃった?」

「うん・・・・」

「あ、皆さん、成功です。これでゲートさえ設置できれば、あらゆる所へ行けますよ?」

こうして順平の知らない間に、ゲートは完成していたのだった。

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そしてその後、順平はゲートが完成している・・・・自分の知らない間にゲートに変化があった事は全く知らないまま、領地の視察にやって来たのだった。

で・・・・気が付けば、ゲートで次々と家臣団その他色んな人がやってくるという、理解不能な事態になっていたのだった。

で、順平はゲートとにらめっこをしている。

プレートの表示を見たり、魔石を見たり。

「ええと、もうこれ運用開始してたりするんですか?」

何故か吉安、伊知地、ヘルトラウダが前面に押し出され、

「彼女らの功績が大きいんですよ?」

友郁がそう順平に言う。

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