勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしい

第136話 異変が・・・・

「さあ、2人とも、これであなた方は開放しましたから、後は戻って起き上がりなさい。」
・・・・それ説明になってませんよね・・・・

ですがその・・・・妹さん泣いてますよ?
「酷い・・・・肌に男の人が触れた・・・・もう死ぬかこの男に嫁ぐしか・・・・」
うん?何言ってるのでしょう?

「ええとこれはその、現実ではないので・・・・頭の中ですから、夢みたいだから、そのお姫様?触れた事にはなりませんからね?」

「え?それ本当?」
「ええ、本当です。今この姿は仮初ですから。」

ザーラ姫は僕の方をじっと見てきます。
「常山様とおっしゃいましたか?」
「ええ、そうですよ。」

「ふうーん・・・・よく見ると貴方中々の男前ですね。分かりました。仕方ありません。常山様との婚姻、許可しましょう。」
・・・・へ?婚姻?何を言ってるんですか?
「ちょっとザーラ、何人の男にちょっかい出してるの!これは私が先に目を付け、手を出してる途中なの!だから後出しはやめて?」

アーダさんも何言っちゃってるんですか?

「ええと僕そう言うのいいですから、ほかの人を助けますよ?」
すると何故か王子様?でいいのかな?が急に怒り出す。
「おい庶民!お姉さま2人がこう言っているのだ!素直に結ばれろ!まさか王族と関係を持ちたくないとか言わないだろうな?」

・・・・ついさっき会ったばかりの女性と何故結ばれないといけないのでしょう?それに何故弟であるアルノルト王子が賛成に回るのか・・・・

さっきまで庶民と罵倒していたはずなのですが?
触るなとか騒いでいたのに・・・・
さっぱり理解が出来ません。

「重ねて言いますが、今この場で起こっている出来事は、あくまで頭の中の出来事です。現実の出来事ではありませんから。」
僕はもう一度くぎを刺します。

「・・・・現実でもいいのですよ、常山様。」

アーダさん分かってます?
「ええとその・・・・僕の言ってる事理解してます?」

すると何故かまじめな表情で・・・・

「常山様は私を救って下さいました。それに見合う対価をご用意できません・・・・ですが、そういう訳にはいきません。それで・・・・こう言っては何ですが私見た目はかなりいいと自負しております。それに男性経験は御座いません。」
・・・・ええと確か旦那さん?が男色家・・・・結婚後一度も相手にされなかったとか・・・・
しかし・・・・僕には多分沢山の女性が・・・・
あ、これ僕の思考って向こうにもバレバレじゃ?
そう思ったのですがもう遅く・・・・

「この国は一夫多妻制でございます。ザーラともども王家の姫を娶っても何ら問題ございません。王家の後ろ盾、いいじゃありませんか。」
「お姉さまいいの?では常山様・・・・ここは頭の中・・・・本当の私が常山様のおかげで助かるのなら・・・・召喚に関わった王族は、ほぼ死ぬ運命。その運命から助けて下さるのですから・・・・」
ここまで聞いた時、異変が・・・・
頭の中に才村さんが語り掛けてきます。あの装置はこういった使い方もできます。
「先輩!急いでください!外が何やら変です!」
え?まだ時間が・・・・
そう思ったのですが・・・・気が付けばもうあのカウントはゼロに・・・・しまった・・・・
「それは今はいいですよね?それより外に異変が起こっています。時間がありません。とにかく残りの人をまず助けますよ?」

「時間って何??」
ザーラ姫が聞いてきます。

「移動しながら話します。アーダさん、場所分かりますか?」
「え・・・・ええ・・・・あちらにいます。」

「では案内お願いします。それと皆さん絶対に僕からはぐれないで下さい。」

急がないと・・・・ひょっとして外は魔王が襲撃してるかも・・・・

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