第76話　ギルドから”火炎の罪”と言うパーティが駆けつけてくれました

するともうと言いますか、素早い・・・・内元君がギルドから冒険者を連れて戻ってきました。
「常山さん、連れてきましたよ。」
「あんたがこいつのパーティの代表か？俺は今さっきたまたま居合わせてたんだけどな、俺らはＢ級パーティ”火炎の罪”だ。で、こいつらが問題の愚か者共か？」
「ええ、そうです。このバカ、この内元君を斬り、ギルドで受付嬢に手を出そうとし、街を追放された挙句、魔獣に襲われていたのを、結果的に僕らが助ける形になってしまいましたが、恩を仇で返すと言いますか、僕が怪我人を治療していたら、この愚か者が、僕をこの剣で突き刺したんですよ。もう流石にかばい切れないし、放置しておくわけにもいきませんから。」

「そうか、こいつらが噂の狼藉者か。租チンを受付嬢にしゃぶらせようとしやがったとか。それにしてもさっき見たが、アウルベアー２体を、君ら３人で仕留めたのか？」
「ええ、皮をはぎ、肉を確保している時にうめき声を確認するのにこちらに来たので、放置したままですけど。」
「ふーん・・・・あんたら駆け出しのＦ級パーティなんだろう？信じられん・・・・と言うのはすまん、君らを疑う訳じゃないのだが、普通アウルベアーと言うのはＢ級パーティクラスでないと太刀打ちできないのでね。そうか、君らは駆け出しだが、これからどんどんランクが上がるんだろうな。」
「あ、この後・・・・どうしたらいいと思いますか？この森信君は、四肢と胴体を、僕の作ったアイテムで、地面に拘束していますが、残りの５人は・・・・特にこの２人は、最初から森信君にくっついてましたが、他の３人は、まだ分かっていないようです。王宮では侍女さんに好き勝手しまくったようですが。」
「・・・・このまま放置がいいだろう。」
「ちょっと待って下さい！」
３人のうち一人が言いかける。
「何だ愚か者！」
「心を入れ替えるので、チャンスを下さい！」
「駄目だな。そう言う奴はまた繰り返す。だが・・・・鉱山へ奴隷として送り込むか？１０年ほど働けば、何とかなるだろう？それとも、何とか自力で生き残るか？次の街へは歩いて２日ほどで着くからな。その街で再起をしてもいいし。もっとも情報はギルドには伝えるがな。まあ、この街ほど悪い待遇にはならんよ。」
「う・・・・１０年・・・・だが・・・・この面子で徒歩で次の街？行けるのか？」
「さあ？Ｄ級パーティ３パーティぐらい固まって行けば、何とかなるかもだがな。運が良ければ単独でも辿り着くさ。道はまあ、ほら、そこの道を歩けばいやでもたどり着くがな。」
僕は３人に話しかけます。
「どうします？僕はどっちでも構いませんが。ああ、それとちょっと待って下さいね。一応・・・・できたかな？」

少し？かなり疲れましたが、スキルを元に？複製できて、吸収したスキルを返す事ができたようです。
「貴方方剣術がありますね。水と食料は少し分けてあげます。頑張って次の街に行って下さい。この街では、かばい切れませんからね。」
「く・・・・仕方がない・・・・のか？」
「それと、あの侍女さんには二度と会えませんが、仕方ないですよね？こちらで心身のケアをしておきます。」
僕の方で預かりますね・・・・