精霊貴族に転生~精霊の力を使って最強を目指します~

ReiNiaras

第四十三話 うざい二人

おい、急いで冒険者を集めろ」
「いや、騎士団に救援を要請しろ」
「内部の様子はわからんのか」


ギルド内はなぜか怒号が飛び交っていた


俺たちは何があったのかわからずとりあえず受付に行くことにした
「何があったんだい?」
リフィスが俺たちを代表して質問した


すると
「今は忙しって
あ、フィルさんよかった探してたんです


え~っと今からギルマス呼んでくるんでちょっと待っててください」
そういって受付嬢は奥に走っていった


俺たちは何も状況がわからず戸惑っていたが
「フィル待っていたぞ
よく戻ってきてくれた」
そういってギルマスが来てことにより俺たちはようやく疑問が解けた


「何があったんだい?」
リフィスが聞くと
「精霊の間に治療の魔物が現れたそうだ
それも上位の危険な種類のやつらだ
今は騎士団に応援を要請している」
そう答えた


それを聞いて俺たちは全員で顔を見合わせ


「「「「・・・」」」」


誰が言うかを譲り合っていた
そこでそんな俺たちを見て
「どうかしたのか?」
ギルマスがそう聞いた


するとほかの全員からの視線が集まったリフィスが説明することになった


「実はそれ僕たちで倒しちゃったんだよ
ちなみに素材は全部回収したから」


そういってリフィスは回収した素材をアイテムボックスから出し始めた
そして俺たちにもアイテムボックスから出すように言ったので
全員がアイテムボックスから出した


精霊の間にいた魔物は300匹
魔法などで使えなくなったとしても素材は優に200匹分を超えギルド内には素材の山ができた




ギルド内は騒然となっていたが
ギルドマスターは俺たちの話を信じたらしいが全員が思っている疑問


「フィル、お前たちがここを出て精霊の間から戻ってくるまでおよそ5時間しかかかってなねぇ
普通は数日かかるのにだ


その中で魔物の盗伐を行ったとしたら余計に時間が合わねぇ
そして子のダンジョンの中は転移魔法が使えない
どういう手品を使ったんだ?」
時間の件を聞いてきた




俺たちはさすがに裏道のことを言うわけにもいかずどうしようか迷っていたが
リフィスとノフィは一度お互いを見てうなずいた後


「実は裏道があるんだよ
それを使えば精霊の間まで1時間でつくことができる」
そう素直に答えた




するとギルド内が一気に興奮の渦に巻き込まれ全員が
「どこにあるんだ」
「教えてくれ」
「いや俺だけに教えてほしい」
と聞いてきた


するとギルドマスターがあたりを止めた
流石にここまで興奮状態はやばいと思ったんだろう


すると遠くから地響きが聞こえてきて
「帝国騎士団だ」
という声とともに一人の豪華かっこをした一人の騎士が現れた


「私は帝国北部第3騎士団団長のガラノス・フォン・ミラバスだ」
馬荒降りずにそう名乗った


俺はそこまで貴族にさとくないのでこの偉そうにしているデブが(体重がそこそこあり馬がきつそう)なやつのことなど知らない
一応フォンがついているので貴族であるはずなのだが




するとそんな俺の様子を見たひとりの執事が
「あれはミラバス子爵家の次男であります
一応第3騎士団の団長ですがお飾りであるようで後ろにいるイリスと呼ばれる若い騎士が実際は仕切っているようです」
そう教えてくれた


確かにガラノスの後ろには若い騎士がおり明らかに周りとは違うオーラを出していた


するとギルドマスターが今までの経緯を話していたが終わったらしく案の定俺たちに


「その裏道とはどこだ」
そう高圧的な態度で言ってきた


後ろのイリスは止めているがガラノスはやめる気がしない
するとリフィスが


「あんたたちに言う義務はないよ」
そうバッサリと相手の話を切ってしまった


それにおこったガラノスは
「なんだとこのガラノス様が聞いているんださっさと答えんか」
そうわめきながら馬を降りてこちらに向かってくる


この話の間に俺はなぜみんなそこまでして精霊の間に行く裏道を聞きたがるのかノフィから説明を聞いていた
どうやら精霊の間へ向かう本来の道は魔物が多くなかなか低レベルではたどり着かないらしい
また精霊の間に無事ついたとしても精霊と契約してもらえるかはわからないらしく、また契約ができたとしても下級精霊などが主らしい


しかし、近道ならより簡単に行けるようになるからということだった


リフィスとガラノスは言い合っていてギルドマスターはどうするのか見守っていたが突然
「フィル、ギルドマスター権限を使う
答えろどこに近道がある」
そういった




ギルドもどうやらその近道の情報がどうしても欲しいらしくギルドマスター権限というものを使った


するとリフィスは
「何それ聞いたことがないんだけど


それと冒険者が入手したダンジョン内の情報は一部の例外を除いてその冒険者に占有権がある
だからいくら聞かれても僕たちが答えることはない」
そういうと


「皆行こうかもうここには用がない」
そういって帰ろうとしたが床に置いていた素材の件を思い出したらしく
全員で回収した


そしてギルドを後にした
後ろでギルドマスターとガラノスはわめいていたが俺たちは聞かなかったことにして王都へ戻った

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