精霊貴族に転生~精霊の力を使って最強を目指します~

ReiNiaras

第四十二話 炎と水との契約

俺たちは堕天使が死んで精霊の祠内に散りじりになった魔物の残党を片付けてそして精霊の間に再度集まった


俺とリフィスと執事たちは倒した魔物をアイテムボックスに収納していった
意外と綺麗な状態の物が多いのと討伐した証明になるからだ


そしてそれが全て終わった後に
「リフィス、ルイト君ありがとうございます
君のおかげでなんとか殲滅することができました」


そうマイラスが話しかけてきた
アクアリーナもその後ろにいる
どうやら二人ともフィルの正体がリフィスだと気付いているらしい


「いやアクアリーナやマイラスだけで殲滅できたと思うよ
僕たちはそれを少し手助けしただけだよ」
俺はそう言ったが


「いや僕たちだけじゃ無理でした


実は今ここには精霊がほとんどいないんです」
そうマイラスが困り顔で言った


確かに周りを見渡すと精霊の数は70体前後しかいない
ノフィからは最低でも150匹前後はいると思うって言われていたのだがなかなかいないようだ


ちなみに下級精霊は丸い光球だ
中位精霊や上級精霊になると実体を持つ
ここにいるのは半分が下級精霊だった


するとアクアリーナが
「つい最近はこんな風に各地の魔物が増えています


それに数だけでなく質が上昇していまして
流石に今回みたいに堕天使が出てくるのは初めてですけど


それで各地にある私たち精霊が管理している聖域への守りを厚くしているんです
だからここの守りが薄くなってしまって…」
そういってうつむいてしまった


「なるほどこれは対策が必要だね


僕の配下を何人か手配しようこことあと何か所の警備に当てるからそれで少しは何とかなるんじゃないかな」
リフィスはそういって配下である執事たちに指示をし始めた


そして少しすると
5体の天使が現れた
それは先ほどの堕天使とは比べ物にならないぐらいのオーラが出ている


「なあリフィスこれ絶対やばいやつらだよな?」
俺がそういうと笑顔で


「そうかな
4体が能天使クラスで1体が力天使なだけだよ」
そう返してきた


なんと第五位と第六位らしい
俺は驚いて
「そんな高ランク出していいのかよ」
そう聞くと


え、みたいな顔をして
「うん問題ないけど…


もしかすると気づいてないかもしれないけど
君の執事をしている僕の配下たちは全員智天使レベルか座天使レベルだよ」
そういった


「嘘だろ
そんな雰囲気は全然…」
俺がそういっていると急に執事たちのオーラが変化した


そして光りだして




光が収まるとなんと天使の姿をしていた
そして今まで感じたことのないようなプレッシャーを感じていた


「上位の天使になるとオーラや姿を変えられるんだよ」
そうリフィスが説明してくれた


俺は驚いていたがみんなは話を進めてしまっていた
「分かりました
ありがたく助力願いましょう」
そうアクアリーナが話し合いを締めくくった


するとずっと蚊帳の外状態だった俺のほうを向いて
「それではルイトさん本題に入りましょうか」
そういった


俺はいろいろあって忘れかけていたが
今回ここに来た理由は契約のためだった


「ルイトさんは私とマイラスと契約するということでよろしいですね」
そう聞いてきた


すると
「うんそうしてもらえると嬉しいかな
今のままだと熾天使には勝てないから」
そうノフィが答えた


「分かりました契約しましょう」
「僕も契約します」
二人はすごくにそう答えてくれた


「え、そんなに簡単でいいの?」
俺は驚いて聞くと
「えぇ、問題ないですよ
普通は試練を受けてもらいますがそれはその人の心や適性を見るものであって絶対に必要というものではありませんから」
「それにルイト君には助けてもらいましたから」


二人はさっき助けてもらったからと言ってくれたが
僕はなんだか悪い気がしてしまった
しかし
「ルイト君受けていいと思うよ」
そうノフィが言ってくれたので
「よろしくお願いします」
俺は素直にお願いした


二人との契約はノフィの時とは方法が違った
僕が魔力を二人に向けて送り、それに二人が自分の魔力を混ぜて僕がまた回収するというものだった
それを2~3分繰り返すと体の中から暖かくなった


「終わりました」
マイラスの言葉とともに温かさがなくなった
「これでいつでも僕たちのことを呼んでもらうことが可能です


でも僕たちが拒んだ場合は呼ぶことができないこともありますので気を付けてください」
「分かったよ」


契約が終わるとリフィスが近づいてきて
「これで戦闘力の底上げになったね
まあ明日からん歩訓練はもう少しきつくしていいかな」
そういった


「やめてくれ
今のでも死にそうなんだ」
俺はそういったがリフィスはにこにこ笑うだけだった






俺たちはアクアリーナとマイラスの二人にお礼を言って精霊の間を後にした
精霊の間からはまたノフィの先導で1時間ほどでギルドに戻った


そしてドアを開けると
「おい、急いで冒険者を集めろ」
「いや、騎士団に救援を要請しろ」
「内部の様子はわからんのか」


ギルド内はなぜか怒号が飛び交っていた



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