精霊貴族に転生~精霊の力を使って最強を目指します~

ReiNiaras

第五話 教会へ

そして俺の5歳の誕生日


「うーん、まだ眠いな....。でも起きなきゃな」
そういって俺はベットから体を起こした。すると、メイドのティアナが入ってきた。


「おはようございます。ルイト様」
「おはよう、ティアナ」
「お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう」


そんなやり取りをした後に、ティアナはカーテンや窓を開けたりなど部屋の環境を整えた。
「ルイト様、御当主様から着替えてから10分後にホールに来てくださいとのことです」
「分かった、ティアナもありがとな」
「いえ、仕事なので。それでは失礼します」


そういって、ティアナはほかの仕事をするために部屋を出て行った。
それから俺は、着替えてからホールに向かった。
ホールにはもう家族が集まっていた。


「遅れてすみません」
俺はみんなが集まっているホールに急いだ。


「いや大丈夫だ」
父さんは、わざと早くきていたらしい
「ルイ、今日は一段とかっこいいね」
そんなことを言っているのは兄さんだ。
「その服に合ってるよ」


そう、兄さんの言う通り今日は特別な儀式のため普通より飾りの多い服をきていた。
俺自身としてはこんな服よりいつもの服のほうがいいんだが。
まあ、家族に似合ってるって言われるのは悪い気はしないのだが。
ということは置いといて


「父さん今から教会に行くの?」
「あぁ、儀式は教会でしかできないからな」
「そうなんだ」
「あぁ、ゼノやリアの時も教会で行ったぞ」


こちらも初耳だった。てっきり家でできると思っていた俺は、ものすごく動揺していた。
すると、


「心配しなくても大丈夫よ。私たちもついていくし」
母さんがそう言って励ましてくれた。
実際俺はこの家からは何度も外(領地)に出ていて領地の人たちとも仲良くなっているのだが、教会には一度も言ったことがなかった。


「じゃあルイト行こうか」
そういって俺たちは馬車に乗った。




「ルイト、ついたぞ」
俺は今教会に来ている。この世界にはいくつかの宗教がある。
例えば、精霊が神とともにこの世界を守っているとされている精霊神教。
精霊は神より下で神が絶対であるとされている神聖教。
精霊が神をも統べるという精霊真理教
そして、邪神こそこの世のすべてであるという邪神教である。


ちなみにほかにも宗教はあるが基本的にこの4つに分けられる。
また、気づいてはいると思うが神聖教と精霊真理教は方向性が180度真逆のため何度も衝突している。
精霊神教は、中立であるが邪神教はすべて3の宗教を否定しておりほかの3つの宗教は仲が悪いが邪神教に関してのみ協力体制を敷いている。


俺たちが今回来ているのは精霊神教の教会だ。
リトア帝国は精霊神教を国教としているからである。


中は広かったが、それでもとても質素だった。
宮殿みたいなものを想像していた俺は少し驚いていた。
(案外普通なんだな)


少し進むとほかの人とは違う格の高そうな人がいた。
「お久しぶりです。ニアラス伯爵」
「久しぶりだな、コーラルトリア司教。この子が三男のルイトだ。ルイト、こいつがニアラス伯爵領司教エステバー・コーラルトリアだ」
「さすがに司教に対してこいつはないでしょ。まあいいや、初めましてルイト君」


抗議しているようだが笑っている。おそらく気にしていないのだろう。子供である俺に対してここまで礼儀正しい挨拶をしたのはこの人が初めてだ。
「初めましてコーラルトリア司教様。ニアラス伯爵家三男のルイトです。よろしくお願いします」


「それでは行きましょうか」
そういって俺たちは教会の奥へと入っていった。どうやら洗礼の儀は特別な部屋で行うらしい。
コーラルトリア司教の後をついていくとそこには大きな像があった。


「それでは、ここからはルイト君だけです」
洗礼の儀には本人と新刊のみしか入れないらしい。
部屋の中に入ると


「大きい...」
そこには大きな像があった。
俺はその像を本で見たことがあった。
「これが神様ですか」
「よく知っていますね。ええ、これが創造神様たちとほかの4神様たちの像ですよ」
「じゃああっちの像は大精霊様たちですか」
「そうですよ。でもっ大精霊様たちはなかなか人前に出ていらっしゃらないのであのようなお姿なのかはわかりませんがね」


そうこの世界のには5つの神様と6つの大精霊がいる。
創造神 リノベートリアス
魔法神 リファエル
武神  リェスタ
商業神 リルアナ
生命神 リノスタシア
空間神 リフィス
炎の大精霊 マイラス
水の大精霊 アクアリーナ
風の大精霊 クロノティス
光と闇の大精霊 ラシュタル
土の大精霊 ノートリム
時空の大精霊 ノアフィリアーナ


ちなみに昔は精霊王と呼ばれる大精霊もいたしい。
あとは精霊は数多くいるが大精霊がそれをまとめているという感じだ。
精霊は精霊の森などに行けば会えるらしいが大精霊はよほどのことがない限り人前に出てこないらしい。そのため、たまに人前に出てくる神様たちとは違い像などはなく絵しかない。それもほとんどが空想だったりするから本物なのかはわからない。


「それでは、洗礼の儀を始めましょう。ルイト君はそこで祈ってください」
そういうとコーラルトリア司教は部屋の隅のほうに向かっていきそこで祈り始めた。


俺も目を閉じて祈り始めた。すると、
「初めましてルイト君。いや初めましてではないのかな、でもこの姿で会うのは初めてだから初めましてでいいのかな」


俺の目の前に知らない女の人が立っていて、なぜか知らないところに立っていた。

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