おさかなのおどり

しいな

ぼくと星ときみ

真っ白な空。いつまでも滲んでる。僕は絵の具みたいだ。

きみは星になってしまったけど、いつでも会えるから、こわくない。
月はきみを歪ませ、ちいさく潰し、夕餉のスープに入れる。僕はそれを喉を鳴らしながら、飲み干すんだ。
ごく、ごくっ!ずる、ぺろり。

おいしくって、頬が弾けた。スプーンも食べれそうなぐらい。
口の中で踊って歌って、道を通る。
幸せ。それはまるで雨みたいに降りそそがれて、それで、眠くなる。

おやすみ。
布団はあったかくって、僕は丸くなる。この星もきっと丸い。そして君に見守られてあたたかな夢を見るんだ。

それはまるで、流れ星みたいに。

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