チート(現代知識)×チート(魔法)×チート(武術)はチート∞(天災級)?!
第62話(勝利、そして表彰)
選抜戦初の1年生の優勝という事もあり、会場は割れんばかりの完成と拍手の渦に包まれていた。
「よくやった!」
「おめでとう!」
「スカッとしたぞ!」
「君たちは1年生の誇りだ!」
そのような声を上げる生徒達がこぞって試合場に降りてきて僕らの周りを囲んで祝福してくれる。特に一年生が多いみたいだ。
一方で昔ながらの貴族主義の人たちは苦虫を噛み潰したような悔しい顔をしている。
「さて1年生Aチームの戦いの軌跡を改めてお伝えさせて頂きます。まずは1回戦1年生のAチーム vs 武術学科2年生のBチームの戦いですが、強弓使いシリウス選手の矢を魔法でかわしつつ、剣士サクラ・フジマキ選手の超絶奥義 絶刀 顎三連を躱すどころか反撃を入れて勝利しました」
実況をしていたココットさんが僕達の軌跡を語り始める。
「準決勝では魔術学科3年生のDチームとの戦いで、石人形による防御と魔法の複合攻撃で前衛がピンチを迎えましたが、濃霧魔法による視界封じをした所にアルカード選手がスレイ選手に吶喊。スレイ選手の雷迅操雨と地雷型魔法に苦しめられるも、奇策を用いて接近し撃破しました」
二回戦目はスレイ先輩たちとの戦いだ。キーナがスレイ先輩の情報を集めてきてくれたから、何とか対策が取れたんだ。
「決勝戦では優位に進めておきながらも、ツァーリ選手の放った爆炎球を受けてあわや全滅と思われた所、なぜか無傷で全員が生存。そこへエストリア選手の放った一撃が決まり勝利が確定しました!強敵も多く、危ういシーンもありましたが、それらを全て跳ねのけて勝利を掴みました!」
最後はツァーリとの戦いだ。色々あったけど、エストリアさんの家族が無事で良かった・
「……さて選抜戦の最優秀選手賞が決まったようです。それではエレン学園長の方から発表してもらいます」
エレン学園長は実況室から出て、試合場の端にある演台に上がる
「それでは、今年のアインツ総合学園 選抜戦の優秀選手を発表していきます。名前を呼ばれた者は、演台に上がってください。武術部門の最優秀賞は……2年生Bチームのサクラさん!」
まず超絶剣技のサクラ先輩の名前が呼ばれる。
「続いて優秀賞ですが、1年生Aチームのオスロー君!」
優秀賞でオスローが呼ばれると、歓声と共に不思議そうな声が上がる。
「サクラさんは1回戦で敗退したとはいえ、繰り出した3連撃は見事なものでした。相手がアルカード君でなければ決まっていたでしょう。そしてオスロー君。活躍は地味ながら、斧槍のみを使って複数の前衛を長時間足止めしていたその膂力と判断力を評価しました」
エレン学園長がそう評価を述べると、周りからは納得したような頷きの声が上がる。オスローの活躍って玄人向けなのかもしれない。
「武術部門の敢闘賞ですが、1年生Aチームの翠さんとエストリアさんです。翠さんは1回戦でシリウス選手を一発で戦闘不能にした一撃を。エストリアさんは全試合通しての見事な指揮と決勝戦でのとどめの一撃を評価しました」
翠は何の事だかわからない顔でエストリアさんはびっくりした表情を浮かべながら演台に向かう。
「次に魔術部門ですが、最優秀賞は上級魔法を使いこなしたツァーリ君の予定でしたが、どうやら不正を行っていた様でしたので該当なしとさせていただきます。優秀賞は3年生Dチームのスレイ君。魔法の詠唱速度、正確性、効果範囲の全てが高レベルでまとまっていました。敢闘賞は1年生Aチームのキーナさん。様々な妨害/拘束系の魔法でチームを勝利へと導いた功績を評価しました」
スレイ先輩の名前が上がると、みんな納得したような声を出し、キーナの評価にも納得の声が上がる。
「最後に総合部門の最優秀選手賞ですが……並みいる強豪を単身で撃破し、まさにチーム勝利の原動力となった選手1年生Aチームのアルカード君です!!」
突然名前を呼ばれて僕はびっくりしてしまう。
確かに一生懸命頑張ってみたけど、まさか自分が最優秀選手に選ばれるなんて予想外だった。そして今日一番の大音量でみんなの大きな拍手と祝福の歓声が僕を包んでくれる。
僕はみんなが笑顔を浮かべている演台へ向かって歩いていく。演台の上ではオスローが親指を立ててウィンクしてくる。
「アルカード君が最優秀選手であるなら、私も納得です」
「そうですね。私の魔法も完全に防がれましたし」
演台ではサクラ先輩とスレイ先輩が微笑みながら迎えてくれながら優しい言葉をかけてくれて、僕をエレン学園長の前に進むように促す。僕は促されるままにエレン学園長の前に進む。
「見事な戦いぶりでした。ただちょっとやっちゃってましたけどね」
エレン学園長はウィンクしながら金色の剣と杖が交差したモチーフのバッチを僕の制服に着けてくれる。
続いてサクラ先輩の胴着に金色の盾と剣をモチーフにしたバッチを、オスローには同様のモチーフで銀をしたバッチ、翠とエストリアさんは銅色のバッチを着けてもらった。
スレイ先輩は銀色の本と杖をモチーフにしたバッチを、キーナは同様のモチーフで銅色のバッチだった。
「今年の選抜戦は一年生の活躍も目覚しかったですが、上級生の日頃の研鑽が感じられて、日々皆さんが切磋琢磨していることを証明するかのような戦いでした。今回出場しなかった人も、出場したが敗退してしまった人も、これからも切磋琢磨し合い、日々成長していく事を切に願っております。また、そんな皆様を応援していただいているご家族や友人・知人の方々へもこの場を借りて厚く御礼させていただきます。誠にありがとうございました」
「エレン学園長、ありがとうございました。これをもちまして、アインツ学園 選抜戦を終了とさせていただきます。改めまして1年生Aチーム、大変におめでとうございました!!」
実況のココット先輩がそう締めくくり、今年のアインツ学園 選抜戦が終了した。
僕達はそのまま、ゴルドー先生に祝勝会の会場に拉致されるのであった。
「よくやった!」
「おめでとう!」
「スカッとしたぞ!」
「君たちは1年生の誇りだ!」
そのような声を上げる生徒達がこぞって試合場に降りてきて僕らの周りを囲んで祝福してくれる。特に一年生が多いみたいだ。
一方で昔ながらの貴族主義の人たちは苦虫を噛み潰したような悔しい顔をしている。
「さて1年生Aチームの戦いの軌跡を改めてお伝えさせて頂きます。まずは1回戦1年生のAチーム vs 武術学科2年生のBチームの戦いですが、強弓使いシリウス選手の矢を魔法でかわしつつ、剣士サクラ・フジマキ選手の超絶奥義 絶刀 顎三連を躱すどころか反撃を入れて勝利しました」
実況をしていたココットさんが僕達の軌跡を語り始める。
「準決勝では魔術学科3年生のDチームとの戦いで、石人形による防御と魔法の複合攻撃で前衛がピンチを迎えましたが、濃霧魔法による視界封じをした所にアルカード選手がスレイ選手に吶喊。スレイ選手の雷迅操雨と地雷型魔法に苦しめられるも、奇策を用いて接近し撃破しました」
二回戦目はスレイ先輩たちとの戦いだ。キーナがスレイ先輩の情報を集めてきてくれたから、何とか対策が取れたんだ。
「決勝戦では優位に進めておきながらも、ツァーリ選手の放った爆炎球を受けてあわや全滅と思われた所、なぜか無傷で全員が生存。そこへエストリア選手の放った一撃が決まり勝利が確定しました!強敵も多く、危ういシーンもありましたが、それらを全て跳ねのけて勝利を掴みました!」
最後はツァーリとの戦いだ。色々あったけど、エストリアさんの家族が無事で良かった・
「……さて選抜戦の最優秀選手賞が決まったようです。それではエレン学園長の方から発表してもらいます」
エレン学園長は実況室から出て、試合場の端にある演台に上がる
「それでは、今年のアインツ総合学園 選抜戦の優秀選手を発表していきます。名前を呼ばれた者は、演台に上がってください。武術部門の最優秀賞は……2年生Bチームのサクラさん!」
まず超絶剣技のサクラ先輩の名前が呼ばれる。
「続いて優秀賞ですが、1年生Aチームのオスロー君!」
優秀賞でオスローが呼ばれると、歓声と共に不思議そうな声が上がる。
「サクラさんは1回戦で敗退したとはいえ、繰り出した3連撃は見事なものでした。相手がアルカード君でなければ決まっていたでしょう。そしてオスロー君。活躍は地味ながら、斧槍のみを使って複数の前衛を長時間足止めしていたその膂力と判断力を評価しました」
エレン学園長がそう評価を述べると、周りからは納得したような頷きの声が上がる。オスローの活躍って玄人向けなのかもしれない。
「武術部門の敢闘賞ですが、1年生Aチームの翠さんとエストリアさんです。翠さんは1回戦でシリウス選手を一発で戦闘不能にした一撃を。エストリアさんは全試合通しての見事な指揮と決勝戦でのとどめの一撃を評価しました」
翠は何の事だかわからない顔でエストリアさんはびっくりした表情を浮かべながら演台に向かう。
「次に魔術部門ですが、最優秀賞は上級魔法を使いこなしたツァーリ君の予定でしたが、どうやら不正を行っていた様でしたので該当なしとさせていただきます。優秀賞は3年生Dチームのスレイ君。魔法の詠唱速度、正確性、効果範囲の全てが高レベルでまとまっていました。敢闘賞は1年生Aチームのキーナさん。様々な妨害/拘束系の魔法でチームを勝利へと導いた功績を評価しました」
スレイ先輩の名前が上がると、みんな納得したような声を出し、キーナの評価にも納得の声が上がる。
「最後に総合部門の最優秀選手賞ですが……並みいる強豪を単身で撃破し、まさにチーム勝利の原動力となった選手1年生Aチームのアルカード君です!!」
突然名前を呼ばれて僕はびっくりしてしまう。
確かに一生懸命頑張ってみたけど、まさか自分が最優秀選手に選ばれるなんて予想外だった。そして今日一番の大音量でみんなの大きな拍手と祝福の歓声が僕を包んでくれる。
僕はみんなが笑顔を浮かべている演台へ向かって歩いていく。演台の上ではオスローが親指を立ててウィンクしてくる。
「アルカード君が最優秀選手であるなら、私も納得です」
「そうですね。私の魔法も完全に防がれましたし」
演台ではサクラ先輩とスレイ先輩が微笑みながら迎えてくれながら優しい言葉をかけてくれて、僕をエレン学園長の前に進むように促す。僕は促されるままにエレン学園長の前に進む。
「見事な戦いぶりでした。ただちょっとやっちゃってましたけどね」
エレン学園長はウィンクしながら金色の剣と杖が交差したモチーフのバッチを僕の制服に着けてくれる。
続いてサクラ先輩の胴着に金色の盾と剣をモチーフにしたバッチを、オスローには同様のモチーフで銀をしたバッチ、翠とエストリアさんは銅色のバッチを着けてもらった。
スレイ先輩は銀色の本と杖をモチーフにしたバッチを、キーナは同様のモチーフで銅色のバッチだった。
「今年の選抜戦は一年生の活躍も目覚しかったですが、上級生の日頃の研鑽が感じられて、日々皆さんが切磋琢磨していることを証明するかのような戦いでした。今回出場しなかった人も、出場したが敗退してしまった人も、これからも切磋琢磨し合い、日々成長していく事を切に願っております。また、そんな皆様を応援していただいているご家族や友人・知人の方々へもこの場を借りて厚く御礼させていただきます。誠にありがとうございました」
「エレン学園長、ありがとうございました。これをもちまして、アインツ学園 選抜戦を終了とさせていただきます。改めまして1年生Aチーム、大変におめでとうございました!!」
実況のココット先輩がそう締めくくり、今年のアインツ学園 選抜戦が終了した。
僕達はそのまま、ゴルドー先生に祝勝会の会場に拉致されるのであった。
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