チート(現代知識)×チート(魔法)×チート(武術)はチート∞(天災級)?!
第23話(それぞれの武具と寮)
自己紹介を終えた僕たちは、レクリエーションも兼ねて、訓練用の武具を選びに行く事になった。
訓練用の武器は非殺傷・非破壊の魔法がかかった武器で、攻撃力減衰の効果でどんなに強く当たったとしても、軽い打撲程度ですむ教育機関ならではの魔道具だ。
また訓練用の防具にも特殊な魔法がかかっていて、防御力向上、魔法減衰の効果に加え、攻撃が命中した際に、その場所と強さを発光で知らしてくれる機能も付いているらしい。
学校の結界と合わせて、相当な無茶をしない限り怪我はしない仕組みで、本来とても危険な訓練を非常に安全に行えるようになっている。
武具庫には色々な武具が置いてあり、入り口の水晶に手をかざすと、適性の高い武具が光る仕組みのようだ。適性が高いだけで、絶対それにしなくても良いみたいだけど、大抵の人は適性の高い武具を選ぶみたいだ。
まずエストリアさんが触れると、小剣と短剣と小盾が光ったけど、エストリアさんは小盾は取らずに小剣と短剣を手に取る。
席順なのか続いて赤毛三つ編みのイーリスさん。背が凸凹した厚めのナイフと、クロスボウが光るので無難にそれを選択した。
翠は手をかざしても何も光らなかった。竜族は人族のように魂魄が入らないのだろうかと考えていると、自分の身体より大きい巨大な斧を「これなのだー」と持っていこうとしたので、慌てて止める。
「お父さんのに似た服のままで翠は十分強いんだよ」
そうと言うと大きく笑みを浮かべながら喜んぶ。
続いて僕が手をかざすと、全ての武具が強烈な光を発した。あー、うん。何か予想はしてたんだけどね。僕の特性の≪戦闘の才能(全武器の使用適性(極大))≫があるから。なので僕は身の丈にあった、小剣と銀色の板を幾重にも鱗状に重ねた小手を選ぶ事にする。
オスローは槍と斧を組み合わせたようなハルバードを、キーナさんは杖を選択し、ウォルトさんは大きな両手剣で、カイゼルさんは細剣と狩猟弓を選択したようだ。
仮にこのメンバーと冒険に行ったとしたら、僕とエストリアさん、翠が前衛。イーリスさん、オスローとウォルトさんが中衛で、キーナさんとカイゼルさんが後衛といった感じになるのかなと想像する。
そんな事を考えていると、みんなはそれぞれの武具を腰につるしたり背負ったりし始める。これから使用感を確かめるために訓練場に移動するようだ。
僕らは人数が少ない事もあって、武術学科や魔術学科に先んじて訓練場を使う事ができた。土の魔法で作られて、魔法の防具をつけた標的に対し、武器の重心の感覚とか、リーチの長さとかを確認するために手に入れた武器で攻撃を当てていく。
みんな魂魄の加護に適した武器を使っているので、迷いなく攻撃を当てている。とりあえず僕は特殊な術は使わずに、朝練でしているのと同じように素振りをして的に当てていた。
「ほぅ」
そうこうしていると、武術学科の講師さんと生徒さんが訓練場に入ってきて、僕らの動きを確認した講師さんが感嘆の声を上げる。
生徒さんの方からは、羨望や嫉妬の強い眼差しが向けられていたが、その視線におどおどしているのは、僕とキーナさんくらいで、もっぱらみんな堂々としていた。
「他の科の生徒も来たみたいだから、私たちは戻りましょう」
僕たちはエレン学園長に促されて、一旦教室に戻ると荷物を持ってついてくるように指示される。
そしてエレン学園長より、入寮の説明を受ける。アインツに住んでいる人もいるけど特待生で費用が諸々免除という事もあり、みんな入寮するみたいだ。特に統合学科は3学科履修対象という事で、スケジュールがハードな事もあり、今年新設されたばかりの寮があてがわれるらしい。
案内された寮は3階建で、1階が食堂や大浴場、談話室などのフリースペース。2階が男子部屋、3階が女子部屋になっていた。1フロア10室あって、2人部屋なので最大40人収容できるそうだ。
部屋割りも決まっていて、僕とオスロー、ウォルトさんとカイゼルさん。エストリアさんと翠。イーリスさんとキーナさんのようだ。
「面倒をかけると思いますが、翠をよろしくお願いします」
翠と同室になったエストリアさんに、僕がお願いするために話しかける。
「そういえば貴方に確認したい事があったのよね。翠さんの件も含めて、後で時間を頂戴」
そう予想外に返された。
寮に荷物を置き説明を受けると、既に昼近くになっていたので、学校に戻り、食堂に案内される。食事も一部学費に含まれているらしく、2種類のランチは無料支給だった。食事のグレードをあげたい場合は更に銅貨2~5枚払うと、豪華な食事が取れるみたい。ちなみに朝・晩は寮で出てくるので、無料かつ選択の自由はないようだ。
無料のランチは食事は肉系中心の重めのものと、野菜中心の軽めのものが選択できて、僕は重めのランチを頼んだ。男子が重め、女子が軽めのを選ぶ想定だろうが、翠は当然のように肉ランチを頼んでいた。
食事はすぐに出てくるので、昼休みはちょっとゆっくり出来る。学園内は運動場や、噴水を中心とした中庭などには自由に立ち入りが出来るので、さっさと食べ終わって、じっとしていられない翠を連れてオスローと一緒に中庭に出てみた。
翠ははしゃぎまくってウロウロしているので、目の端に入れながらオスローと雑談して昼休みを過ごすのだった。午後は施設の説明をしてもらえるらしい。
訓練用の武器は非殺傷・非破壊の魔法がかかった武器で、攻撃力減衰の効果でどんなに強く当たったとしても、軽い打撲程度ですむ教育機関ならではの魔道具だ。
また訓練用の防具にも特殊な魔法がかかっていて、防御力向上、魔法減衰の効果に加え、攻撃が命中した際に、その場所と強さを発光で知らしてくれる機能も付いているらしい。
学校の結界と合わせて、相当な無茶をしない限り怪我はしない仕組みで、本来とても危険な訓練を非常に安全に行えるようになっている。
武具庫には色々な武具が置いてあり、入り口の水晶に手をかざすと、適性の高い武具が光る仕組みのようだ。適性が高いだけで、絶対それにしなくても良いみたいだけど、大抵の人は適性の高い武具を選ぶみたいだ。
まずエストリアさんが触れると、小剣と短剣と小盾が光ったけど、エストリアさんは小盾は取らずに小剣と短剣を手に取る。
席順なのか続いて赤毛三つ編みのイーリスさん。背が凸凹した厚めのナイフと、クロスボウが光るので無難にそれを選択した。
翠は手をかざしても何も光らなかった。竜族は人族のように魂魄が入らないのだろうかと考えていると、自分の身体より大きい巨大な斧を「これなのだー」と持っていこうとしたので、慌てて止める。
「お父さんのに似た服のままで翠は十分強いんだよ」
そうと言うと大きく笑みを浮かべながら喜んぶ。
続いて僕が手をかざすと、全ての武具が強烈な光を発した。あー、うん。何か予想はしてたんだけどね。僕の特性の≪戦闘の才能(全武器の使用適性(極大))≫があるから。なので僕は身の丈にあった、小剣と銀色の板を幾重にも鱗状に重ねた小手を選ぶ事にする。
オスローは槍と斧を組み合わせたようなハルバードを、キーナさんは杖を選択し、ウォルトさんは大きな両手剣で、カイゼルさんは細剣と狩猟弓を選択したようだ。
仮にこのメンバーと冒険に行ったとしたら、僕とエストリアさん、翠が前衛。イーリスさん、オスローとウォルトさんが中衛で、キーナさんとカイゼルさんが後衛といった感じになるのかなと想像する。
そんな事を考えていると、みんなはそれぞれの武具を腰につるしたり背負ったりし始める。これから使用感を確かめるために訓練場に移動するようだ。
僕らは人数が少ない事もあって、武術学科や魔術学科に先んじて訓練場を使う事ができた。土の魔法で作られて、魔法の防具をつけた標的に対し、武器の重心の感覚とか、リーチの長さとかを確認するために手に入れた武器で攻撃を当てていく。
みんな魂魄の加護に適した武器を使っているので、迷いなく攻撃を当てている。とりあえず僕は特殊な術は使わずに、朝練でしているのと同じように素振りをして的に当てていた。
「ほぅ」
そうこうしていると、武術学科の講師さんと生徒さんが訓練場に入ってきて、僕らの動きを確認した講師さんが感嘆の声を上げる。
生徒さんの方からは、羨望や嫉妬の強い眼差しが向けられていたが、その視線におどおどしているのは、僕とキーナさんくらいで、もっぱらみんな堂々としていた。
「他の科の生徒も来たみたいだから、私たちは戻りましょう」
僕たちはエレン学園長に促されて、一旦教室に戻ると荷物を持ってついてくるように指示される。
そしてエレン学園長より、入寮の説明を受ける。アインツに住んでいる人もいるけど特待生で費用が諸々免除という事もあり、みんな入寮するみたいだ。特に統合学科は3学科履修対象という事で、スケジュールがハードな事もあり、今年新設されたばかりの寮があてがわれるらしい。
案内された寮は3階建で、1階が食堂や大浴場、談話室などのフリースペース。2階が男子部屋、3階が女子部屋になっていた。1フロア10室あって、2人部屋なので最大40人収容できるそうだ。
部屋割りも決まっていて、僕とオスロー、ウォルトさんとカイゼルさん。エストリアさんと翠。イーリスさんとキーナさんのようだ。
「面倒をかけると思いますが、翠をよろしくお願いします」
翠と同室になったエストリアさんに、僕がお願いするために話しかける。
「そういえば貴方に確認したい事があったのよね。翠さんの件も含めて、後で時間を頂戴」
そう予想外に返された。
寮に荷物を置き説明を受けると、既に昼近くになっていたので、学校に戻り、食堂に案内される。食事も一部学費に含まれているらしく、2種類のランチは無料支給だった。食事のグレードをあげたい場合は更に銅貨2~5枚払うと、豪華な食事が取れるみたい。ちなみに朝・晩は寮で出てくるので、無料かつ選択の自由はないようだ。
無料のランチは食事は肉系中心の重めのものと、野菜中心の軽めのものが選択できて、僕は重めのランチを頼んだ。男子が重め、女子が軽めのを選ぶ想定だろうが、翠は当然のように肉ランチを頼んでいた。
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