SNSクイーンは実はスパイ
0 夜に舞う蝶
遠野陵は大学2年生。同じ学部に通う彼女を家まで送り、先ほどまでの彼女が美味しそうにご飯を食べる姿を思い出して、にやけながら、駅を目指す。
だが、一瞬で彼女の顔は遠野の顔から吹き飛んだ。
当たり前だ。
…だって目の前に女性の死体が降ってきたのだ。
誰なのかはわからない。
ただとても美しかった。いや、美しすぎた。
白いキャンバスシューズに血がしみこんでいくのにも気づかず、遠野はまるで時が止まったように、その場に立ち尽くした。
救急車のサイレンがどんどん大きくなっていくにも関わらず。
きれいに巻かれた長く茶色い髪。真っ赤なロングドレス。透き通るように白い肌。
そう、まるで人形のようだ。
これが夜の蝶「モエ」が羽ばたいた瞬間だった
だが、一瞬で彼女の顔は遠野の顔から吹き飛んだ。
当たり前だ。
…だって目の前に女性の死体が降ってきたのだ。
誰なのかはわからない。
ただとても美しかった。いや、美しすぎた。
白いキャンバスシューズに血がしみこんでいくのにも気づかず、遠野はまるで時が止まったように、その場に立ち尽くした。
救急車のサイレンがどんどん大きくなっていくにも関わらず。
きれいに巻かれた長く茶色い髪。真っ赤なロングドレス。透き通るように白い肌。
そう、まるで人形のようだ。
これが夜の蝶「モエ」が羽ばたいた瞬間だった
コメント