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修学旅行

あやのさとし

第13話 ジム

月曜日の朝。
初めてジムへ行く。バランスの取れた朝ごはんを食べ、昼にはお母さんが作ってくれた同じくバランスの取れたお弁当を持ってきた。
これでやっと痩せられると気合が入る。
ジムにに着き、ロッカールームで着替える。オーストラリアの初日に着ていた部屋着のシャツと短パンだ。
普段運動をしないわたしにはこれくらいしか運動できそうな服はなかった。
着てみると以前のような面影はなく、服の上からでもくびれがなだらかになりお腹がぽこっとでているのが分かり、太ももや腕の裾はちょうどぴちぴちになっていた。
(こっから痩せるんだから。いいの。)
ジムの中にはたくさんのトレーニングマシンがある。
とりあえず、ランニングマシンに乗り、走ることからはじめてみることした。走ると全身の余分なお肉がプルプルと揺れる感覚が伝わってくる。
「はぁっ。はぁっ。」
死にそうになりながら、ランニングマシンのトレーニングを終え、昼食を済ませたあと、プールへ向かった。
去年、体育の授業で着ていた水着に着替えるも、股下や肩紐の部分が食い込んでしまいどうにも着れない。仕方なく、大きいサイズの水着に買い替えた。もちろん、大きいサイズにしても、水着を着るとぽこっとでたお腹が嫌でも分かり気分を憂鬱にさせた。
水中ウォーキングをするも、元々体力のないまりんにとって、15kgの重りがついた体は思うように動かない。
「やっばい。つかれた。。」
朝から夕方までジムに入り浸り、ランニングマシンと水中ウォーキングで汗をかいた。
全く運動をしてこなかったまりんにとって、過多な運動量である。お腹がすきすぎて、胃が萎んでいるようだった。
(これだけ動いたら、逆に食べないほうが反応に悪いよね。)
家に帰ると、バランスの取れた食事が並べられていたが、お母さんに無理を言って、おかずを作ってもらい満腹になるまで食べた。

それからジムに通い続け、
朝昼は食事量を抑え、夜は爆食。

そんな生活を続けて1週間。
体重計に乗ってみる。
55kg。
わずかだが、体重が落ちていた。さやかからも体重が落ちたとLINEで報告を受けた。

(この調子で行けば、大丈夫だ。)

しかし、非情にもダイエットはそんなに甘くなかった。
1週間も経つと、徐々に疲労が蓄積される。
午前のランニングマシンを終え、昼ごはんを食べるも、疲れが取れなかった。
やっぱ運動量が多くて、疲れてるんだな。
そう思い、昼ごはんはちゃんと食べようと思って、ショッピングモールへ足を運ぶ。
(あ、サイヤスヤだ。)
昼もやってるんだ。昼でも数多くのピザやパスタが並べられている。
(た、食べたい。。少し痩せたし、運動はしてるから。。)
気づくと店内に入り、注文を取っていた。
目の前に出されるピザやパスタをばくばくと食べる。
渇望していたエネルギーが突如、大量に注入される。
(美味しい。。!美味しい。。!)
会計時にはまた来るかもしれないからと思い、禁断の回数券も購入してしまった。
お腹をパンパンにして、ジムに戻ったまりんは休憩を挟み、水中ウォーキングを始めた。

ジムにはもちろんそれさらも通った。
朝の食事量を抑えることには成功していたが、疲労感を発散するように昼夜が爆食になってしまった。

とある平日の日。
寝坊してジムに行ったため、昼ごはんの時間が少し遅くなってしまった。
もちろん今日もサイヤスヤだ。回数券があれば900円なんて安すぎる。
ピザとパスタに貪りついていると、
1人の女性が入店してきた。
部活着を着ている。

「え!?さやか!?」
「…!!ま、まりん!?」

お互いが目を合わせて固まった。
ダイエット中なのにこんなところで食べている、食べようとしている姿が見られてしまった。
さやかは気まずそうに、私の前に座る。左手には回数券を握りしめながら。
「最近、運動しすぎて、、お腹すいちゃったからさ。。笑」
「わたしもだよ!笑。わたしたちちゃんと運動してるしね!」
「そ、そうだよね!!ちゃんと運動してるしぃ!」

駄目なことだとは頭では理解している。
でも、動けばお腹が空いてしまう。
お互いを責めるわけにはいかず、とりあえず食事量は気にしないことにした。
運動は頑張ってるんだから。と満足させることにした。
大丈夫。きっと…。

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