大国王女の謀略で婚約破棄され 追放になった小国王子は、 ほのぼのとした日常を望む最強魔法使いでした。
第156話ビッグベア狩り
「ルイ様、今日も昨日と同じでいいのですか」
「基本は同じなのだけど、出来れば大物を狩りたいのだ」
「それは、魔晶石使い魔の材料を集めたいと言う事ですか」
「そうなのだよ。食糧用は十分狩ったし、並の武具素材も十分集めたから、後は魔界でも十分活動出来るような、使い魔を創り出すための魔晶石を集めたいのだ」
「では、ビッグクロコダイルのいる魔境に行かれるのですか」
「そうだね。でも狩り尽くしてはいけないから、イーゼム国の魔境に行って、ビックベアも狩ろうと思っているのだよ」
「密入国するのですか」
「ルイ様と私の秘め事ですか。ドキドキします」
「ガビは残っていた方がいいのではないか。女王であるガビが密入国するのは、流石に問題だと思うのだ」
「何を申されるのですか。王配のルイ様が密入国されるのも、十分大問題ですよ」
「そうか、そうだよね」
「はい」
「じゃあ一緒に行こうか」
ルイとガブリエラ王女は、ちゃんと家宰や家臣団に断りを入れて、一緒に魔境に行った。
魔力を温存するためと、遊覧気分で、ペーガソスとクリューサーオールに騎乗して、楽しく語らいながら、隣国に密入国した。
最初に支配下に置いた魔境に行かなかったのは、乱獲して魔獣や魔蟲と言う資源を枯渇させないためだった。
最初に入ったイーゼム国の魔境では、銅級から銀級までの魔獣や魔蟲は無視して、金級から白銀級までの魔獣と魔蟲を狩った。
絶滅させる訳にはいかないので、雌や幼生体は見逃し、雄もハーレムのボスに成れそうな、強大なモノは見逃した。
「ビックベアを筆頭に、ベア系が沢山狩れましたね」
「ガビの御陰だよ。ここは蟲系の魔モノが多いから、ベア系のいい餌場になっているのだろうね」
「ここで魔晶石だけ抜いてしまいますか」
「魔法袋が一杯になったのかい」
「いえ、まだまだ余裕があります」
「では一旦王宮に戻ろう」
「何故でございますか。このままイーゼム国の二つ目の魔境に行った方が、時間が短縮されるのではありませんか」
「確かにその通りなのだけれど、あまり時間が経つと、ガビの家宰殿や家臣達が心配するからね」
「爺や家臣達は心配性なのです。ルイ様と私が揃っていて、誰に負ける心配があるのでしょう。私達二人に、かすり傷一つ付けることに出来るモノなど、この世界はもちろん、魔界にも存在しません」
「確かにその通りかもしれないけれど、過信してガビが傷つくような事があれば、余は一生後悔するよ。だから一度帰って、魔獣と魔蟲の解体を御願いしよう。特にベア系の魔獣は、薬のいい原材料になるから、民の為にもなるよ」
「ルイ様がそう申されるのでしたら、私に異論はありません」
「基本は同じなのだけど、出来れば大物を狩りたいのだ」
「それは、魔晶石使い魔の材料を集めたいと言う事ですか」
「そうなのだよ。食糧用は十分狩ったし、並の武具素材も十分集めたから、後は魔界でも十分活動出来るような、使い魔を創り出すための魔晶石を集めたいのだ」
「では、ビッグクロコダイルのいる魔境に行かれるのですか」
「そうだね。でも狩り尽くしてはいけないから、イーゼム国の魔境に行って、ビックベアも狩ろうと思っているのだよ」
「密入国するのですか」
「ルイ様と私の秘め事ですか。ドキドキします」
「ガビは残っていた方がいいのではないか。女王であるガビが密入国するのは、流石に問題だと思うのだ」
「何を申されるのですか。王配のルイ様が密入国されるのも、十分大問題ですよ」
「そうか、そうだよね」
「はい」
「じゃあ一緒に行こうか」
ルイとガブリエラ王女は、ちゃんと家宰や家臣団に断りを入れて、一緒に魔境に行った。
魔力を温存するためと、遊覧気分で、ペーガソスとクリューサーオールに騎乗して、楽しく語らいながら、隣国に密入国した。
最初に支配下に置いた魔境に行かなかったのは、乱獲して魔獣や魔蟲と言う資源を枯渇させないためだった。
最初に入ったイーゼム国の魔境では、銅級から銀級までの魔獣や魔蟲は無視して、金級から白銀級までの魔獣と魔蟲を狩った。
絶滅させる訳にはいかないので、雌や幼生体は見逃し、雄もハーレムのボスに成れそうな、強大なモノは見逃した。
「ビックベアを筆頭に、ベア系が沢山狩れましたね」
「ガビの御陰だよ。ここは蟲系の魔モノが多いから、ベア系のいい餌場になっているのだろうね」
「ここで魔晶石だけ抜いてしまいますか」
「魔法袋が一杯になったのかい」
「いえ、まだまだ余裕があります」
「では一旦王宮に戻ろう」
「何故でございますか。このままイーゼム国の二つ目の魔境に行った方が、時間が短縮されるのではありませんか」
「確かにその通りなのだけれど、あまり時間が経つと、ガビの家宰殿や家臣達が心配するからね」
「爺や家臣達は心配性なのです。ルイ様と私が揃っていて、誰に負ける心配があるのでしょう。私達二人に、かすり傷一つ付けることに出来るモノなど、この世界はもちろん、魔界にも存在しません」
「確かにその通りかもしれないけれど、過信してガビが傷つくような事があれば、余は一生後悔するよ。だから一度帰って、魔獣と魔蟲の解体を御願いしよう。特にベア系の魔獣は、薬のいい原材料になるから、民の為にもなるよ」
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