大国王女の謀略で婚約破棄され 追放になった小国王子は、 ほのぼのとした日常を望む最強魔法使いでした。
第149話決断
「ルイ様、全ては私に御任せ下さい」
「う~ん。でもなぁ」
「ルイ様も、このままでは、民がまた戦乱に巻き込まれるのは、理解されておられますよね」
「うん、理解している」
「理解はしておられるのに、それでも自分が王に立たれないのは、ベル王家の仕来りを守るためですよね」
「そうなのだ。だから軽々しくガビに任せる訳にもいかないのだ」
「ですがルイ様、既に一度私に責任を押し付けられましたよね」
「申し訳ない事をした」
「ならば私にもう一度押し付けて下さい」
「しかし、前回と今回では前提が違う」
「何が違うと申されるのですか」
「前回はベル王国が先に侵攻を受けていた。だが今回は、ベル王国は侵攻を受けていない」
「では、民を見捨てられるのですね」
「そうは言っていない」
「口ではどう言われても、実際には見捨てることになります。これはルイ様らしくない事です。いったいどうされたのですか」
「確かに俺らしくないとは思うが、幼い頃から叩き込まれた、王家の仕来りを破ると言うのは、とても厳しい事なのだよ」
「では私達ミカサ公爵家が、独自で動く邪魔はされませんね」
「邪魔などしないが、しかし、今回の件でミカサ公爵家が動くと、ベル王家が裏で画策していると思われるのではないか」
「確かに多少の非難はあるでしょうが、今回は魔族が暴れ回り、魔王まで召喚されそうになっているのです。大陸戦争に発展しそうなくらい、大きな出来事なのです。非難など気にしている場合ではありません。それくらいの事は、ルイ様なら理解されておられるでしょ」
「理解はしている。しているのだが、それでも決断出来ないのだよ」
「王家の洗脳とも言える教育ですね」
「そうかもしれないが、大切な事なのだ」
「ですがルイ様、今回民を見捨てると、ルイ様は生涯自分を責めることになります。一生自分の決断を悔いるルイ様を見たくはありません。ですから妻として、ルイ様に強制させていただきます」
「確かにガビの言う通り、ここで民を見捨てたら、一生悔いることになるだろう。だが同時に、王家の仕来りを破っても、一生悔いる事だろう。同じように悔いる事になるのなら、民を助けて悔いる事にする」
「大丈夫でございます。全てはミカサ公爵家の名の下に、このガブリエラが差配いたします。ルイ様は後ろに控えて下さって、実際に介入してくる国々と魔族に備えて下さい。私たちミカサ一族だと、人間を殺してしまいますから」
「ありがとう。何時も、何時も、陰に日向に助けてくれて、御礼のしようがないほど、大きな恩を受けている」
「御気になさらずに。私はルイ様の妻ですから」
「う~ん。でもなぁ」
「ルイ様も、このままでは、民がまた戦乱に巻き込まれるのは、理解されておられますよね」
「うん、理解している」
「理解はしておられるのに、それでも自分が王に立たれないのは、ベル王家の仕来りを守るためですよね」
「そうなのだ。だから軽々しくガビに任せる訳にもいかないのだ」
「ですがルイ様、既に一度私に責任を押し付けられましたよね」
「申し訳ない事をした」
「ならば私にもう一度押し付けて下さい」
「しかし、前回と今回では前提が違う」
「何が違うと申されるのですか」
「前回はベル王国が先に侵攻を受けていた。だが今回は、ベル王国は侵攻を受けていない」
「では、民を見捨てられるのですね」
「そうは言っていない」
「口ではどう言われても、実際には見捨てることになります。これはルイ様らしくない事です。いったいどうされたのですか」
「確かに俺らしくないとは思うが、幼い頃から叩き込まれた、王家の仕来りを破ると言うのは、とても厳しい事なのだよ」
「では私達ミカサ公爵家が、独自で動く邪魔はされませんね」
「邪魔などしないが、しかし、今回の件でミカサ公爵家が動くと、ベル王家が裏で画策していると思われるのではないか」
「確かに多少の非難はあるでしょうが、今回は魔族が暴れ回り、魔王まで召喚されそうになっているのです。大陸戦争に発展しそうなくらい、大きな出来事なのです。非難など気にしている場合ではありません。それくらいの事は、ルイ様なら理解されておられるでしょ」
「理解はしている。しているのだが、それでも決断出来ないのだよ」
「王家の洗脳とも言える教育ですね」
「そうかもしれないが、大切な事なのだ」
「ですがルイ様、今回民を見捨てると、ルイ様は生涯自分を責めることになります。一生自分の決断を悔いるルイ様を見たくはありません。ですから妻として、ルイ様に強制させていただきます」
「確かにガビの言う通り、ここで民を見捨てたら、一生悔いることになるだろう。だが同時に、王家の仕来りを破っても、一生悔いる事だろう。同じように悔いる事になるのなら、民を助けて悔いる事にする」
「大丈夫でございます。全てはミカサ公爵家の名の下に、このガブリエラが差配いたします。ルイ様は後ろに控えて下さって、実際に介入してくる国々と魔族に備えて下さい。私たちミカサ一族だと、人間を殺してしまいますから」
「ありがとう。何時も、何時も、陰に日向に助けてくれて、御礼のしようがないほど、大きな恩を受けている」
「御気になさらずに。私はルイ様の妻ですから」
「大国王女の謀略で婚約破棄され 追放になった小国王子は、 ほのぼのとした日常を望む最強魔法使いでした。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
1,391
-
1,159
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
450
-
727
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
2,534
-
6,825
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
3万
-
4.9万
-
-
6,044
-
2.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
2,860
-
4,949
-
-
183
-
157
-
-
3,548
-
5,228
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
14
-
8
-
-
1,000
-
1,512
-
-
2,629
-
7,284
-
-
3,653
-
9,436
-
-
86
-
288
-
-
344
-
843
-
-
62
-
89
-
-
218
-
165
-
-
614
-
1,144
-
-
398
-
3,087
-
-
71
-
63
-
-
23
-
3
-
-
89
-
139
-
-
3,224
-
1.5万
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
33
-
48
-
-
9,173
-
2.3万
-
-
27
-
2
-
-
42
-
52
-
-
62
-
89
-
-
116
-
17
-
-
104
-
158
-
-
164
-
253
-
-
51
-
163
-
-
408
-
439
-
-
42
-
14
-
-
614
-
221
-
-
265
-
1,847
-
-
83
-
2,915
-
-
220
-
516
-
-
215
-
969
-
-
2,799
-
1万
-
-
4,922
-
1.7万
-
-
2,431
-
9,370
-
-
1,658
-
2,771
-
-
5,039
-
1万
-
-
1,301
-
8,782
-
-
7,474
-
1.5万
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント