大国王女の謀略で婚約破棄され 追放になった小国王子は、 ほのぼのとした日常を望む最強魔法使いでした。
第131話遠距離攻撃
「糞! 隙間を閉じやがった!」
ルイは思わず汚い言葉で吐き捨ててしまった。
普段はできるだけ丁寧な言葉を使おうと努力しているルイなのだが、絶好のチャンスを逃がしてしまったことで、思わず出てしまったようだ。
攻撃反射魔法で魔王に痛撃を与えたルイは、立て続けに攻撃魔法を叩き込み、魔王に大ダメージを与えたが、異界との隙間は魔王が開けたモノだったので、直ぐに閉じられてしまったのだ。
ルイは異界に何の野望もなかったので、異界への門を開けたり隙間を開けたりして移動する方法を、研究開発していなかった。
備えあれば憂いなしと言うように、たとえ自分が異界に野望がなくても、異界の方から攻撃侵略してくる場合に備えて、異界への攻撃移動方法は研究開発しておくべきだった。
そうしていれば、こうして一方的に異界から攻撃を受けるだけでなく、攻勢防御をしかける事ができたのだった。
だがルイには頼りになる仲間がいる!
ダイなら異界への門を開いて、異界へ移動する方法を知っているかもしれない。
もしかしたら過去に移動した経験すらあるかもしれない。
移動する方法は知らなくても、異界を攻撃する方法くらいは知っているかもしれないのだ。
いや、魔族程度が移動できているのだから、ダイが移動できないはずがないのだ。
それに万が一ダイが知らなくても、ミカサ公爵や公女のガビなら必ず知っていると、ルイは根拠のない自信を持っていたので、急いでダイと合流しようとした。
だが自分もダイも外征に出ているので、今いるゲルン王国の王都は、千頭ほどの使い魔を残して管理させ、絶対に戦争を起こさせないようにした。
そしてダイが外征に出ているイマーン王国には使い魔を送り、自分もゲルン王国に外征にでているが、至急会いたいから、エステ王国の王宮の戻って欲しいと伝えさせた。
そして急いでエステ王国の王宮に戻ったルイは、ルイの使い魔を受けて同じく急いで戻ったダイと話し合い、今まで手出ししなかった異界への門を開く魔法と、異界に無事移動するための魔法を学ぶことにしたのだった。
最初はダイも物凄く反対したのだ。
異界の魔王など、自分一人で簡単に討伐できるから、ルイが覚える必要などないと、物凄く反対したのだ。
だがルイは、何も知らない事で絶好のチャンスを逃したことを話し、わずか数分数秒の遅れが、この世界を魔族に征服されたり、滅ぼされたりする危険があることを真摯に話し、ダイに異界と行き来する方法を教えてくれと、頭を下げたのだ。
現在はまだ一族ではないものの、次期一族当主の恋人であり、将来は主筋になるルイに、頭を下げてまで頼まれては断り切れなかった。
それでもダイは、ルイ自身が魔界に行くことだけは絶対に反対して、魔界に行って魔王を倒すのはダイであり、ルイが異界に行かないことを条件に、知識と魔法を教えることにしたのだった。
だがこの話し合いの時間が、魔王に反撃の時間を与えてしまった。
ルイは思わず汚い言葉で吐き捨ててしまった。
普段はできるだけ丁寧な言葉を使おうと努力しているルイなのだが、絶好のチャンスを逃がしてしまったことで、思わず出てしまったようだ。
攻撃反射魔法で魔王に痛撃を与えたルイは、立て続けに攻撃魔法を叩き込み、魔王に大ダメージを与えたが、異界との隙間は魔王が開けたモノだったので、直ぐに閉じられてしまったのだ。
ルイは異界に何の野望もなかったので、異界への門を開けたり隙間を開けたりして移動する方法を、研究開発していなかった。
備えあれば憂いなしと言うように、たとえ自分が異界に野望がなくても、異界の方から攻撃侵略してくる場合に備えて、異界への攻撃移動方法は研究開発しておくべきだった。
そうしていれば、こうして一方的に異界から攻撃を受けるだけでなく、攻勢防御をしかける事ができたのだった。
だがルイには頼りになる仲間がいる!
ダイなら異界への門を開いて、異界へ移動する方法を知っているかもしれない。
もしかしたら過去に移動した経験すらあるかもしれない。
移動する方法は知らなくても、異界を攻撃する方法くらいは知っているかもしれないのだ。
いや、魔族程度が移動できているのだから、ダイが移動できないはずがないのだ。
それに万が一ダイが知らなくても、ミカサ公爵や公女のガビなら必ず知っていると、ルイは根拠のない自信を持っていたので、急いでダイと合流しようとした。
だが自分もダイも外征に出ているので、今いるゲルン王国の王都は、千頭ほどの使い魔を残して管理させ、絶対に戦争を起こさせないようにした。
そしてダイが外征に出ているイマーン王国には使い魔を送り、自分もゲルン王国に外征にでているが、至急会いたいから、エステ王国の王宮の戻って欲しいと伝えさせた。
そして急いでエステ王国の王宮に戻ったルイは、ルイの使い魔を受けて同じく急いで戻ったダイと話し合い、今まで手出ししなかった異界への門を開く魔法と、異界に無事移動するための魔法を学ぶことにしたのだった。
最初はダイも物凄く反対したのだ。
異界の魔王など、自分一人で簡単に討伐できるから、ルイが覚える必要などないと、物凄く反対したのだ。
だがルイは、何も知らない事で絶好のチャンスを逃したことを話し、わずか数分数秒の遅れが、この世界を魔族に征服されたり、滅ぼされたりする危険があることを真摯に話し、ダイに異界と行き来する方法を教えてくれと、頭を下げたのだ。
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それでもダイは、ルイ自身が魔界に行くことだけは絶対に反対して、魔界に行って魔王を倒すのはダイであり、ルイが異界に行かないことを条件に、知識と魔法を教えることにしたのだった。
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